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第27話(1)
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「「「「「かんぱ~いっ!」」」」」
我が家の食卓に、明るい声とグラスの音が響き渡る。
あのあと閣下達に現場をお任せして、馬車内でアルフレッドと幸せな時間を過ごして、あたし達は帰宅。ウチではナナユ様、ハイオラ様、残っていた使用人さん達、それと一足先に帰ったお父様達とおじ様がご馳走を準備してくれていて、サートル家&ロザス家+お二人による祝勝パーティーが始まったのでした。
「主催のハズマ・サートルがここに宣言するっ! 今夜は無礼講だっ! 各自好き勝手に騒いでくれぃっ!!」
「ハズマっ、今夜は飲むぞっ! 二日酔いなど怖くはない! なにせこの宴は、ミッション・コンプリート記念だからな!」
お父様とおじ様が肩を組んで大笑いしたり、
「どしたレナル君っ? なぜ飲まないんらっ? 君はワインが好物だと聞いているぞぉっ? 遠慮せずなくのみたまへっ!」
「は、ハズマ様。わたくしは非常に酔いやすい上に、酒癖が非常に悪く……。お言葉に甘えてしまいますと――」
「レナモ君っ、今宵の宴は羽目を外すべき宴だ! 雇い主であるこのわたしが許可をするー! 飲みたければ飲め! 余計な感情はすぱっと排除し、肉体の奥底にある本能に従うのだっ! 勝利の美酒に酔えええええええええええっ!」
「かっ、畏まりましたっ。ではわたくしもっ! …………………………ぎおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! リー様大勝利ぃぃいいいいいいいいいいいっ!! 勝利の美酒っ、うめぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
ワインを2杯飲んだレナちゃんが椅子を持ち上げて雄叫びを上げたり、
「WOW~♪ WOWWOW~♪ アルフ兄ちゃん~♪ その男は静かに立ち上がり~♪ 大きな壁に~立ち向かう~♪ その想いは不可能を可能へと変え~♪ WOWWOW~♪ 右のパンチでぶっ飛ばす~♪」
「おおおっ、いい歌じゃないかザック! 父さんも一緒に歌うぞっ!」
「お母さんも参加させてちょうだいっ! 久しぶりに、おもいっきり歌うわよ~っ!」
「ならばわたしも混ぜてもらおうっ! レナモ君もどうだっ?」
「喜び勇んで参戦するじぇぞぉっ! いっくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! せーのっ!」
「「「「「WOW~♪ WOWWOW~♪ アルフ兄ちゃん~♪ その男は静かに立ち上がり~♪ 大きな壁に~立ち向かう~♪ その想いは不可能を可能へと変え~♪ WOWWOW~♪ 右のパンチでぶっ飛ばす~♪」」」」」
ザック、お父様、お母様、おじ様、レナちゃんの5人が歌い始めたり、
「「「「「正義は勝―つ!! この世は因果で出来ているーっ!! 何人たりとも罪からは逃げられんのじゃーーーーーーーーーー!!」」」」」
「「「「「悪は負けーる!! この世は因果で出来ているーっ!! 正義の力は地位権力をも呑み込むのじゃーーーーーーーーーー!!」」」」」
サートル家&ロザス家の使用人さん達が集まって拳を突き上げ、そのまま全員で勝利の舞(各自の即席)を踊ったり。
それはもう、今までに見た事のないくらいのどんちゃん騒ぎ。1時間経っても2時間経っても勢いは全く衰えず、一同が静かになった――酔い潰れてしまった(ザックのみ騒ぎ疲れてしまった)のは、なんと4時間後でした。
「ははっ。みんな、幸せそうに眠ってるな」
「そうだね、アルフレッド。布団を、かけないとだね」
「リル様、アルフレッド様。わたし達も手伝います」
「当主様が仰られたように、今夜は無礼講ですからね。お手伝いさせてください」
かなりの数なのでお言葉に甘えて、4人で――ザックを除いた未成年組でちょっとした介抱をして、それが終わると食卓で一休み。アルフレッドが淹れてくれたカモミールでリラックスして、それが終わると、??? ナナユ様とアイオラ様が、「「そうだ(そうです)」」と、あたし達に顔を向けた。
お二人揃って、どうしたんだろ……?
我が家の食卓に、明るい声とグラスの音が響き渡る。
あのあと閣下達に現場をお任せして、馬車内でアルフレッドと幸せな時間を過ごして、あたし達は帰宅。ウチではナナユ様、ハイオラ様、残っていた使用人さん達、それと一足先に帰ったお父様達とおじ様がご馳走を準備してくれていて、サートル家&ロザス家+お二人による祝勝パーティーが始まったのでした。
「主催のハズマ・サートルがここに宣言するっ! 今夜は無礼講だっ! 各自好き勝手に騒いでくれぃっ!!」
「ハズマっ、今夜は飲むぞっ! 二日酔いなど怖くはない! なにせこの宴は、ミッション・コンプリート記念だからな!」
お父様とおじ様が肩を組んで大笑いしたり、
「どしたレナル君っ? なぜ飲まないんらっ? 君はワインが好物だと聞いているぞぉっ? 遠慮せずなくのみたまへっ!」
「は、ハズマ様。わたくしは非常に酔いやすい上に、酒癖が非常に悪く……。お言葉に甘えてしまいますと――」
「レナモ君っ、今宵の宴は羽目を外すべき宴だ! 雇い主であるこのわたしが許可をするー! 飲みたければ飲め! 余計な感情はすぱっと排除し、肉体の奥底にある本能に従うのだっ! 勝利の美酒に酔えええええええええええっ!」
「かっ、畏まりましたっ。ではわたくしもっ! …………………………ぎおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! リー様大勝利ぃぃいいいいいいいいいいいっ!! 勝利の美酒っ、うめぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
ワインを2杯飲んだレナちゃんが椅子を持ち上げて雄叫びを上げたり、
「WOW~♪ WOWWOW~♪ アルフ兄ちゃん~♪ その男は静かに立ち上がり~♪ 大きな壁に~立ち向かう~♪ その想いは不可能を可能へと変え~♪ WOWWOW~♪ 右のパンチでぶっ飛ばす~♪」
「おおおっ、いい歌じゃないかザック! 父さんも一緒に歌うぞっ!」
「お母さんも参加させてちょうだいっ! 久しぶりに、おもいっきり歌うわよ~っ!」
「ならばわたしも混ぜてもらおうっ! レナモ君もどうだっ?」
「喜び勇んで参戦するじぇぞぉっ! いっくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! せーのっ!」
「「「「「WOW~♪ WOWWOW~♪ アルフ兄ちゃん~♪ その男は静かに立ち上がり~♪ 大きな壁に~立ち向かう~♪ その想いは不可能を可能へと変え~♪ WOWWOW~♪ 右のパンチでぶっ飛ばす~♪」」」」」
ザック、お父様、お母様、おじ様、レナちゃんの5人が歌い始めたり、
「「「「「正義は勝―つ!! この世は因果で出来ているーっ!! 何人たりとも罪からは逃げられんのじゃーーーーーーーーーー!!」」」」」
「「「「「悪は負けーる!! この世は因果で出来ているーっ!! 正義の力は地位権力をも呑み込むのじゃーーーーーーーーーー!!」」」」」
サートル家&ロザス家の使用人さん達が集まって拳を突き上げ、そのまま全員で勝利の舞(各自の即席)を踊ったり。
それはもう、今までに見た事のないくらいのどんちゃん騒ぎ。1時間経っても2時間経っても勢いは全く衰えず、一同が静かになった――酔い潰れてしまった(ザックのみ騒ぎ疲れてしまった)のは、なんと4時間後でした。
「ははっ。みんな、幸せそうに眠ってるな」
「そうだね、アルフレッド。布団を、かけないとだね」
「リル様、アルフレッド様。わたし達も手伝います」
「当主様が仰られたように、今夜は無礼講ですからね。お手伝いさせてください」
かなりの数なのでお言葉に甘えて、4人で――ザックを除いた未成年組でちょっとした介抱をして、それが終わると食卓で一休み。アルフレッドが淹れてくれたカモミールでリラックスして、それが終わると、??? ナナユ様とアイオラ様が、「「そうだ(そうです)」」と、あたし達に顔を向けた。
お二人揃って、どうしたんだろ……?
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