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3話(4)
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『『『『『っっ!? なんだなんだ!?』』』』』
「おじゃましまーす。ちょっと失礼しますねー」
シャルルお兄様が向かったのは、お隣にある『2‐2』組の教室でした。
私達は部屋に入ると縦並びで進み、一度も足を止めることなく室内をぐるりと一周。休み時間を満喫していた皆さんに注目されながら退室しました。
「よし、ここはお仕舞い。次は2‐1だね」
「お、お兄様? 今のは一体……?」
(アンリエットにはできるだけ自然体でいて欲しいから、説明はあとでするよ。まあのんびりついてきて)
「わ、分かりました」
私は引き続き頼りになる背中についてゆき、今度はその隣にある『2‐1』組をぐるりと一周。こちらでも一度も立ち止まらず1分程度の滞在で済ませ、今度は階段を降りて2階にある教室にお邪魔していきます。
『『『『『えっ!? 2年の、クラメール先輩!?』』』』』
『『『『『なんなの……っ!?』』』』』
「1‐1の皆様、どうもこんにちは。こっちは気にしないで、いつものように寛いでてくださいな」
ここでも止まることなく一周して、終わると次。それが終わるとその隣に移り、どの学年も3組しかないので、この階は終わりとなりました。
(この学舎にある学年は3つで、2つ済んだなら残りは1つ。最後は先輩、3年生の教室にお邪魔――しようと思ったけど、職員室はこの下の階にある。移動時間を削減するため、職員室で教員のチェックをしておこう)
(しょ、職員室にも入られるのですか……っ? 教室と同じようにしたら、大変な事になってしまいますよ……?)
あちらには制作中のテストや重要な書類などがあり、許可がないと生徒は立ち入れないようになっています。確か去年無断で入った方は、1週間の停学処分になっていました。
(問題ないない。俺だってそこは重々承知で、ほら。正当な理由で入れるように、提出物を持ってきてるからね)
(そ、そうだったのですね。安心しました)
3時限目の終わりに、教卓に提出しないといけなかったノート。なぜ出さないのかなと不思議でしたが、ここで使うためだったのですね。
(これがあれば、登校時のようにすんなり通れる。さあ行こっ)
お兄様は「2‐3のシャルルです。出し忘れていた提出物をもってきました!」と告げながら入室し、「あれ~? ライエル先生の席はどこだったっけ……?」とお芝居。見つけられないフリをしつつ遠回りをして、先生の机にノートを置きました。
そしてそれが終わると、今来た方向とは逆に進み――
「エドス先生エドス先生。質問、いいですか?」
「お、おう。なんだ?」
「さっきの授業なんですけどね。公式でちょっと理解できない部分があって、来週のテストまでにハッキリさせておきたいんですよ」
「それは関心な事だが、お前が張り切るのはテスト前だけだよな……。他の時もしっかりしてくれよ?」
「ははは、善処しますっす。それでですね、どうも式の中盤がハテナになるんですよ~」
数学の先生にお尋ねするという理由を使い、誰にも怪しまれずに広い職員室をぐるりと一周。いとも簡単に、職員室での目的を果たしてしまいました。
(昨日から、何度も思っている事なのですが。お兄様はすごい、ですね……)
(お褒めに預かり恐悦至極です、ってね。運よく校長先生と教頭先生もいたんで、職員編はお仕舞い。最上級生への訪問を再開させよう)
職員室を出た私達は階段を3回のぼり、普段はあまり足を運ばない最上階に到着。今年および来年の4月までに18歳になる人達用の階に着くと、これまでのように『3‐1』の教室に入りました。
『『『『『2年のクラメール兄妹!? 何しに来たんだ!?』』』』』
「腹ごなしに、妹を連れて各教室を散歩してるんですよ。俺達は無視して、引き続きお昼休みをご堪能ください」
『『『『『……腹ごなしに、妹を連れて散歩って……。クラメール兄のやることは、いつも理解できないな……』』』』』
お兄様は、普段から気紛れに動いていた――動いてくださっていたおかげで、こちらのクラスでも文句を言う方はいません。そのため先輩の教室でもスムーズに進み、何事もなく出て来れました。
(あとは、2つか。どっちに、いるんだろうね?)
ぽつりとつぶやき、今度は『3‐2』。こちらも同じ速度でチェックをして退室し、最後となる『3‐3』に入った途端でした。
(見つけた。アイツが噂の犯人だ)
鋭くなったお兄様の視線が、教壇にいた男子生徒を捉えました。
「おじゃましまーす。ちょっと失礼しますねー」
シャルルお兄様が向かったのは、お隣にある『2‐2』組の教室でした。
私達は部屋に入ると縦並びで進み、一度も足を止めることなく室内をぐるりと一周。休み時間を満喫していた皆さんに注目されながら退室しました。
「よし、ここはお仕舞い。次は2‐1だね」
「お、お兄様? 今のは一体……?」
(アンリエットにはできるだけ自然体でいて欲しいから、説明はあとでするよ。まあのんびりついてきて)
「わ、分かりました」
私は引き続き頼りになる背中についてゆき、今度はその隣にある『2‐1』組をぐるりと一周。こちらでも一度も立ち止まらず1分程度の滞在で済ませ、今度は階段を降りて2階にある教室にお邪魔していきます。
『『『『『えっ!? 2年の、クラメール先輩!?』』』』』
『『『『『なんなの……っ!?』』』』』
「1‐1の皆様、どうもこんにちは。こっちは気にしないで、いつものように寛いでてくださいな」
ここでも止まることなく一周して、終わると次。それが終わるとその隣に移り、どの学年も3組しかないので、この階は終わりとなりました。
(この学舎にある学年は3つで、2つ済んだなら残りは1つ。最後は先輩、3年生の教室にお邪魔――しようと思ったけど、職員室はこの下の階にある。移動時間を削減するため、職員室で教員のチェックをしておこう)
(しょ、職員室にも入られるのですか……っ? 教室と同じようにしたら、大変な事になってしまいますよ……?)
あちらには制作中のテストや重要な書類などがあり、許可がないと生徒は立ち入れないようになっています。確か去年無断で入った方は、1週間の停学処分になっていました。
(問題ないない。俺だってそこは重々承知で、ほら。正当な理由で入れるように、提出物を持ってきてるからね)
(そ、そうだったのですね。安心しました)
3時限目の終わりに、教卓に提出しないといけなかったノート。なぜ出さないのかなと不思議でしたが、ここで使うためだったのですね。
(これがあれば、登校時のようにすんなり通れる。さあ行こっ)
お兄様は「2‐3のシャルルです。出し忘れていた提出物をもってきました!」と告げながら入室し、「あれ~? ライエル先生の席はどこだったっけ……?」とお芝居。見つけられないフリをしつつ遠回りをして、先生の机にノートを置きました。
そしてそれが終わると、今来た方向とは逆に進み――
「エドス先生エドス先生。質問、いいですか?」
「お、おう。なんだ?」
「さっきの授業なんですけどね。公式でちょっと理解できない部分があって、来週のテストまでにハッキリさせておきたいんですよ」
「それは関心な事だが、お前が張り切るのはテスト前だけだよな……。他の時もしっかりしてくれよ?」
「ははは、善処しますっす。それでですね、どうも式の中盤がハテナになるんですよ~」
数学の先生にお尋ねするという理由を使い、誰にも怪しまれずに広い職員室をぐるりと一周。いとも簡単に、職員室での目的を果たしてしまいました。
(昨日から、何度も思っている事なのですが。お兄様はすごい、ですね……)
(お褒めに預かり恐悦至極です、ってね。運よく校長先生と教頭先生もいたんで、職員編はお仕舞い。最上級生への訪問を再開させよう)
職員室を出た私達は階段を3回のぼり、普段はあまり足を運ばない最上階に到着。今年および来年の4月までに18歳になる人達用の階に着くと、これまでのように『3‐1』の教室に入りました。
『『『『『2年のクラメール兄妹!? 何しに来たんだ!?』』』』』
「腹ごなしに、妹を連れて各教室を散歩してるんですよ。俺達は無視して、引き続きお昼休みをご堪能ください」
『『『『『……腹ごなしに、妹を連れて散歩って……。クラメール兄のやることは、いつも理解できないな……』』』』』
お兄様は、普段から気紛れに動いていた――動いてくださっていたおかげで、こちらのクラスでも文句を言う方はいません。そのため先輩の教室でもスムーズに進み、何事もなく出て来れました。
(あとは、2つか。どっちに、いるんだろうね?)
ぽつりとつぶやき、今度は『3‐2』。こちらも同じ速度でチェックをして退室し、最後となる『3‐3』に入った途端でした。
(見つけた。アイツが噂の犯人だ)
鋭くなったお兄様の視線が、教壇にいた男子生徒を捉えました。
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