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第13話 長女 俯瞰視点
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「ピエールさん、ミサさん、ポーリーヌさん。貴方がたがかつて一緒に過ごしていた、『長女』の追放および預かりについてもう一度説明してください」
「ふぃ、フィエナについて? 我が娘フィエナは、屋敷内では問題行動が――わたしの金を秘密裏に使うなど看過できない行動が多かった。わたしは――我々3人は何度も反省を促したが省みることは一度もなく、もう手に負えなくなってしまった。そこで追放という手段を取らざるを得なくなったのだ」
「そうだったわね、あなた」
「ええ、そうですわね」
ピエールの言葉に、ミサとポーリーヌは首肯を返しました。
「我が祖国では――厳密に言うと貴族の間では、追放した者の私物は処分するのが常識となっている。本来はフィエナの私物は全て出すべきなのだが、道を踏み外してしまったがそれでも大事な娘だ。そうしてしまえば完全に縁が切れてしまうと感じ、当時身に着けていたものを信頼できる者に預けていたのだよ」
「……なるほど」
「これが、あの時した説明だ。いったいどこに嘘があるというのだ!?」
すべて真実だ! その証拠にちゃんと受け取れているじゃないか――。ヴァランタンが持ってきた5つの貴金属を指差し、ピエール達は目を吊り上げました。
「どこにも嘘はないじゃないか!! さあ教えてくれ! 嘘はどこにあるのだ!?」
「そうよ!! 納得できない!!」
「教えなさい!!」
「いいですよ。……どこに嘘があるのか? その答えは、説明の中にある、ですよ」
ヴァランタンは三人に向けて、二本指を立てました。
「娘フィエナは問題行動が多く、反省を促したものの改善する気配はなく、どうしようもなくなり追放した。それは真っ赤な嘘です。実際は継母と腹違いの娘が完全に血の繋がっていないフィエナという存在を快く思っておらず、夫であり父親に頼み、無実の罪を捏造して邪魔者を排除した――ですよ」
「「「な……!?」」」
「家族の縁が切れると思ったから、それも真っ赤な嘘です。実際は、売却するタイミングを図るため――ですよ」
「「「………………」」」
知るはずのないことをスラスラと語った。二度も。
三人はもはや驚きの声を上げることさえもできなくなり、たまらず口をあんぐりと開けました。
「…………………………な、なにを、言っている……? な、なぜお前が、断言できる……? ど、どうなっている、のだ……?」
「そろそろ種明かしをしましょうか。なぜお前が断言できるのか? それは、彼女から教わったからですよ」
「彼女? 彼女とはだれ――は……?」
「「は……?」」
ヴァランタンの声に応じて部屋の扉が開き、入ってきた人物を見た三人の頭は更にこんがらがってしまいました。
なぜならば――
「しっかりとお喋りをするのは久しぶりですね」
――その彼女とは、ヴァランタンの妻レアナだったからです。
「ふぃ、フィエナについて? 我が娘フィエナは、屋敷内では問題行動が――わたしの金を秘密裏に使うなど看過できない行動が多かった。わたしは――我々3人は何度も反省を促したが省みることは一度もなく、もう手に負えなくなってしまった。そこで追放という手段を取らざるを得なくなったのだ」
「そうだったわね、あなた」
「ええ、そうですわね」
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「我が祖国では――厳密に言うと貴族の間では、追放した者の私物は処分するのが常識となっている。本来はフィエナの私物は全て出すべきなのだが、道を踏み外してしまったがそれでも大事な娘だ。そうしてしまえば完全に縁が切れてしまうと感じ、当時身に着けていたものを信頼できる者に預けていたのだよ」
「……なるほど」
「これが、あの時した説明だ。いったいどこに嘘があるというのだ!?」
すべて真実だ! その証拠にちゃんと受け取れているじゃないか――。ヴァランタンが持ってきた5つの貴金属を指差し、ピエール達は目を吊り上げました。
「どこにも嘘はないじゃないか!! さあ教えてくれ! 嘘はどこにあるのだ!?」
「そうよ!! 納得できない!!」
「教えなさい!!」
「いいですよ。……どこに嘘があるのか? その答えは、説明の中にある、ですよ」
ヴァランタンは三人に向けて、二本指を立てました。
「娘フィエナは問題行動が多く、反省を促したものの改善する気配はなく、どうしようもなくなり追放した。それは真っ赤な嘘です。実際は継母と腹違いの娘が完全に血の繋がっていないフィエナという存在を快く思っておらず、夫であり父親に頼み、無実の罪を捏造して邪魔者を排除した――ですよ」
「「「な……!?」」」
「家族の縁が切れると思ったから、それも真っ赤な嘘です。実際は、売却するタイミングを図るため――ですよ」
「「「………………」」」
知るはずのないことをスラスラと語った。二度も。
三人はもはや驚きの声を上げることさえもできなくなり、たまらず口をあんぐりと開けました。
「…………………………な、なにを、言っている……? な、なぜお前が、断言できる……? ど、どうなっている、のだ……?」
「そろそろ種明かしをしましょうか。なぜお前が断言できるのか? それは、彼女から教わったからですよ」
「彼女? 彼女とはだれ――は……?」
「「は……?」」
ヴァランタンの声に応じて部屋の扉が開き、入ってきた人物を見た三人の頭は更にこんがらがってしまいました。
なぜならば――
「しっかりとお喋りをするのは久しぶりですね」
――その彼女とは、ヴァランタンの妻レアナだったからです。
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