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エピローグ レアナ視点(2)
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「!? その声は、お母様!? お母様っ、いらっしゃるので――っ、ここはどこ――ヴァランタンくん!?」
よく知っている声が聞こえてきて目を開けると見知らぬお花畑の中に立っていて、慌てて周りを見回しているとすぐ後ろにヴァランタンくんがいた。予想外に予想外が重なり、おもわず大きな声を出してしまいました。
「部屋で眠って、気が付いたらこの場所にいたんだ。……温かさのある、柔らかな声が聞こえてきた。もしかしてこれは……」
「はい、そうです。会いに来てくれたんです」
2メートルほど先が七色に光り輝き、その光が収まると、そこにはもう二度と会えないと思っていた人が――お母様が、立っていました。
「8年前のあの日からレアナの様子が掴めなくなって、今日また感じられるようになった。しかも久しぶりに会ったその子はとても幸せそうに空白の時間を教えてくれて、どうしてもおめでとうと言いたくなってしまってね。会いたいと願っていたら、神様が叶えてくださったの」
「そう、だったのですね……! お母様っ!!」
「うふふ、大きくなったわね。あんなに小さかったのに、もうわたくしと変わらないわ」
胸に飛び込むとそっと抱き締めくれて、全身が懐かしい優しさに包まれます。
小さな頃はよく、こうしてもらっていて。大好きなひととき、でした。
「……こうしていると、本当に幸せな日々を過ごせていたのが分かるわ。よかったわね、レアナ」
あの頃、してくれたように。そっと頭を撫でてくれて、穏やかな瞳は隣――ヴァランタンくんへと動きました。
「この子がこんな風に成長できたのは、貴方のおかげです。娘に手を差し伸べてくれて、娘を支えてくれて、娘を愛してくれて。ありがとうございます」
「そのお言葉はありがたく頂戴し、お返しさせていただきます。こちらこそ、ありがとうございます」
素敵な人と出会えたおかげで、僕の人生もまた光り輝くものとなりました――。毎日が幸せでたまらないのは、レアナちゃんの存在があるからです――。
ヴァランタンくんは自身の胸元に右手を添えながら、目尻を下げてくれました。
「今後も僕達は互いに支え合い、愛し合いながら、二人で未来を作っていきます。今後も絶対に、過去に起きたような出来事は発生させません。安心して見守っていてください」
「はい、そうさせてもらいます。……レナア、ごめんなさいね。会えて嬉しかったわ」
お母様の身体が、穏やかな光に包まれるようになりました。
今わたし達は奇跡の中にいるので、仕方のないこと。制限時間になる、お別れの時が訪れたみたいです。
「わたしもです。お会いできて、お話しができて、抱き締めてもらえて、嬉しかったです……!」
「ふふ、それはよかった。これからは心配せずに、空の上からのんびりと貴方を見守っているわ。貴方が寿命を全うして空の上に来るのを、待っているわ。たくさんお土産話を持って来て頂戴ね」
「はいっ! 期待していてください!!」
「ええ、期待しているわ。……じゃあ、またね」
「はいっ! またね、ですっ!」
あの時とは違って、悲しみの涙はありません。もう少し一緒に、という悲しみの訴えもありません。
わたしは喜びの涙を流しながら、天に昇るお母様を見送ったのでした。
お母様。ヴァランタンくんと一緒にこの先も色々な経験をして、お母様が疲れるくらいお土産話を持って行きますからね。
楽しみにしていてください。
よく知っている声が聞こえてきて目を開けると見知らぬお花畑の中に立っていて、慌てて周りを見回しているとすぐ後ろにヴァランタンくんがいた。予想外に予想外が重なり、おもわず大きな声を出してしまいました。
「部屋で眠って、気が付いたらこの場所にいたんだ。……温かさのある、柔らかな声が聞こえてきた。もしかしてこれは……」
「はい、そうです。会いに来てくれたんです」
2メートルほど先が七色に光り輝き、その光が収まると、そこにはもう二度と会えないと思っていた人が――お母様が、立っていました。
「8年前のあの日からレアナの様子が掴めなくなって、今日また感じられるようになった。しかも久しぶりに会ったその子はとても幸せそうに空白の時間を教えてくれて、どうしてもおめでとうと言いたくなってしまってね。会いたいと願っていたら、神様が叶えてくださったの」
「そう、だったのですね……! お母様っ!!」
「うふふ、大きくなったわね。あんなに小さかったのに、もうわたくしと変わらないわ」
胸に飛び込むとそっと抱き締めくれて、全身が懐かしい優しさに包まれます。
小さな頃はよく、こうしてもらっていて。大好きなひととき、でした。
「……こうしていると、本当に幸せな日々を過ごせていたのが分かるわ。よかったわね、レアナ」
あの頃、してくれたように。そっと頭を撫でてくれて、穏やかな瞳は隣――ヴァランタンくんへと動きました。
「この子がこんな風に成長できたのは、貴方のおかげです。娘に手を差し伸べてくれて、娘を支えてくれて、娘を愛してくれて。ありがとうございます」
「そのお言葉はありがたく頂戴し、お返しさせていただきます。こちらこそ、ありがとうございます」
素敵な人と出会えたおかげで、僕の人生もまた光り輝くものとなりました――。毎日が幸せでたまらないのは、レアナちゃんの存在があるからです――。
ヴァランタンくんは自身の胸元に右手を添えながら、目尻を下げてくれました。
「今後も僕達は互いに支え合い、愛し合いながら、二人で未来を作っていきます。今後も絶対に、過去に起きたような出来事は発生させません。安心して見守っていてください」
「はい、そうさせてもらいます。……レナア、ごめんなさいね。会えて嬉しかったわ」
お母様の身体が、穏やかな光に包まれるようになりました。
今わたし達は奇跡の中にいるので、仕方のないこと。制限時間になる、お別れの時が訪れたみたいです。
「わたしもです。お会いできて、お話しができて、抱き締めてもらえて、嬉しかったです……!」
「ふふ、それはよかった。これからは心配せずに、空の上からのんびりと貴方を見守っているわ。貴方が寿命を全うして空の上に来るのを、待っているわ。たくさんお土産話を持って来て頂戴ね」
「はいっ! 期待していてください!!」
「ええ、期待しているわ。……じゃあ、またね」
「はいっ! またね、ですっ!」
あの時とは違って、悲しみの涙はありません。もう少し一緒に、という悲しみの訴えもありません。
わたしは喜びの涙を流しながら、天に昇るお母様を見送ったのでした。
お母様。ヴァランタンくんと一緒にこの先も色々な経験をして、お母様が疲れるくらいお土産話を持って行きますからね。
楽しみにしていてください。
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