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第5話 お断りします アンリエット視点
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「そうだねっ、ちゃんと理解はしている! でも婚約破棄は誤解が招いてしまった不幸な事故なんだよっ! この状況はジュリーの罠に嵌まってできているのだから、チャンスを欲しい。俺を優先的に考えて欲しいんだよ!」
お断りをしても、フェルナン様に退く気配はまったくありません。それどころか更に迫ってきます。
「さっき言ったように、政略的な婚約をした時とは違ってるんだ! 俺は君じゃないと駄目になっているんだよ!」
「……そうですか」
「もう一度言わせてもらうよ! 俺は一連の愚行を後悔していて、心から反省している。一生をかけて償いたいと考えているんだ。アンリエット、お願いします。どうか俺に、チャンスを与えてください!」
「……ではこちらも、もう一度言わせていただきますね。お断りします」
もしもジョエル様の存在がなかったとしても、それだけはあり得ません。
こんなにも嘘に塗れている人と関係を持つなんて、あまりにも危険。ご先祖様達が築き上げてきた『アロメリス家』、そして領民の未来が脅かされてしまいます。
「そっ、そう言わずにっ! そうだ! お義父さんとお義母さんと話がしたい! お二人ならきっと分かってくれる! このまま俺もお屋敷に向かわせて欲しい!」
「そちらも、お断りします。事情を知ったお父様とお母様は、貴方様と顔を合わせはしませんよ」
「お二人にはお詫びとして1000万リプールをお渡しするつもりだ! しっかりと誠意を見せたら理解してもらえる! とっ、とにかく同行を許可して欲しいんだよ!!」
一時間の間に、余程のことがあったみたいですね。
お金を出して、なりふり構わなくなってきました。
((この様子なら、この先何を言っても諦めませんね……。強引な手段は使えませんし、どうしたらよいのでしょうか――え?))
小さくため息を吐き、眉を寄せていた時でした。真っ白な馬車が3台通り過ぎていき、
「いたぞ! ここだっ! 停めろ!!」
という声と同時に馬車が一斉に止まり、Uターンをしてわたし達の傍まで戻ってきました。
((あの色は、治安局の馬車ですね。わたし達……わたし達の誰かを探していたようですが、なんなのでしょうか……?))
思い当たる節がなく様子を見守っていると、3台の馬車からゾロゾロと制服姿の男性が降りてきました。そして合計9名の治安局員様は、早歩きでこちらへと歩いてきて――
「フェルナン・タズアール殿。貴方の『捕縛命令』が出ております」
――険しいお顔を携えた、フェルナン様を取り囲んだのでした。
お断りをしても、フェルナン様に退く気配はまったくありません。それどころか更に迫ってきます。
「さっき言ったように、政略的な婚約をした時とは違ってるんだ! 俺は君じゃないと駄目になっているんだよ!」
「……そうですか」
「もう一度言わせてもらうよ! 俺は一連の愚行を後悔していて、心から反省している。一生をかけて償いたいと考えているんだ。アンリエット、お願いします。どうか俺に、チャンスを与えてください!」
「……ではこちらも、もう一度言わせていただきますね。お断りします」
もしもジョエル様の存在がなかったとしても、それだけはあり得ません。
こんなにも嘘に塗れている人と関係を持つなんて、あまりにも危険。ご先祖様達が築き上げてきた『アロメリス家』、そして領民の未来が脅かされてしまいます。
「そっ、そう言わずにっ! そうだ! お義父さんとお義母さんと話がしたい! お二人ならきっと分かってくれる! このまま俺もお屋敷に向かわせて欲しい!」
「そちらも、お断りします。事情を知ったお父様とお母様は、貴方様と顔を合わせはしませんよ」
「お二人にはお詫びとして1000万リプールをお渡しするつもりだ! しっかりと誠意を見せたら理解してもらえる! とっ、とにかく同行を許可して欲しいんだよ!!」
一時間の間に、余程のことがあったみたいですね。
お金を出して、なりふり構わなくなってきました。
((この様子なら、この先何を言っても諦めませんね……。強引な手段は使えませんし、どうしたらよいのでしょうか――え?))
小さくため息を吐き、眉を寄せていた時でした。真っ白な馬車が3台通り過ぎていき、
「いたぞ! ここだっ! 停めろ!!」
という声と同時に馬車が一斉に止まり、Uターンをしてわたし達の傍まで戻ってきました。
((あの色は、治安局の馬車ですね。わたし達……わたし達の誰かを探していたようですが、なんなのでしょうか……?))
思い当たる節がなく様子を見守っていると、3台の馬車からゾロゾロと制服姿の男性が降りてきました。そして合計9名の治安局員様は、早歩きでこちらへと歩いてきて――
「フェルナン・タズアール殿。貴方の『捕縛命令』が出ております」
――険しいお顔を携えた、フェルナン様を取り囲んだのでした。
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