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第6話 危険な令嬢 マリー・ハートネル視点(3)

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「あらごきげんよう、オーガスティン。そちらの方は、どちら様かしら?」

 この件に関しては、色々知りたいことがあります。そこでまずは我慢をして笑顔を浮かべ、不思議そうに首を傾げながら彼へと近づきました。

「ん? ああ、マリーか。そういえば昨日帰国して、今日からまた学院に通うんだったな」
「ええ、そうなの。久し振りに登校登院してみたら、偶然貴方の姿を見掛けてビックリしたわ。随分と仲がよさそうだけど、どういった御関係なのかしら?」
「コイツはニーザリア子爵家の――レナエルの妹、1年のザラだ。俺らの関係は、まあお前になら伝えてもいいだろう。父上の許可が出たら即――あの様子なら近日中に、俺の婚約者となる女だ」

 ……………………。…………………………。
 あら? あら? わたし、今……。酷い聞き間違いを、したような気がしますね……?

「ん? マリー、どうした? ボーっとしてどうしたんだ?」
「…………ごめんなさい、酷い聞き間違いをして戸惑っていたの。オーガスティン、もう一度紹介と関係の説明をお願いします」
「ったく、仕方がないやつだな。こいつはレナエルの妹、ザラ。父上の許可が下り次第――あの様子なら近日中に俺の婚約者となる、最愛の人だ」

 ……………………。酷い聞き間違いでは、なかったみたい。
 そこに居るのは、もうすぐ婚約者となる俺の最愛の人だったみたい。

「婚約者? いつの間に? 私がこの国を発つ一週間前まで、このめ――ザラ様とお喋りをしたこともなかったはずよね? いったい何があったの? 教えてください」
「……なにがあった? か。…………それは昨日のこと。運命的な出逢いが、あったんだ」

 オーガスティンは、レナエル様におも……………………おも………………想いを告げて提案して、でー…………デートを、行おうと、していた。けれどその前日に別邸での療養が決まり、その説明を受ける際に知り合い恋に落ちた。
 わたしが隣国にいる間にこの国ではそんなことが起きてしまっていたみたい。











 ※申し訳ございません。急用発生により、こちらを書いている途中で外出することになってしまいまして……。
  この続きは本日の夕方ごろに、投稿をさせていただきます。
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