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第8話 ふと気付いたこと レナエル&ザラ視点(2)
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((…………お屋敷の中が、急に騒がしくなりましたね。恐らくマリー様がオーガスティン様とザラの交際を知って、何かを仰られたのでしょう))
軟禁状態が続いているため直接確認はできませんが、ものすごい勢いで馬車が戻って来て、ここに居ても耳をつんざくほどのザラの悲鳴が聞こえてきました。ですのであの日私に起きたようなことがあの子にも起こり、予想外の連続でパニック状態に陥っているようです。
((この様子なら、当分の間お屋敷の内は慌ただしくなりそうですね。……よかった。これでしたらますます、悟られにくくなりますね))
今夜は作戦に関する連絡が、私のもとに届く日でした。そのためそちらに意識が向くのは有難いことでして、それから7時間後の午前0時ちょうど。
コンコン コンコン
ハトさんが窓を小さく突っついて到着を知らせてくれて、私はハトさんが運んでくれたお手紙を無事受け取ったのでした――。
((……チャールス様、ありがとうございます。5日後、よろしくお願い致します))
〇〇
「………………はぁ、はぁ、はぁ……。よかった……。やっと、見つかったぞ……」
「ええ、あなた……。よかったわね……。危なかったわ……」
「そう、ですわ、ね……。おとうさま、おかあさま……。ギリギリ…………でしたわ……」
食堂で緊急会議を開いていたわたくし達は、揃って絨毯の上で大の字になっていました……。
全員がへとへとになっていて、目の下にはクマがくっくり浮かんでいる理由。それは、今は午前7時過ぎだから。あれからずっと不眠不休で頭を働かせていたから、こんなことになってしまっていますの……。
「かつてない疲労感に…………見舞われている、が……。よしと、しよう……!」
「そう、ね……。あなた……!」
「そう、ですわね……。解決策が、見つかったんですもの……! よし、ですわ……!」
心も体もボロボロになってしまったけど、そう。ちゃんと努力が実を結んだのだから、とてもよかった出来事。
多くの苦しみを乗り越え、わたくし達は希望を手に入れましたの。
3人で死に物狂いになって悩んで、ついに思いついた作戦。それは――
軟禁状態が続いているため直接確認はできませんが、ものすごい勢いで馬車が戻って来て、ここに居ても耳をつんざくほどのザラの悲鳴が聞こえてきました。ですのであの日私に起きたようなことがあの子にも起こり、予想外の連続でパニック状態に陥っているようです。
((この様子なら、当分の間お屋敷の内は慌ただしくなりそうですね。……よかった。これでしたらますます、悟られにくくなりますね))
今夜は作戦に関する連絡が、私のもとに届く日でした。そのためそちらに意識が向くのは有難いことでして、それから7時間後の午前0時ちょうど。
コンコン コンコン
ハトさんが窓を小さく突っついて到着を知らせてくれて、私はハトさんが運んでくれたお手紙を無事受け取ったのでした――。
((……チャールス様、ありがとうございます。5日後、よろしくお願い致します))
〇〇
「………………はぁ、はぁ、はぁ……。よかった……。やっと、見つかったぞ……」
「ええ、あなた……。よかったわね……。危なかったわ……」
「そう、ですわ、ね……。おとうさま、おかあさま……。ギリギリ…………でしたわ……」
食堂で緊急会議を開いていたわたくし達は、揃って絨毯の上で大の字になっていました……。
全員がへとへとになっていて、目の下にはクマがくっくり浮かんでいる理由。それは、今は午前7時過ぎだから。あれからずっと不眠不休で頭を働かせていたから、こんなことになってしまっていますの……。
「かつてない疲労感に…………見舞われている、が……。よしと、しよう……!」
「そう、ね……。あなた……!」
「そう、ですわね……。解決策が、見つかったんですもの……! よし、ですわ……!」
心も体もボロボロになってしまったけど、そう。ちゃんと努力が実を結んだのだから、とてもよかった出来事。
多くの苦しみを乗り越え、わたくし達は希望を手に入れましたの。
3人で死に物狂いになって悩んで、ついに思いついた作戦。それは――
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