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第12話 翌日~テデファリゼ邸内での2つの反応~ ザラ視点(3)
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「そ、それは……。それは…………」「それ、は…………」
「ぁ、ええと……。それは、ですね…………」
オーガスティン様との関係を、突然絶とうとする理由。
お父様もお母様もわたくしも、今すぐに本当のことを説明したい。でも……。
『その様子なら杞憂だと思うけど、決してオーガスティンに告げ口をしては駄目よ? もちろん、わたしに関することもNG。約束を破ったら、早く死にたくなるような目に遭わせるわよ?』
マリー様のこれがあるから、説明ができない……。
…………でも。でも……。
『ちぃっ、俺はまんまと嵌められていたらしいな……っ。だがもう、好き勝手にはさせんぞ! 徹底的に調べ上げて洗いざらい吐かせてる。卿、夫人、ザラ、覚悟しろよ……? 俺に喧嘩を売ったこと、後悔させやる……!!』
オーガスティン様は恐ろしい勘違いをされていて、それによって拘束されてしまっていて……。このままだと、大変なことになってしまう……。
このまま否定だけをしてもきっと信じてはくれなくて、わたくし達は揃って身も心もズタボロになってしまうはず……。他意なんてないのだから白状なんてできなくって、いつまでも激しく尋問をされてしまうことになってしまう……。
((だから……。だから…………))
もう、仕方がない。そう、するしかない。
あの危険な人は、きっとオーガスティン様がなんとかしてくださるはず!! わたくしはそう信じて、真実を打ち明けることにした。
「オーガスティン様……。実を言いますと、こちらはマリー様――貴方様の幼馴染である、マリー・ハートネル様からのご命令なのですわ!!」
「ぁ、ええと……。それは、ですね…………」
オーガスティン様との関係を、突然絶とうとする理由。
お父様もお母様もわたくしも、今すぐに本当のことを説明したい。でも……。
『その様子なら杞憂だと思うけど、決してオーガスティンに告げ口をしては駄目よ? もちろん、わたしに関することもNG。約束を破ったら、早く死にたくなるような目に遭わせるわよ?』
マリー様のこれがあるから、説明ができない……。
…………でも。でも……。
『ちぃっ、俺はまんまと嵌められていたらしいな……っ。だがもう、好き勝手にはさせんぞ! 徹底的に調べ上げて洗いざらい吐かせてる。卿、夫人、ザラ、覚悟しろよ……? 俺に喧嘩を売ったこと、後悔させやる……!!』
オーガスティン様は恐ろしい勘違いをされていて、それによって拘束されてしまっていて……。このままだと、大変なことになってしまう……。
このまま否定だけをしてもきっと信じてはくれなくて、わたくし達は揃って身も心もズタボロになってしまうはず……。他意なんてないのだから白状なんてできなくって、いつまでも激しく尋問をされてしまうことになってしまう……。
((だから……。だから…………))
もう、仕方がない。そう、するしかない。
あの危険な人は、きっとオーガスティン様がなんとかしてくださるはず!! わたくしはそう信じて、真実を打ち明けることにした。
「オーガスティン様……。実を言いますと、こちらはマリー様――貴方様の幼馴染である、マリー・ハートネル様からのご命令なのですわ!!」
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