こちら、あやかし村おこし支援課

柚木ゆず

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第9話 星空祭り(2)

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「テントはこちらにある、運営さんが用意してくれているものを使います。皆さんで協力して設営しましょう」

 村なら力比さんが重いものをまとめて運んで、操形さんのお人形で組み立てる。周りには他のブースが沢山あって大勢の人が同じく準備をされているので、今日はあやかしの力は使えないのです。

「あいよ。リキ、そっち頼めるか?」
「りょうかい。明彦クン、そこでええんかな?」
「そちらにお願いします」

「わたしもお手伝いします」
「清香ちゃん、一緒に運びましょうか」

「わたくしはパイプを運びましょうか」

「椅子を持ってくるなのさ。鉄板は……」
「料理人の命だからね、ボクがもう運んでるよ。ここで…………よしっと」

 みんなで手分けをしてテキパキと動いていって、30分前後で設置完了。白色のテントの下に、調理用の鉄板や長テーブルなど販売に必要なものが並んだ。

「おっし完成――じゃなかったな。まだまだやることがあった」
「はい。まずはポスターを貼りましょう」

 各公式SNSアカウントに繋がるQRコードがついたポスターを刷っていて、テントやテーブルのあちこちにペタペタと貼っていく。こういうイベントに来てくださった方は意外と興味を持ってくださって、読み取って登録してくれるのです。

「嬢ちゃん、終わったぜ」
「こっちも終わったわ」
「僕の方も終わりました」
「ありがとうございます。では次は、お品書きですね」

 市町村&企業ブースでは試食会のように無料配布が許されているものの、その数は1ブース200食までと決められている。大量に配りすぎると、他の屋台のお客さんが減ってしまうからね。
 そこで『焼き野菜』を200食出し終わったあとは最低価格である300円以上の設定で有料販売をするようになっていて、つまみやすい『野菜の一口天ぷら』と『焼きカット野菜』を販売することになっています。

「まずは、テーブルとテントに貼って……。安倍さん、本部の掲示板をお願いできますか?」
「お任せください」

 運営本部――お祭りの中心にある掲示板への設置は、各ブースの責任者しか行えない。もちろん天地村ブースの責任者はこの方で、貼って来ていただいた。

「チラシも揃っていますし、これで準備は終わりですね」

 焼き野菜は切りたて焼きたてを提供した方がいいよ――。食楽さんの提案によって料理の準備は開始直前となっており、以上でお仕舞い。

「あと1時間ほどで、開場となります。皆さん、力を合わせて最高の試食会にしましょっ!」
「「「「「お~!」」」」」

 接客班――心問答さん、操形さん、安倍さん、わたし。調理班――食楽さん、地栄さん。接客調理サポート班、力比さん、風切さん。
 現地メンバーの8人で手を重ね、村から応援してくださっている皆さんの想いも込めつつ、勢いよく手を跳ね上げたのでした。


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