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第15話 遅すぎた決断 俯瞰視点(3)
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「……………………え? えっ? え!? えっ!?」
レベッカの返事は『ありがとうございます』で、すぐさまサインが行われると思っていた。しかしながら返ってきたのは正反対の言葉で、ロバンは大口を開けて目を白黒させました。
「必要、ございません……? 生涯を共にする……? なんで……!? 僕との生活はつらいんじゃないのかい……!?」
「……ロバン様、失礼をお許しください。仰る通りわたくしは、この日常を苦痛に感じております」
「だ、だよねっ! じゃっ、じゃあ! どうして続けると言うんだい!?」
「……それは……。ロバン様が、そんなにもわたくしを想ってくださっているからですわ」
好意も興味もなくなったと口にしたのに、変わらず愛してくださるから――。わたくしの心を取り戻そうと、日夜必死になってくださるから――。
信じてみようと思うようになった。
お傍に居続けたらいつか必ず当時の感情を取り戻せると思うようになったから、お別れするつもりはない。
レベッカは先ほどのロバンと同じように、瞳を潤ませながら言葉を紡ぎました。
「ですからわたくしは今後も貴方様の婚約者であり続け、来年には予定通り妻とさせていただきたく思います。今もまだ、このように心が伴っていない婚約者ではありますが……。今後ともよろしくお願い致します」
「……………………………………」
「? 聞こえなかったのでしょうか……? ロバン様。今後ともよろしくお願い致します」
「……………………………………だっ、ダメだ! それじゃ君は辛いままだ!! 僕のことは忘れてくれ!!」
こんな『喋るゴミ』となんて、一緒にいられない。たまらず言葉を失っていたロバンは大急ぎでかぶりを振り、再度あの手この手で説得を行います。
ですが――
「ロバン様。こちらはわたくしの本心であり、薔薇色の未来に行くにはこの選択肢しかないと確信しております」
――何を言ってもこのように返されてしまい、
「わたくしは、サインを行うつもりはございません。何があってもロバン様との関係を絶つつもりはありませんわ」
挙句レベッカは、微笑みながらそう明言してしまったのでした。
レベッカの返事は『ありがとうございます』で、すぐさまサインが行われると思っていた。しかしながら返ってきたのは正反対の言葉で、ロバンは大口を開けて目を白黒させました。
「必要、ございません……? 生涯を共にする……? なんで……!? 僕との生活はつらいんじゃないのかい……!?」
「……ロバン様、失礼をお許しください。仰る通りわたくしは、この日常を苦痛に感じております」
「だ、だよねっ! じゃっ、じゃあ! どうして続けると言うんだい!?」
「……それは……。ロバン様が、そんなにもわたくしを想ってくださっているからですわ」
好意も興味もなくなったと口にしたのに、変わらず愛してくださるから――。わたくしの心を取り戻そうと、日夜必死になってくださるから――。
信じてみようと思うようになった。
お傍に居続けたらいつか必ず当時の感情を取り戻せると思うようになったから、お別れするつもりはない。
レベッカは先ほどのロバンと同じように、瞳を潤ませながら言葉を紡ぎました。
「ですからわたくしは今後も貴方様の婚約者であり続け、来年には予定通り妻とさせていただきたく思います。今もまだ、このように心が伴っていない婚約者ではありますが……。今後ともよろしくお願い致します」
「……………………………………」
「? 聞こえなかったのでしょうか……? ロバン様。今後ともよろしくお願い致します」
「……………………………………だっ、ダメだ! それじゃ君は辛いままだ!! 僕のことは忘れてくれ!!」
こんな『喋るゴミ』となんて、一緒にいられない。たまらず言葉を失っていたロバンは大急ぎでかぶりを振り、再度あの手この手で説得を行います。
ですが――
「ロバン様。こちらはわたくしの本心であり、薔薇色の未来に行くにはこの選択肢しかないと確信しております」
――何を言ってもこのように返されてしまい、
「わたくしは、サインを行うつもりはございません。何があってもロバン様との関係を絶つつもりはありませんわ」
挙句レベッカは、微笑みながらそう明言してしまったのでした。
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