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第1話 異変 フルール視点(2)
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「………………え?」
「「「「「…………え?」」」」」」
『『『『『…………え?』』』』』
『『『『『…………え?』』』』』
ベル様。治安機関の皆様。カフェテリア内にいらっしゃった、女子生徒と男子生徒。皆様のお口が、一斉に同じ言の葉を紡ぎました。
……そうなるのは、無理もありません。だって先ほどまで私を激しく叱責していたクリストフ様が、突然私は無実だと叫び出したのですから。
「く、クリストフ様……? クリストフ様……?」
『『『『『フルール様は、無実……?』』』』』
『『『『『先ほど、犯人だと仰っていたのに……? ちがうの、ですか……?』』』』』
「ああっ、そうなんだよ! 彼女は犯人ではない! 悪事はなにひとつ働いてはいないんだよ!!」
戸惑われているベル様や他生徒に対して即答を行い、クリストフ様は右手に持っていた紙を高々と掲げます。そして――
「皆(みな)っ。さっき俺はこれを証拠だと言っただろう!?」
『『『『『え、ええ……』』』』』
『『『『『『そ、そうですね……』』』』』
「実をいうと、あれは違うんだっ! ここにある内容は全てうああああああああああ!? なんだっ!? 俺は何を言っているんだっ!?」
――ハキハキと言葉を紡がれていたクリストフ様は、突然両手で口を押えて狼狽え始めました。
「おかしいっ!! おかしいことが起きているっ!! さっきまで喋っていたのは俺じゃないんだっ!! いやっ、俺ではあるんだ!! だが俺じゃないんだっ! この口がっ、思ってもないことを勝手に喋り出したんだ!!」
『『『『『『………………』』』』』
『『『『『………………』』』』』
「ほっ、本当なんだっ!! 嘘じゃないんだっ!! 信じてくれっ!! さっきは独りでに動いていたんだよ!!」
この人は急に何を言い出しましたの……? ふざけていらっしゃるのか……? そんな視線に向けて必死になって首を振り、それでも信用されることはありませんが――。そちらは事実。
先程喋った内容は、この方の意思によって出たものではありませんでした。
「なんなんだ!? どうなっているんだ!? 何が起きているんだ!?」
自分の口なのにコントロールできなくなって、喋るつもりがないことを――真実を語ってしまいそうになっている理由。ついには現在、完全に肉体の支配権を失ってしまった理由。それは、
理不尽な婚約破棄による代償。
貴方様が先ほど契約を違(たが)えてしまったので、その『罰』が発動してしまったのですよ。
((クリストフ様。婚約を結ぶ際、私は密かに――))
「「「「「…………え?」」」」」」
『『『『『…………え?』』』』』
『『『『『…………え?』』』』』
ベル様。治安機関の皆様。カフェテリア内にいらっしゃった、女子生徒と男子生徒。皆様のお口が、一斉に同じ言の葉を紡ぎました。
……そうなるのは、無理もありません。だって先ほどまで私を激しく叱責していたクリストフ様が、突然私は無実だと叫び出したのですから。
「く、クリストフ様……? クリストフ様……?」
『『『『『フルール様は、無実……?』』』』』
『『『『『先ほど、犯人だと仰っていたのに……? ちがうの、ですか……?』』』』』
「ああっ、そうなんだよ! 彼女は犯人ではない! 悪事はなにひとつ働いてはいないんだよ!!」
戸惑われているベル様や他生徒に対して即答を行い、クリストフ様は右手に持っていた紙を高々と掲げます。そして――
「皆(みな)っ。さっき俺はこれを証拠だと言っただろう!?」
『『『『『え、ええ……』』』』』
『『『『『『そ、そうですね……』』』』』
「実をいうと、あれは違うんだっ! ここにある内容は全てうああああああああああ!? なんだっ!? 俺は何を言っているんだっ!?」
――ハキハキと言葉を紡がれていたクリストフ様は、突然両手で口を押えて狼狽え始めました。
「おかしいっ!! おかしいことが起きているっ!! さっきまで喋っていたのは俺じゃないんだっ!! いやっ、俺ではあるんだ!! だが俺じゃないんだっ! この口がっ、思ってもないことを勝手に喋り出したんだ!!」
『『『『『『………………』』』』』
『『『『『………………』』』』』
「ほっ、本当なんだっ!! 嘘じゃないんだっ!! 信じてくれっ!! さっきは独りでに動いていたんだよ!!」
この人は急に何を言い出しましたの……? ふざけていらっしゃるのか……? そんな視線に向けて必死になって首を振り、それでも信用されることはありませんが――。そちらは事実。
先程喋った内容は、この方の意思によって出たものではありませんでした。
「なんなんだ!? どうなっているんだ!? 何が起きているんだ!?」
自分の口なのにコントロールできなくなって、喋るつもりがないことを――真実を語ってしまいそうになっている理由。ついには現在、完全に肉体の支配権を失ってしまった理由。それは、
理不尽な婚約破棄による代償。
貴方様が先ほど契約を違(たが)えてしまったので、その『罰』が発動してしまったのですよ。
((クリストフ様。婚約を結ぶ際、私は密かに――))
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