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3話(2)
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「クエスト……。今は、どんなものがあるんだろ……?」
ギルドにやってきた私達は、早速クエストボードの前に立つ。
クエストはリアルタイムで更新されるため、来るたびに違っているらしい。今日はどんなのがあるのかな……?
《討伐クエスト 魔物(カエル型)を5匹倒してほしい》
《採取クエスト 黄(き)の実を10個採ってきてほしい》
今日は難易度の高いクエストの募集はないようで、こういうレベルのものばかりが並んでいた。
危険度はそれぞれ、EとF。報酬は20000Eと、1500Eだ。
「何事もコツコツが大事だし、ないならしょうがないわ。とりあえずこのカエル型の討伐と、黄の実の採取を受けましょうか」
「いや、後者は止めておいた方がいい。討伐クエストの場所である『レンドの湖(みずうみ)』と黄の実が採れる『ナールの森』は真反対で、移動するついでに達成ができないからな」
「あそっか。黄の実って、途中にある『ミル林(ばやし)』じゃ採れないのね」
この日に備えて色々勉強していたんだけど、うっかり覚え間違いをしていたみたい。私達は2人で1日の移動距離には限界があるから、こういうミスは死活問題よね。
「レンドの湖に向かうなら、道中の『ニナの森』で達成できる『甘味草(かんみそう)5個』の採取クエストがいい。2つめはこれで決まりだな」
「うん、そうね。助かったわ」
横にいるティルにウィンクをして、ボードにある紙を2つ剥がす。こうしておけば、この依頼を他の冒険者に取られる心配はないのだ。
「クエストは同時に3つまで受注可能で、あと1つ。ティルはどれがいいと思う?」
「そうだな……。そこにあるものはどうだ?」
そこにあるもの。それは、『運搬(うんぱん)クエスト』。『レミス川で漁をしている仲間に保存食を届けて欲しい』という内容だった。
「今日は初仕事で、とりあえず全ての系統のクエストを触っておきたい。加えてレミス川は、レンドの湖の先にある。こちらにとっても都合のいい依頼だと思う」
「そうね。最後の依頼はこれで決まりで、受付に持っていきましょ」
左斜め上にある用紙を剥がし、今いる位置から右方向にあるカウンターに――持っていこうとしていたら、進路に3人の男女が現れた。
この3人はスキンヘッドと長髪の男性と色っぽくてスタイルのいい女性で、全員が20代前半って感じ。もちろん初対面で、何の用かな?
ギルドにやってきた私達は、早速クエストボードの前に立つ。
クエストはリアルタイムで更新されるため、来るたびに違っているらしい。今日はどんなのがあるのかな……?
《討伐クエスト 魔物(カエル型)を5匹倒してほしい》
《採取クエスト 黄(き)の実を10個採ってきてほしい》
今日は難易度の高いクエストの募集はないようで、こういうレベルのものばかりが並んでいた。
危険度はそれぞれ、EとF。報酬は20000Eと、1500Eだ。
「何事もコツコツが大事だし、ないならしょうがないわ。とりあえずこのカエル型の討伐と、黄の実の採取を受けましょうか」
「いや、後者は止めておいた方がいい。討伐クエストの場所である『レンドの湖(みずうみ)』と黄の実が採れる『ナールの森』は真反対で、移動するついでに達成ができないからな」
「あそっか。黄の実って、途中にある『ミル林(ばやし)』じゃ採れないのね」
この日に備えて色々勉強していたんだけど、うっかり覚え間違いをしていたみたい。私達は2人で1日の移動距離には限界があるから、こういうミスは死活問題よね。
「レンドの湖に向かうなら、道中の『ニナの森』で達成できる『甘味草(かんみそう)5個』の採取クエストがいい。2つめはこれで決まりだな」
「うん、そうね。助かったわ」
横にいるティルにウィンクをして、ボードにある紙を2つ剥がす。こうしておけば、この依頼を他の冒険者に取られる心配はないのだ。
「クエストは同時に3つまで受注可能で、あと1つ。ティルはどれがいいと思う?」
「そうだな……。そこにあるものはどうだ?」
そこにあるもの。それは、『運搬(うんぱん)クエスト』。『レミス川で漁をしている仲間に保存食を届けて欲しい』という内容だった。
「今日は初仕事で、とりあえず全ての系統のクエストを触っておきたい。加えてレミス川は、レンドの湖の先にある。こちらにとっても都合のいい依頼だと思う」
「そうね。最後の依頼はこれで決まりで、受付に持っていきましょ」
左斜め上にある用紙を剥がし、今いる位置から右方向にあるカウンターに――持っていこうとしていたら、進路に3人の男女が現れた。
この3人はスキンヘッドと長髪の男性と色っぽくてスタイルのいい女性で、全員が20代前半って感じ。もちろん初対面で、何の用かな?
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