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「一か月前に、人間側で勇者が誕生しただろう? しかもその者はどうやら、各国の王族との結びつきを強めている――戦力を増やしているそうじゃないか。そこで大魔王様のご指示により、我々魔王の直属兵が各国で一暴れし、けん制を兼ねて軽く灸をすえているのだよ」
「「っ。ノルスの、せいか……っ」」
たまらず、私達の顔が歪む。
人類の希望である勇者の夫人集めは、傍から見ると『各国との関係の強化』に映る。この――ここだけじゃない。今世界中で起きてるこの騒動は、アイツの身勝手な行動のせいだったんだ……っ。
「アンタ、あれは違うのよ! アイツはむっつり調子乗りクソ男で、そんなまともな思惑は一切ないっ! それどころかアイツは権力に夢中で、魔王や大魔王と戦う気だってないはずよ!」
「……というのが、人間サイドの真実なのだが……。魔物サイドは、信じはしないだろうな」
「当然だ。人間からの情報を信じる事など、終生あり得ないからな」
やっぱり、そうよね。説得は無理、か。
「だったら、しょうがないわね。ティル」
「ああ。ヤツの尻ぬぐいとなる行動なのだが、仕方がない」
「アンタが暴れないように、私達がここで倒してあげるわ!」
私は腰にある剣を引き抜き、『祝福』を施す。それから自分自身とティルにも『祝福』をかけて、臨戦態勢を取った。
「「っ。ノルスの、せいか……っ」」
たまらず、私達の顔が歪む。
人類の希望である勇者の夫人集めは、傍から見ると『各国との関係の強化』に映る。この――ここだけじゃない。今世界中で起きてるこの騒動は、アイツの身勝手な行動のせいだったんだ……っ。
「アンタ、あれは違うのよ! アイツはむっつり調子乗りクソ男で、そんなまともな思惑は一切ないっ! それどころかアイツは権力に夢中で、魔王や大魔王と戦う気だってないはずよ!」
「……というのが、人間サイドの真実なのだが……。魔物サイドは、信じはしないだろうな」
「当然だ。人間からの情報を信じる事など、終生あり得ないからな」
やっぱり、そうよね。説得は無理、か。
「だったら、しょうがないわね。ティル」
「ああ。ヤツの尻ぬぐいとなる行動なのだが、仕方がない」
「アンタが暴れないように、私達がここで倒してあげるわ!」
私は腰にある剣を引き抜き、『祝福』を施す。それから自分自身とティルにも『祝福』をかけて、臨戦態勢を取った。
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