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4話(4)
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「女は、随分と生意気な目になったな。その眼(まなこ)、実に目障りだ。早々に叩き潰してくれる!!」
「最初っから全力でいくのは、こっちも大歓迎よっ! ティルっ!」
「任せろ。飛び道具は全て叩き落す」
魔物の手の平から飛び出した5つの黒い球体は、空中で全てティルが放った光の球にぶつかって相殺される。
人型魔物が使う技は、全て闇属性。そのため対極の、光属性をぶつけたら効果覿面なのよね。
「ありがとうティルっ。今度は私が攻める番で、いくわよおおおおおおおおおっ!!」
剣を右手で握り、力任せに大地をキックする。
今の私には『祝福』があって、身体能力がグンと上がってる。そのため砂埃を巻き上げて飛び出し、相手との距離を詰めていく。
「む? 攻撃の型が、ないだと……? どういうことだ……?」
どうもこうもないわよ。私は昨日まで第四王女だったから、型を覚えてないだけよっ。
「……まあいい。女っ! 馬鹿正直に突っ込むと、正面から攻撃を受けるぞっっ!!」
「ばーか、そんなことにはならないわよ。だって――」
「このパーティーの後衛は、俺なのだからな」
ティルが光属性の矢を飛ばし、私にぶつかる前に球を消してくれる。
それは相手が、どんな場所を狙っても同じ。手でも足でも頭部でも腹部でも、全て完璧に防いでくれる。
「もう二度と、ミファは傷つけさせない。それが魔王でも大魔王でも、勇者でもな!」
「くぅ……っ。その台詞は、伊達ではないようだな……!」
魔物が何度試みても、結果は変わらない。私を苛むことはできなくって、ヤツは忌々しげに歯噛みをした。
「何百、何千回、何万回であっても、全て落としてやる。さあてどうする、魔物」
「チィッ、あの男も面倒だ……っ。仕方ないっ、女は斬り殺すか!」
魔物は球体での攻撃を諦め、真っ黒い剣を2本出現させて両手で掴んだ。
片方は私。もう片方は、ティルの魔術を――自分へと飛んでくる魔術を対処するためのものみたい。
「来い女っ! 魔王様に頂いたこの剣とオレ様の剣技で以て、お前を肉片に変えてやるっっ!」
「剣技、ねえ。ふーん」
接近を試みている私の心臓が弾み、体内の炎が更に勢いを増す。
「……なんだ……? 女、なにを笑っている……?」
「…………私が大っ嫌いなヤツはね。剣技も自慢してたのよねえ」
何度も何度も、自慢してた。軟禁中も『勇者になると、ちょっとした鍛錬でこんなにも上達するのさ』って、わざわざ自慢しに来たことがあったわね。
「…………。アイツに教える前に、アンタに教えてあげるわ」
私達はどちらも攻撃圏内となり、当たり前の話、剣術に長けたヤツが先に反応して攻撃が始まる。
「一騎打ちは、先に動いた方が勝つ! この勝負、もらったあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
(……あのね、魔物さん。よーく覚えておいてね)
私は心で呟き、ようやくこちらも動く。遅れて動き出した私は、相手――ではなく。相手の剣をしっかりと見つめ、剣目がけて右手の剣を袈裟に振る。
「むっ!? これはどういう――」
「勝負で大事なのは、技術なんかじゃない。破壊力なのよ!!」
激しくぶつかった剣と剣は、実は包丁が野菜とぶつかっていたかのように、片方の剣をあっさりと切断。私の剣は、続いてその先にあった魔物の肉体も切り裂き――
ヤツの上半身が、ボトリと地面に落ちたのだった。
「最初っから全力でいくのは、こっちも大歓迎よっ! ティルっ!」
「任せろ。飛び道具は全て叩き落す」
魔物の手の平から飛び出した5つの黒い球体は、空中で全てティルが放った光の球にぶつかって相殺される。
人型魔物が使う技は、全て闇属性。そのため対極の、光属性をぶつけたら効果覿面なのよね。
「ありがとうティルっ。今度は私が攻める番で、いくわよおおおおおおおおおっ!!」
剣を右手で握り、力任せに大地をキックする。
今の私には『祝福』があって、身体能力がグンと上がってる。そのため砂埃を巻き上げて飛び出し、相手との距離を詰めていく。
「む? 攻撃の型が、ないだと……? どういうことだ……?」
どうもこうもないわよ。私は昨日まで第四王女だったから、型を覚えてないだけよっ。
「……まあいい。女っ! 馬鹿正直に突っ込むと、正面から攻撃を受けるぞっっ!!」
「ばーか、そんなことにはならないわよ。だって――」
「このパーティーの後衛は、俺なのだからな」
ティルが光属性の矢を飛ばし、私にぶつかる前に球を消してくれる。
それは相手が、どんな場所を狙っても同じ。手でも足でも頭部でも腹部でも、全て完璧に防いでくれる。
「もう二度と、ミファは傷つけさせない。それが魔王でも大魔王でも、勇者でもな!」
「くぅ……っ。その台詞は、伊達ではないようだな……!」
魔物が何度試みても、結果は変わらない。私を苛むことはできなくって、ヤツは忌々しげに歯噛みをした。
「何百、何千回、何万回であっても、全て落としてやる。さあてどうする、魔物」
「チィッ、あの男も面倒だ……っ。仕方ないっ、女は斬り殺すか!」
魔物は球体での攻撃を諦め、真っ黒い剣を2本出現させて両手で掴んだ。
片方は私。もう片方は、ティルの魔術を――自分へと飛んでくる魔術を対処するためのものみたい。
「来い女っ! 魔王様に頂いたこの剣とオレ様の剣技で以て、お前を肉片に変えてやるっっ!」
「剣技、ねえ。ふーん」
接近を試みている私の心臓が弾み、体内の炎が更に勢いを増す。
「……なんだ……? 女、なにを笑っている……?」
「…………私が大っ嫌いなヤツはね。剣技も自慢してたのよねえ」
何度も何度も、自慢してた。軟禁中も『勇者になると、ちょっとした鍛錬でこんなにも上達するのさ』って、わざわざ自慢しに来たことがあったわね。
「…………。アイツに教える前に、アンタに教えてあげるわ」
私達はどちらも攻撃圏内となり、当たり前の話、剣術に長けたヤツが先に反応して攻撃が始まる。
「一騎打ちは、先に動いた方が勝つ! この勝負、もらったあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
(……あのね、魔物さん。よーく覚えておいてね)
私は心で呟き、ようやくこちらも動く。遅れて動き出した私は、相手――ではなく。相手の剣をしっかりと見つめ、剣目がけて右手の剣を袈裟に振る。
「むっ!? これはどういう――」
「勝負で大事なのは、技術なんかじゃない。破壊力なのよ!!」
激しくぶつかった剣と剣は、実は包丁が野菜とぶつかっていたかのように、片方の剣をあっさりと切断。私の剣は、続いてその先にあった魔物の肉体も切り裂き――
ヤツの上半身が、ボトリと地面に落ちたのだった。
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