104 / 173
第2章
4話(12)
しおりを挟む
「ナイスティルっ。お疲れ様っ!」
戦いを終えた私達は、パチンとハイタッチ。勝てた喜び、それとどちらも無事な喜びを、動作と笑顔で分かち合った。
「トドメに使った魔術は、しっかり見てたわよ。ティルってば、あんなすごいのを使えたのね」
「奥の手の一つ、だな。早速ミファの役に立ってよかったよ」
「……もぅ、この幼馴染はサラッと嬉しくなることを言ってくれるのよね……。いつもありがと」
「どういたしまして。それじゃあ早々になってしまうが、次の行動に移ろう」
村から炎が、上がってるもんね。魔石を回収した私達は馬車を使ってノイゾ村へと走り、炎のもと――村の出入り口付近にある、魔物の見張り台の前に立った。
「高さがある分、派手に燃えてるわね。ティル、これって魔術で消せる?」
「ああ、問題ない。この規模なら、二十秒もあれば可能だ」
頼もしい幼馴染が杖を振り、水や氷が降り注いで瞬く間に鎮火した。
この村で燃えているのは、ここだけ。これでもう、ノイゾ村が全焼する心配はないわね。
「もう一度、お疲れ様でした。襲ってきた人型魔物は倒したし、アイツらが遺した火も消えた。念のため村を見回って、異常がなければお仕舞いね」
「そうだな。可能性は極めて低いが、何かがあるかもしれない。引き続き用心しつつ回ろう」
厄介な繭を置いてたヤツらなら、やり兼ねない。そのため私達は剣と杖を構えたまま進み、村に異変がないかを調べてゆく。
「みんな急いで飛び出したみたいで、どこの家も玄関のドアが開けっぱなしになってるわね。閉めておきましょっか」
「元々入れる家には入って、内部もチェックするつもりだった。無断侵入のお詫びとして、戸締りをしておこう」
誰もいない家に入って家内を調べ、問題なければ扉を閉める。私とティルはこんな動作を繰り返し、それを14回行った時でした。ティルの顔に、真剣みが表れた。
戦いを終えた私達は、パチンとハイタッチ。勝てた喜び、それとどちらも無事な喜びを、動作と笑顔で分かち合った。
「トドメに使った魔術は、しっかり見てたわよ。ティルってば、あんなすごいのを使えたのね」
「奥の手の一つ、だな。早速ミファの役に立ってよかったよ」
「……もぅ、この幼馴染はサラッと嬉しくなることを言ってくれるのよね……。いつもありがと」
「どういたしまして。それじゃあ早々になってしまうが、次の行動に移ろう」
村から炎が、上がってるもんね。魔石を回収した私達は馬車を使ってノイゾ村へと走り、炎のもと――村の出入り口付近にある、魔物の見張り台の前に立った。
「高さがある分、派手に燃えてるわね。ティル、これって魔術で消せる?」
「ああ、問題ない。この規模なら、二十秒もあれば可能だ」
頼もしい幼馴染が杖を振り、水や氷が降り注いで瞬く間に鎮火した。
この村で燃えているのは、ここだけ。これでもう、ノイゾ村が全焼する心配はないわね。
「もう一度、お疲れ様でした。襲ってきた人型魔物は倒したし、アイツらが遺した火も消えた。念のため村を見回って、異常がなければお仕舞いね」
「そうだな。可能性は極めて低いが、何かがあるかもしれない。引き続き用心しつつ回ろう」
厄介な繭を置いてたヤツらなら、やり兼ねない。そのため私達は剣と杖を構えたまま進み、村に異変がないかを調べてゆく。
「みんな急いで飛び出したみたいで、どこの家も玄関のドアが開けっぱなしになってるわね。閉めておきましょっか」
「元々入れる家には入って、内部もチェックするつもりだった。無断侵入のお詫びとして、戸締りをしておこう」
誰もいない家に入って家内を調べ、問題なければ扉を閉める。私とティルはこんな動作を繰り返し、それを14回行った時でした。ティルの顔に、真剣みが表れた。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる