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第11話 現世での末路は~アルチュールの場合~ 俯瞰視点(3)
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「…………………………い、いやだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ――あぶ…………」
再び押し寄せて来た猛烈な量の恐怖によって、アルチュールは失神。その場でバッタリと倒れてしまい、
「……………………っ! よ、よかった……。おれは…………いきて、いる……!」
翌朝目覚め、安堵の涙を流します。
「…………行きたくないが、仕方がない……。食料を探しに行こう……」
そうして彼は怯えながら洞窟の外へと出ていって――
「あ、あった……! よかった……! これで今日も死なずに済む……!!」
食料を見つけて洞窟に戻り、
「た、助かった……っ。助かった……! 助かった……!! 大丈夫だ……! 俺は、死なない……。絶対に、死なない……! 寿命以外では絶対に――ぎゃああああああああああああああああ!?」
不安心から物音がしたと思い込んで怯え、
「うぎゃあああああああああああああああああああ!? 化け物ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――え? な、なんだ……。自分の影が映っているだけじゃないか……」
勘違いをしたと気付いて戻り、
「よかった……。よかった……。よかった……!」
「…………あれは……。本当に聞き間違いだったのか……?」
「ひっ! そ、そんなはずはない……。だ、大丈夫! だっ、だって! 同じ目に遭わせるって言っていたんだもんな!! 猛獣とかに殺されたら同じ目じゃなくなる! そっ、そうに決まってる! そうに決まってる!!」
「…………………………い、いやだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ――あぶ…………」
安心して、不安になり、恐怖で失神してしまう。
次の日もその次の日も、更にその次の日もおんなじ。
「た、たすかった……!」
「ぎゃああああああああああああああああああ!!」
「おぶ…………」
アルチュールはその命が尽きるまで、実際には猛獣などいない場所で怯えながら過ごすこととなるのでした。
ブリュノだった頃とは比較にならない程に、肉体的と精神的に、激しい苦痛を受ける人生を歩むこととなってしまったのでした――。
再び押し寄せて来た猛烈な量の恐怖によって、アルチュールは失神。その場でバッタリと倒れてしまい、
「……………………っ! よ、よかった……。おれは…………いきて、いる……!」
翌朝目覚め、安堵の涙を流します。
「…………行きたくないが、仕方がない……。食料を探しに行こう……」
そうして彼は怯えながら洞窟の外へと出ていって――
「あ、あった……! よかった……! これで今日も死なずに済む……!!」
食料を見つけて洞窟に戻り、
「た、助かった……っ。助かった……! 助かった……!! 大丈夫だ……! 俺は、死なない……。絶対に、死なない……! 寿命以外では絶対に――ぎゃああああああああああああああああ!?」
不安心から物音がしたと思い込んで怯え、
「うぎゃあああああああああああああああああああ!? 化け物ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――え? な、なんだ……。自分の影が映っているだけじゃないか……」
勘違いをしたと気付いて戻り、
「よかった……。よかった……。よかった……!」
「…………あれは……。本当に聞き間違いだったのか……?」
「ひっ! そ、そんなはずはない……。だ、大丈夫! だっ、だって! 同じ目に遭わせるって言っていたんだもんな!! 猛獣とかに殺されたら同じ目じゃなくなる! そっ、そうに決まってる! そうに決まってる!!」
「…………………………い、いやだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ――あぶ…………」
安心して、不安になり、恐怖で失神してしまう。
次の日もその次の日も、更にその次の日もおんなじ。
「た、たすかった……!」
「ぎゃああああああああああああああああああ!!」
「おぶ…………」
アルチュールはその命が尽きるまで、実際には猛獣などいない場所で怯えながら過ごすこととなるのでした。
ブリュノだった頃とは比較にならない程に、肉体的と精神的に、激しい苦痛を受ける人生を歩むこととなってしまったのでした――。
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