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第6話 見つけるぞ! ガエル視点(1)
「ガエルよどこに行っていたのだ! ファスティーヌ様は帰られてしまったぞっ!?」
「招待しておいて、居なくなるだなんて……っ。貴方は大きなマナー違反を――」
「そんなことはどうでもいい!! 父上っ、母上!! 部屋を調べさせていただきます!!」
エントランスで2人が目を吊り上げているが、構っている暇なんてないっ。走って屋敷に入った俺は速度を緩めることなく、廊下を通って執務室に足を踏み入れた。
父上と母上はここに入ったあと、おかしくなったんだ。物語のなかではあるが――洗脳は2パターンが定番となっていて、それは『薬を飲ませる』『不思議な液体が放つ、甘い香り嗅がせる』。そしておそらく、
「創作物と思っていたものは、創作ではなかった。作者は――初めて『洗脳』の仕掛けを使った作者は、どこかでその噂を聞くなどして話に取り入れたはず!」
でなければ、そんなものをポンと思い付くはずはない!
だからファスティーヌが使用したのは、恐らくそのどちらか。薬や匂いの痕跡がないか、そのどれからないか、徹底的に調べてやる!
「ガエルっ、何をしているのだ!! 突然なにを――」
「どうせ説明をしても納得しないでしょう!! 邪魔をしないでくれ!!」
追いかけてきた父上と母上を突き飛ばして部屋から出し、扉の鍵を閉めておく。
よし。これで落ち着いて調査をできる。
「ファスティーヌ、俺の推理力を侮ったな。この優れた頭脳が、すぐに貴様の悪事を白日のもとに晒してやる!!」
そうして俺は床に這いつくばり、粉末や液体が落ちた痕跡を探す。
十中八九、薬は薬包紙、液体は小瓶に入れている! そしてその場でそれを開封、開け、適当に理由付けをして飲ませたか嗅がせたはず! となればその際に、微量のソレらが落ちてしまっている可能性があるのだ!!
「ある……!! 絶対に、ある……!! 探せ……!! 見つけるんだ、ガエル……!!」
たとえ1ミリ以下の砂粒が落ちていても、見逃さないほどに集中する!! 俺は床だけを凝視しつつ床を這って進み、
「この辺りには…………ない、か。そこは…………ないか。そっちには…………ぐぁ!? ぁがぁぁぁぁぁ……!」
下だけに集中しすぎてデスクで頭を強打し、頭頂部を抑えて転がり回る。だがそれでも挫けることなく床を睨み続け、起死回生の手がかりを探してゆく!
「必ず、みつかる……! どこかに、あるんだ……! ぐぁぁっ!? あっ、諦めるな……!!」
今度は本棚に頭をぶつけながらも懸命に調べ、やがて1時間が経過。開始六十数分で執務室内の調査が終わり、その結果――
「くそぉぉぉおおおおおお!!」
――成果は、なし。
努力の結果が2度の強打のみとなり、俺は絶叫。そうして2~3分程度怒りを撒き散らした後、俺は部屋を飛び出したのだった。
これが、駄目なら……っ。次は、あの作戦だ……!!
「招待しておいて、居なくなるだなんて……っ。貴方は大きなマナー違反を――」
「そんなことはどうでもいい!! 父上っ、母上!! 部屋を調べさせていただきます!!」
エントランスで2人が目を吊り上げているが、構っている暇なんてないっ。走って屋敷に入った俺は速度を緩めることなく、廊下を通って執務室に足を踏み入れた。
父上と母上はここに入ったあと、おかしくなったんだ。物語のなかではあるが――洗脳は2パターンが定番となっていて、それは『薬を飲ませる』『不思議な液体が放つ、甘い香り嗅がせる』。そしておそらく、
「創作物と思っていたものは、創作ではなかった。作者は――初めて『洗脳』の仕掛けを使った作者は、どこかでその噂を聞くなどして話に取り入れたはず!」
でなければ、そんなものをポンと思い付くはずはない!
だからファスティーヌが使用したのは、恐らくそのどちらか。薬や匂いの痕跡がないか、そのどれからないか、徹底的に調べてやる!
「ガエルっ、何をしているのだ!! 突然なにを――」
「どうせ説明をしても納得しないでしょう!! 邪魔をしないでくれ!!」
追いかけてきた父上と母上を突き飛ばして部屋から出し、扉の鍵を閉めておく。
よし。これで落ち着いて調査をできる。
「ファスティーヌ、俺の推理力を侮ったな。この優れた頭脳が、すぐに貴様の悪事を白日のもとに晒してやる!!」
そうして俺は床に這いつくばり、粉末や液体が落ちた痕跡を探す。
十中八九、薬は薬包紙、液体は小瓶に入れている! そしてその場でそれを開封、開け、適当に理由付けをして飲ませたか嗅がせたはず! となればその際に、微量のソレらが落ちてしまっている可能性があるのだ!!
「ある……!! 絶対に、ある……!! 探せ……!! 見つけるんだ、ガエル……!!」
たとえ1ミリ以下の砂粒が落ちていても、見逃さないほどに集中する!! 俺は床だけを凝視しつつ床を這って進み、
「この辺りには…………ない、か。そこは…………ないか。そっちには…………ぐぁ!? ぁがぁぁぁぁぁ……!」
下だけに集中しすぎてデスクで頭を強打し、頭頂部を抑えて転がり回る。だがそれでも挫けることなく床を睨み続け、起死回生の手がかりを探してゆく!
「必ず、みつかる……! どこかに、あるんだ……! ぐぁぁっ!? あっ、諦めるな……!!」
今度は本棚に頭をぶつけながらも懸命に調べ、やがて1時間が経過。開始六十数分で執務室内の調査が終わり、その結果――
「くそぉぉぉおおおおおお!!」
――成果は、なし。
努力の結果が2度の強打のみとなり、俺は絶叫。そうして2~3分程度怒りを撒き散らした後、俺は部屋を飛び出したのだった。
これが、駄目なら……っ。次は、あの作戦だ……!!
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