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幕間 三人の、その後
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「……え……? もとに、戻った……?」
アリスに敗れ、土の上でもがき苦しんでいた3匹。彼女たちの身体が不意に光り、血も傷も消え去り人間の姿になった。
「エルサさんにもう一度刺されないと、戻れないはずだよね……? なにこれ、どういうこと……?」
「たぶん、あの短剣が壊れたんだと思う。アイツ――アリスが城に辿り着いて、エルサさんを倒したんだよ……っ」
リーナ・エンズ。最初に身を苛まれた少女が、ギリリと歯噛みをする。
悪しき心を持つ者は、反省などしない。彼女は、否。彼女たちは全員が、アリスへの理不尽な怒りで震えていた。
「アイツさえ大人してれば、大金が手に入ってたのに……っ。絶対に、許さない……!」
「あたしらの人生を台無しにしてくれたお返しは、必ずしないとね……っ。一先ず身を隠して、反撃のチャンスを窺いましょっか」
「……アイツが人間に戻ったら、全てバレて城の人間が捕まえに来るもんね。エルサさんも頼れないだろし、そうするしかないわね」
3人は舌打ちをしながら立ち上がり、村の西にある森を目指す。
そこには打ち合わせや待ち伏せの待機に使っていた、エルサが用意した小屋がある。あそこに隠れていれば、しばらくは安全だ。
「待ち伏せ用の水と食べ物を置いてあるから、その気になれば数日間は外に出なくても平気だもんね。その間に、考えよ」
「そうだね。……どんなに難しくっても、必ず復讐してやる……。アリス・ワール、覚悟しなさいよぉ……!」
彼女たちは引き続き的外れな悪態を何度もつき、やがて隠れ家に到着。三人は水入りの瓶とハーブ入りのクッキーが入った袋を乱暴に掴み、大きなテーブルの周りにある椅子に腰を下ろした。
「あーもう、疲れた……っ。勝手に治ったものの怪我をするし、今日は最悪」
「ね。しかもアイツだけ幸せになって、ホントムカつく」
「けど、へらへら笑ってられるのは数日だけ。あとで力を合わせて、地獄に落とす作戦を練りましょ」
3人は口元をヒクつかせつつ頷き合い、俗に言うやけ食いの幕開け。今ある怒りを鎮めるため、高価なお菓子をむさぼり始めた。
「うっわ、これ美味しっ。やっぱエルサさんが持ってきてくれたものは一味違うし、このクッキーは特に美味しくない?」
「これってきっと、特別高いやつなんだよ。作戦成功後のお祝い用、って言ったし」
「そういえば、言ってた気がするわね。……エルサさんは仕事をくれるし何度も美味しい差し入れをくれるしで、ああいう人が幸せになるべきよ」
「同感。アリスなんかじゃなくて、こういう優しい人が――が、ぁ……!?」
何度も頷いていたミヤ、そしてリーナとカウネも、苦しみ始めた。
「なん、なの……!? くる、しい……っっ!」
「のどとかが、やける、みたい……っっ。これって、もしかして……。もしかして……っっ」
カウネ・ジュリの予想は、正解。彼女たちが今食べたものは、毒入りのクッキー。
エルサが3人の口封じを行うため、お祝い用と嘯き用意していたものだった。
「アイツ……っ。あたしらを、消す、つもり、だったのね……!!」
「ひ、卑怯……っ。裏切るなんて、ゆるせな――ぁ、ぁぁぁ……!! いたい、くるしい……っ」
「なん、でよ……! なんでウチらが、こんなめに、あわないと、いけないの、よ……っっ!?」
その理由は、悪と手を組んでしまったから。
もしも3人が真っ当に生きていてれば、アリス達の支援によって更に明るい未来が待っていたのに――。
せめて素直に自首していれば、ここまで酷い未来にはなっていなかったのに――。
時すでに遅し。もう引き返せはしない。
「ぁぁ……。ぁぁぁぁぁぁ…………」
「いぃ……。ぁぁぁぁぁぁ…………」
「が、ぐぅ……っ。ぁぁぁぁぁぁ…………」
悪事に悪事を重ねってしまった3人は、その後暫し苦しみエルサのあとを追ったのだった――。
アリスに敗れ、土の上でもがき苦しんでいた3匹。彼女たちの身体が不意に光り、血も傷も消え去り人間の姿になった。
「エルサさんにもう一度刺されないと、戻れないはずだよね……? なにこれ、どういうこと……?」
「たぶん、あの短剣が壊れたんだと思う。アイツ――アリスが城に辿り着いて、エルサさんを倒したんだよ……っ」
リーナ・エンズ。最初に身を苛まれた少女が、ギリリと歯噛みをする。
悪しき心を持つ者は、反省などしない。彼女は、否。彼女たちは全員が、アリスへの理不尽な怒りで震えていた。
「アイツさえ大人してれば、大金が手に入ってたのに……っ。絶対に、許さない……!」
「あたしらの人生を台無しにしてくれたお返しは、必ずしないとね……っ。一先ず身を隠して、反撃のチャンスを窺いましょっか」
「……アイツが人間に戻ったら、全てバレて城の人間が捕まえに来るもんね。エルサさんも頼れないだろし、そうするしかないわね」
3人は舌打ちをしながら立ち上がり、村の西にある森を目指す。
そこには打ち合わせや待ち伏せの待機に使っていた、エルサが用意した小屋がある。あそこに隠れていれば、しばらくは安全だ。
「待ち伏せ用の水と食べ物を置いてあるから、その気になれば数日間は外に出なくても平気だもんね。その間に、考えよ」
「そうだね。……どんなに難しくっても、必ず復讐してやる……。アリス・ワール、覚悟しなさいよぉ……!」
彼女たちは引き続き的外れな悪態を何度もつき、やがて隠れ家に到着。三人は水入りの瓶とハーブ入りのクッキーが入った袋を乱暴に掴み、大きなテーブルの周りにある椅子に腰を下ろした。
「あーもう、疲れた……っ。勝手に治ったものの怪我をするし、今日は最悪」
「ね。しかもアイツだけ幸せになって、ホントムカつく」
「けど、へらへら笑ってられるのは数日だけ。あとで力を合わせて、地獄に落とす作戦を練りましょ」
3人は口元をヒクつかせつつ頷き合い、俗に言うやけ食いの幕開け。今ある怒りを鎮めるため、高価なお菓子をむさぼり始めた。
「うっわ、これ美味しっ。やっぱエルサさんが持ってきてくれたものは一味違うし、このクッキーは特に美味しくない?」
「これってきっと、特別高いやつなんだよ。作戦成功後のお祝い用、って言ったし」
「そういえば、言ってた気がするわね。……エルサさんは仕事をくれるし何度も美味しい差し入れをくれるしで、ああいう人が幸せになるべきよ」
「同感。アリスなんかじゃなくて、こういう優しい人が――が、ぁ……!?」
何度も頷いていたミヤ、そしてリーナとカウネも、苦しみ始めた。
「なん、なの……!? くる、しい……っっ!」
「のどとかが、やける、みたい……っっ。これって、もしかして……。もしかして……っっ」
カウネ・ジュリの予想は、正解。彼女たちが今食べたものは、毒入りのクッキー。
エルサが3人の口封じを行うため、お祝い用と嘯き用意していたものだった。
「アイツ……っ。あたしらを、消す、つもり、だったのね……!!」
「ひ、卑怯……っ。裏切るなんて、ゆるせな――ぁ、ぁぁぁ……!! いたい、くるしい……っ」
「なん、でよ……! なんでウチらが、こんなめに、あわないと、いけないの、よ……っっ!?」
その理由は、悪と手を組んでしまったから。
もしも3人が真っ当に生きていてれば、アリス達の支援によって更に明るい未来が待っていたのに――。
せめて素直に自首していれば、ここまで酷い未来にはなっていなかったのに――。
時すでに遅し。もう引き返せはしない。
「ぁぁ……。ぁぁぁぁぁぁ…………」
「いぃ……。ぁぁぁぁぁぁ…………」
「が、ぐぅ……っ。ぁぁぁぁぁぁ…………」
悪事に悪事を重ねってしまった3人は、その後暫し苦しみエルサのあとを追ったのだった――。
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☆読者様の御親切に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
ご心配頂きました件について『お礼とご報告』を近況ボードにてお伝えさせて頂きます。
引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです♡ (百谷シカ・拝)
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