もしかすると私は、最愛の婚約者に騙されているのかもしれない

柚木ゆず

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第3話(4)

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((……なんなのでしょうか……。この違和感は……))

 レオン様とお菓子や紅茶を食べ飲みながらお喋りを始めて、およそ40分後。確認を行っていた私は、心の中でずっと眉を顰めていました。

『レオン様。今日は私達が出会った日の出来事を、改めて日記につけていたんですよ。ほら、見てください』
『わぁ、ビッシリと書き込まれているね。これ、かなり時間をかけてるよね?』
『とっても大事な日ですから、たっぷり時間をかけてるんです。それで、なのですが。もっと詳しく書きたくって、いくつかお尋ねしたい事があるんです。今から、構いませんか?』
『うん、いいよ。なんだい?』


『あの時私は、エリオットあの人の裏切りを偶然見てしまい……。悲しくなって逃げ出して、泣いていたらレオン様がお声をかけてくださいました』
『そうだね。あれが、僕らの出会いだったね』
『お尋ねしたい事の一つが、そこでして。レオン様はあの時、どうして外に出ていらしたのですか? 大切な出逢いでしたので、気になってしまいました』
『あの時は会場の熱気で少しのぼせて、涼んでいたんだよ。普段はそんな事はないのだけれど、あの夜は特別だった。もしかすると僕達はずっと運命の糸で繋がっていて、運命の人のショックを予感していたのかもしれないね』


 あれから色々と探ってみましたが、レオン様に不自然はありませんでした。
 ご説明はスラスラと出ますし、目にも声調にも動揺はなし。嘘が含まれているようには思えませんでした。

((なのに……))

 何かがおかしいと、感じるのです。
 厳密に言うと、お喋りをする前から――部屋で、2人きりになった時からです。今日は、奇妙な……。体が『ぞわぞわ』とするような、何かを感じているんです。

 ……………………。
 これは、なに……?
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