ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず

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第9話 ~私の大好きな人~  フィーナ視点

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 ジョルジュ・ハランテワ様。私が初めて抱いた印象は、大人びていらっしゃる方、というシンプルなものでした。
 でも。その印象は、すぐに変化してゆくことになりました。

『ええ。むかしから――小さな頃から、星が大好きなのですよ』

 あの日の夜に中庭で出会ったことで、『同じ趣味をお持ちな方』となって。

『僕は、からす座が好きですね。大好きな形にそっくりで、あの星の輝き方に惹かれるんですよ』
『分かります……っ! ギェナーからす座γ星、綺麗ですよねっ』

 星に関するお話しをしてくださったことによって、『一緒だととても楽しくなる、お優しい方』となりました。
 ですので、晴れの日の夜が何よりの楽しみになって――


((ジョルジュ様。素敵な方です))


 毎日お会いしているうちにやがて、星以外のお話もするようになって。それによって、色々なことを知っていて。優しくて清い心をお持ちなのだと、知って。
 いつしか私にとってジョルジュ様は、『大好きな星仲間』であり『大好きな男性』となっていたのです。
 ですので――


「俺は貴方に惹かれています。結婚を前提として交際をしていただけないでしょうか?」


 ――そう仰っていただけた時は、涙が出るくらい嬉しかった。同じ思いを抱いてくださっていたことが、何よりも幸せでした。
 その際には転生というビックリしてしまうお話が出ましたが、もちろん、私の気持ちが変わることはありませんでした。
 むしろその場で伝えてくださったことで、もっともっと大好きになって――

「…………喜んで。ジョルジュ様、私もお慕いしております」

 差し出されたお手を取らせていただいて、私達は恋人となったのでした。
 そしてやがては正式に婚約を交わして婚約者となり、ジョルジュ様に護っていただきながら愛を育んでゆき、ついには今日――。私達の関係性が、更に変化する時が訪れました。


 あの日から、一年後。学院を卒業し、19歳となった私達は――



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