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第11話 もう一つの本音 俯瞰視点
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((最悪。ミラお姉様もアニエお姉様も、死なないかしら))
リリナは幼い頃からずっと、姉2人の死を望んでいました。
その理由は、自分は三女だから。必然的に、姉たちよりも結婚相手のレベルが下がる――将来の生活環境のレベルが下がってしまうからです。
((三女の相手なんて、たかが知れてる。せめて片方でも消えて))
姉が大好きな妹を演じながら病気や事故での死亡を毎日毎日祈りますが、邪なものだったからなのでしょう。その願いが叶うことはなく、それどころかミラとアニエは健康で幸せな日々を過ごしていました。
((この様子なら、この先のずっと『三女』は変わらない。他のやり方を見つけないといけないわね))
願っても無駄だと判断した13歳のリリナは、新たな作戦を練り始め――やがて、その方法を見つめます。
((最近、お兄様のわたくしを見る目が変わってきている。使えるわね))
父同士が旧友なため幼馴染となっている、アントワーヌ・ザロットス。彼の眼差しから感情を読み取り、利用することにしたのです。
「お兄様。わたくし最近、お兄様を見ていると胸の奥がとくんとなるんです」
「この、とくん……。なんなのでしょうか……?」
まずは存在しない感情を持ち出して距離を詰め、
「……分かりました。この感情は、恋なんですね……!」
「わたくし、アントワーヌお兄様が好きなんです……!」
適度なタイミングで打ち明けてアントワーヌに自覚させ、しかしながら、三女である自分は長男であるアントワーヌの婚約者にはなれないと自覚していました。
そこで、
「たとえ結婚できなくても、ずっと一緒に居たいです……。方法は、ないでしょうか……?」
「そんな方法があったのですね……! はいっ、一緒にやらせてください……!!」
結婚後に同棲できるよう働きかけ、そんな本心を知らないアントワーヌはまんまと応じてしまっていたのでした。
((ふふ、これが上手くいけばお兄様が生涯お世話をしてくれるようになる。お兄様、これからもよろしくお願いします♪))
リリナにとってアントワーヌは、お金や欲しい物を嬉々として渡してくれる存在に過ぎませんでした。
そのため、地位を失ってしまったアントワーヌに興味などありません。むしろ意味不明な問題行動を起こしてしまった彼を憎んでおり、世界で最も忌々しい存在となっていたのでした。
「………………」
「リリナ! 会いたかったよ!!」
「………………」
あの時一切反応しなかったのは、実際に姿を見て激昂していたから。
その場で殴り掛かってしまったら周りに居る人間達に止められる可能性があったため去るのを待ち、
「近づくな! この役立たず!!」
ようやく邪魔者がいなくなったため、ずっとやりたかったことを行ったのでした。
リリナは幼い頃からずっと、姉2人の死を望んでいました。
その理由は、自分は三女だから。必然的に、姉たちよりも結婚相手のレベルが下がる――将来の生活環境のレベルが下がってしまうからです。
((三女の相手なんて、たかが知れてる。せめて片方でも消えて))
姉が大好きな妹を演じながら病気や事故での死亡を毎日毎日祈りますが、邪なものだったからなのでしょう。その願いが叶うことはなく、それどころかミラとアニエは健康で幸せな日々を過ごしていました。
((この様子なら、この先のずっと『三女』は変わらない。他のやり方を見つけないといけないわね))
願っても無駄だと判断した13歳のリリナは、新たな作戦を練り始め――やがて、その方法を見つめます。
((最近、お兄様のわたくしを見る目が変わってきている。使えるわね))
父同士が旧友なため幼馴染となっている、アントワーヌ・ザロットス。彼の眼差しから感情を読み取り、利用することにしたのです。
「お兄様。わたくし最近、お兄様を見ていると胸の奥がとくんとなるんです」
「この、とくん……。なんなのでしょうか……?」
まずは存在しない感情を持ち出して距離を詰め、
「……分かりました。この感情は、恋なんですね……!」
「わたくし、アントワーヌお兄様が好きなんです……!」
適度なタイミングで打ち明けてアントワーヌに自覚させ、しかしながら、三女である自分は長男であるアントワーヌの婚約者にはなれないと自覚していました。
そこで、
「たとえ結婚できなくても、ずっと一緒に居たいです……。方法は、ないでしょうか……?」
「そんな方法があったのですね……! はいっ、一緒にやらせてください……!!」
結婚後に同棲できるよう働きかけ、そんな本心を知らないアントワーヌはまんまと応じてしまっていたのでした。
((ふふ、これが上手くいけばお兄様が生涯お世話をしてくれるようになる。お兄様、これからもよろしくお願いします♪))
リリナにとってアントワーヌは、お金や欲しい物を嬉々として渡してくれる存在に過ぎませんでした。
そのため、地位を失ってしまったアントワーヌに興味などありません。むしろ意味不明な問題行動を起こしてしまった彼を憎んでおり、世界で最も忌々しい存在となっていたのでした。
「………………」
「リリナ! 会いたかったよ!!」
「………………」
あの時一切反応しなかったのは、実際に姿を見て激昂していたから。
その場で殴り掛かってしまったら周りに居る人間達に止められる可能性があったため去るのを待ち、
「近づくな! この役立たず!!」
ようやく邪魔者がいなくなったため、ずっとやりたかったことを行ったのでした。
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