11 / 44
本編
9
しおりを挟むちゃんと、自分の気持ちを言わなければ。
「村上先輩…」
と、彼の顔を見ていたら寝ていた。
え?寝ちゃったの!?
あまりに急だから、驚いてしまった。それに、どうすれば良いのか。村上先輩のおうちなんて知りませんよー。とはいえほっとくわけにもいかない。見た感じ潰れてしまっている。彼の家はここから遠いいはず。となると…
タクシーを拾い、家へ送るしかない。
とはいえ、お金が無い。強いてポケットに夜ご飯代の残金(500円)しかない。おそらく、ここから遠いい。
「すいません。村上先輩!」
体をユサユサと揺らす。
「んぁ?」
薄く目を開き、そう言った。
「先輩の家にタクシーで送るので、ちょっと待っててもらえます?コンビニのATMに行ってくるので」
すると、彼は手を伸ばしてこう言った。
「泊めて」
「は?」
「霧島君の家に泊めて!」
「な!?」
顔が真っ白になった。
何言ってるんだ?
「頑張って歩くからさ!家に泊めて!」
ワガママにも程がある。酔ってるからか?
「何でですか!それに、僕の家狭いですし…」
「大丈夫!二人なら狭くない!」
駄目だ。完璧に酔っている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
82
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる