花吐き病

深夜

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桃の花

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 ガチャッ 

「ただいま~」

「あ、お兄ちゃんおかえ… !??!!?」

「ごめん、タオルそこにあるから
とりあえずあがれよ」

「おう~ 
あ、楓花(ふうか)ちゃん久しぶり~」

「お、お久しぶりですっっ
みずき…さん?」

「なんでそんな改まってんの(笑)
前みたいに、瑞樹(みずき)でいいよ」

「いやっそのっ 
みずきくんと喋るの久しぶりだし
それにみずきくん大学生になったから   いい加減敬語使った方がいいかなって」

「ハハッ 楓花ちゃんてこんな気遣う子だったっけ?大人になったな~」

そういいみずきくんはわたしの頭を優しく撫でる。

「っ…//」

「ん、どした?」

「なんでもないっ お茶、出してくる」

「ありがとー」


何気ない会話、久しぶりの会話

それだけなのに、こんなっ

私は我慢出来ずに桃の花を吐いた

意味は「あなたのとりこです。」
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