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32.宣言
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木崎は頭に触れられる感触で目を覚ました。
小野塚が柔らかく微笑みながら、さらさらと木崎の髪を撫でている。もう高く上った日の光がカーテンの隙間から入ってきて、小野塚の肩の輪郭を浮かび上がらせている。
(ああ……幸せだな)
愛しい恋人の姿を見つめながら、木崎はあふれ出る幸福感を噛みしめた。
「ん、起こしたか?」
小野塚が木崎の顔を覗き込む。優しい声音に胸が締め付けられるような痛みを覚える。
「先輩、好きです」
幸せ過ぎて、自然と言葉が零れた。ずっと伝えたかった愛の言葉を受け入れてくれると知っているから。
小野塚は木崎の前髪を払い、額にキスをする。
「俺もだよ。ずっと好きだ。再会した時より、きっと、ずっと前から。でも周りの目が怖くて、臆病になってた。今は木崎を失うほうが怖い。誰に認められなくても、今は木崎とずっと一緒にいたい。木崎と釣り合うような恋人に、自慢できるような恋人になるから」
お互い下着だけを身につけたまま、そっと身を寄せ合う。まだほのかに熱が残っていて、お互いの体温が気持ちいい。優しく抱きしめられながら、囁かれるように言われた言葉は、小野塚の体温とともに、木崎に染み込んでいく。
「そんなこと必要ありません。先輩はもう十分、自慢できる恋人ですし。そう思ってもらえただけで幸せです」
木崎が微笑むと、小野塚も優しげな笑みを浮かべた。
「これからもずっと側にいてくれるか?」
「もちろんです」
木崎は即答してから、頬を染めた。
「……なんだか、プロポーズみたいですね、なんて」
「そう、受け取ってもらえるとありがたいな」
半分冗談だったのだが、思いがけず小野塚に真剣な声音で返されて胸が高鳴る。
小野塚は木崎の頭に手を乗せ、柔らかい髪を指に絡ませた。緩やかな時間を噛みしめるように木崎がゆっくりと瞼を閉じようとした時、ふと思い出した。
「でも、出て行こうとしてたんじゃないんですか?」
「出て行く?」
「部屋の隅に、荷物がまとめてあったので」
自然とその方向に視線がいく。今から旅行にでも行くかのように、ボストンバックの中に荷物が詰められている形跡があった。小野塚は木崎の視線を追い、「あれは……」と僅かに言いよどんだ。
「……木崎に会いにいこうと思ってたんだ」
「僕に、ですか?」
「会いに行って、ちゃんと恋人になってくれって言いに行こうと思ってた。といっても、木崎の住んでるとこすら知らないし。結局、また木崎の方から来たんだけどな」
「そうだったんですね。ほっとしました。先輩が僕に会いたいって思ってくれただけで、すごく、嬉しいです」
照れて笑う木崎を見て、小野塚は口元に手を当て、「あー」と間延びした声を上げた。
「どうしました?」
「こんなことになるなら、指輪にしておけば良かったな」
独り言のように小野塚は言い残し、布団から起き上がった。小首をかしげながら、部屋の隅に置いてある箱の中を探る小野塚の背中を目で追う。肩の辺りに、赤い爪痕を見つけて目を逸らした。
(あ、あれって、僕が付けた跡だよな。いつの間につけたのか全然覚えてない)
「木崎」
名前を呼ばれて、木崎は火照った顔を向ける。小野塚は木崎の前で正座をした。木崎も体を起こし、小野塚と向かい合うようなかたちで座る。
「受け取ってほしいんだ」
小野塚は木崎の前に小さな箱を差し出した。受け取り、中を開け、木崎は目を見開いた。
「これ……覚えててくれたんですか?」
「俺が木崎にプレゼントしたいって思ってたから」
小野塚がはにかみながら、首の後ろをかく。
木崎の手の中には、以前、デートの時に見かけて気に入っていた腕時計が入っていた。左腕に巻きつける。ベルトを撫で、文字盤を見つめる。時を刻み続ける秒針の音が心地よかった。
「もっとムードのあるところで、とか考えていたんだけどな。今すぐ渡したいって気持ちの方が勝っちまった。そんな喜んでくれると、俺も嬉しい」
小野塚は、腕時計を身につけた木崎を満足げに眺めた。
「今度は指輪でも買いに行こうかな」
木崎は微笑みながら、緩やかに首を振った。
「今度は、僕が買います」
「そこは先輩に譲ってくれよ」
「もう、先輩とか関係ありません」
木崎はずっと言いたかった言葉を、照れながらもはっきりと言った。
「恋人、ですから」
こちらに気付くと、佐伯は爽やかな笑みを浮かべながら駆け寄ってきた。しかし、木崎の横に立っている男に気付くと、「げ」とあからさまに嫌そうな表情を浮かべた。
ホームグラウンドで公開練習があるという佐伯のもとへ、休みを合わせて小野塚と二人で向かった。ボールを蹴る音や、選手たちの笑い声、練習を見に来ている人たちの歓声でにぎわっていたが、まだ本格的に練習が始まっていないのか、和やかな雰囲気だった。
「小野塚先輩が木崎とここに一緒にいるってことは、まあ、そういうことなんでしょうね」
佐伯はがっくりと肩を落とした。
小野塚に別れを告げてから、佐伯に告白の返事をしにいこうと思っていた。メールや電話では失礼だと思って、直接佐伯のもとへ向かう予定だったのだが、そのために小野塚からの誘いを一度断わらなければならなかった。
浮気を疑われたわけではないが、小野塚に理由を問われ、居心地が悪くなった木崎は、佐伯に相談していたこと、告白されたことを正直に明かした。呆気にとられ、しばらく眉間に皺を寄せたり、頭を抱えていた小野塚だったが、しまいには笑顔で「俺も行く」と言って、今に至る。
肩を落とす佐伯に、小野塚が言う。
「俺たち、付き合うことになったんだ」
「言わなくてもいいです。わかります」
降参するように軽く手を上げる佐伯に、木崎も続ける。
「だから、ごめん。佐伯の告白には答えられない」
「だからもういいって」
佐伯は両手で顔を覆い、ううっと、唸った。
佐伯が本気で自分のことを好きだったのかは分からない。もしかしたら、一人でぐずぐず悩んでいるのを見かねて、動かそうとしていたのかもしれない。どう考えていたのであれ、これまで佐伯に助けられてきたのは事実だ。小野塚と今、一緒にいられるのも佐伯のおかげだ。佐伯には感謝をしきれない。
「ほんとにありがとう。佐伯のおかげだよ」
「おめでとう、木崎。よかったな。お幸せにな」
「佐伯に相談までしてたって聞いたぞ。高校のときから随分と仲がいいよな。告白までしたらしいじゃないか」
「たった今振られたの先輩も見てたじゃないですか。でも、先輩の行いは木崎から全部聞いてますからね。ああそうか、嫌みですか。それとも焼きもち?」
「俺にやきもちやく資格なんかないよ。佐伯のこと聞いたときは、正直複雑な気持ちだったけどな。でももう、そんな想いさせないし」
「くっ……見せつけてくれますね。ま、木崎が幸せならいいけど」
佐伯は頬を染めている木崎に笑いかけてから、小野塚には牙をむいた。
「小野塚先輩のことは許しませんからね!」
いきなり睨むような視線を向けられ、「さっきから先輩に対する態度とは思えないな」と小野塚は苦笑する。どうしよう、と木崎が様子を伺っていると、佐伯が腹の底から唸るように言った。
「……俺が、木崎の代わりに復讐します」
「「え?」」
間の抜けた驚きの声が、木崎と小野塚の口から同時に漏れた。息が合った二人のその様子にひるみながらも、佐伯は小野塚を指さし、大声で宣言した。
「小野塚先輩が羨みすぎて寝込むぐらいに、ばんばん活躍してやりますよ!」
何のことだかは分かっていないだろうが、若い選手が勇ましく宣言する姿に、周りから盛大な拍手が起きていた。木崎は恥ずかしくなりうつむいたが、佐伯は手を腰に当て、鼻息を荒くしている。堂々としたその姿からは、近い将来、宣言通りに活躍するであろうことが容易に想像できた。
「……だったら、俺も負けてられないな」
まわりの騒がしい声の中でも、小野塚のその言葉はしっかりと聞こえた。木崎は小野塚を見上げる。小野塚は意思の宿った、透き通った目をしていた。高校の時、サッカーをし、夢を語っていたあの時と同じだった。小野塚を見つめる木崎の代わりに、「どういうことです?」と佐伯が尋ねた。
「またサッカー始めようと思ってんだ。といっても地元のサークルみたいなチームだけど。俺、やっぱりサッカー好きだし、離れらんないなって気づいた」
小野塚は先ほどやられたように、佐伯に指をさし返した。
「負けないからな」
自信に溢れた、すがすがしい笑みを浮かべる小野塚は、高校の時の先輩の姿によく似ていた。輝きを放つ早朝のような存在。だがそのものではない。
木崎は昔の先輩に戻ってほしいと願っていたが、今はそんなことは思っていなかった。高校時代の恋人だった小野塚がいて、大学で挫折した小野塚がいて、今の小野塚がいる。
(僕は、今、目の前にいる先輩が好きだな)
いきなりの宣言に立ちすくんでいた佐伯が、くしゃりと顔を歪ませた。泣き笑いのような表情になっている。
憧れの先輩に会えて嬉しかった、と後日、佐伯からメールが送られてきた。その場では、『これは、あくびをかみ殺しているんです!』と下手な言い訳をしていたのだが。
小野塚が柔らかく微笑みながら、さらさらと木崎の髪を撫でている。もう高く上った日の光がカーテンの隙間から入ってきて、小野塚の肩の輪郭を浮かび上がらせている。
(ああ……幸せだな)
愛しい恋人の姿を見つめながら、木崎はあふれ出る幸福感を噛みしめた。
「ん、起こしたか?」
小野塚が木崎の顔を覗き込む。優しい声音に胸が締め付けられるような痛みを覚える。
「先輩、好きです」
幸せ過ぎて、自然と言葉が零れた。ずっと伝えたかった愛の言葉を受け入れてくれると知っているから。
小野塚は木崎の前髪を払い、額にキスをする。
「俺もだよ。ずっと好きだ。再会した時より、きっと、ずっと前から。でも周りの目が怖くて、臆病になってた。今は木崎を失うほうが怖い。誰に認められなくても、今は木崎とずっと一緒にいたい。木崎と釣り合うような恋人に、自慢できるような恋人になるから」
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「そんなこと必要ありません。先輩はもう十分、自慢できる恋人ですし。そう思ってもらえただけで幸せです」
木崎が微笑むと、小野塚も優しげな笑みを浮かべた。
「これからもずっと側にいてくれるか?」
「もちろんです」
木崎は即答してから、頬を染めた。
「……なんだか、プロポーズみたいですね、なんて」
「そう、受け取ってもらえるとありがたいな」
半分冗談だったのだが、思いがけず小野塚に真剣な声音で返されて胸が高鳴る。
小野塚は木崎の頭に手を乗せ、柔らかい髪を指に絡ませた。緩やかな時間を噛みしめるように木崎がゆっくりと瞼を閉じようとした時、ふと思い出した。
「でも、出て行こうとしてたんじゃないんですか?」
「出て行く?」
「部屋の隅に、荷物がまとめてあったので」
自然とその方向に視線がいく。今から旅行にでも行くかのように、ボストンバックの中に荷物が詰められている形跡があった。小野塚は木崎の視線を追い、「あれは……」と僅かに言いよどんだ。
「……木崎に会いにいこうと思ってたんだ」
「僕に、ですか?」
「会いに行って、ちゃんと恋人になってくれって言いに行こうと思ってた。といっても、木崎の住んでるとこすら知らないし。結局、また木崎の方から来たんだけどな」
「そうだったんですね。ほっとしました。先輩が僕に会いたいって思ってくれただけで、すごく、嬉しいです」
照れて笑う木崎を見て、小野塚は口元に手を当て、「あー」と間延びした声を上げた。
「どうしました?」
「こんなことになるなら、指輪にしておけば良かったな」
独り言のように小野塚は言い残し、布団から起き上がった。小首をかしげながら、部屋の隅に置いてある箱の中を探る小野塚の背中を目で追う。肩の辺りに、赤い爪痕を見つけて目を逸らした。
(あ、あれって、僕が付けた跡だよな。いつの間につけたのか全然覚えてない)
「木崎」
名前を呼ばれて、木崎は火照った顔を向ける。小野塚は木崎の前で正座をした。木崎も体を起こし、小野塚と向かい合うようなかたちで座る。
「受け取ってほしいんだ」
小野塚は木崎の前に小さな箱を差し出した。受け取り、中を開け、木崎は目を見開いた。
「これ……覚えててくれたんですか?」
「俺が木崎にプレゼントしたいって思ってたから」
小野塚がはにかみながら、首の後ろをかく。
木崎の手の中には、以前、デートの時に見かけて気に入っていた腕時計が入っていた。左腕に巻きつける。ベルトを撫で、文字盤を見つめる。時を刻み続ける秒針の音が心地よかった。
「もっとムードのあるところで、とか考えていたんだけどな。今すぐ渡したいって気持ちの方が勝っちまった。そんな喜んでくれると、俺も嬉しい」
小野塚は、腕時計を身につけた木崎を満足げに眺めた。
「今度は指輪でも買いに行こうかな」
木崎は微笑みながら、緩やかに首を振った。
「今度は、僕が買います」
「そこは先輩に譲ってくれよ」
「もう、先輩とか関係ありません」
木崎はずっと言いたかった言葉を、照れながらもはっきりと言った。
「恋人、ですから」
こちらに気付くと、佐伯は爽やかな笑みを浮かべながら駆け寄ってきた。しかし、木崎の横に立っている男に気付くと、「げ」とあからさまに嫌そうな表情を浮かべた。
ホームグラウンドで公開練習があるという佐伯のもとへ、休みを合わせて小野塚と二人で向かった。ボールを蹴る音や、選手たちの笑い声、練習を見に来ている人たちの歓声でにぎわっていたが、まだ本格的に練習が始まっていないのか、和やかな雰囲気だった。
「小野塚先輩が木崎とここに一緒にいるってことは、まあ、そういうことなんでしょうね」
佐伯はがっくりと肩を落とした。
小野塚に別れを告げてから、佐伯に告白の返事をしにいこうと思っていた。メールや電話では失礼だと思って、直接佐伯のもとへ向かう予定だったのだが、そのために小野塚からの誘いを一度断わらなければならなかった。
浮気を疑われたわけではないが、小野塚に理由を問われ、居心地が悪くなった木崎は、佐伯に相談していたこと、告白されたことを正直に明かした。呆気にとられ、しばらく眉間に皺を寄せたり、頭を抱えていた小野塚だったが、しまいには笑顔で「俺も行く」と言って、今に至る。
肩を落とす佐伯に、小野塚が言う。
「俺たち、付き合うことになったんだ」
「言わなくてもいいです。わかります」
降参するように軽く手を上げる佐伯に、木崎も続ける。
「だから、ごめん。佐伯の告白には答えられない」
「だからもういいって」
佐伯は両手で顔を覆い、ううっと、唸った。
佐伯が本気で自分のことを好きだったのかは分からない。もしかしたら、一人でぐずぐず悩んでいるのを見かねて、動かそうとしていたのかもしれない。どう考えていたのであれ、これまで佐伯に助けられてきたのは事実だ。小野塚と今、一緒にいられるのも佐伯のおかげだ。佐伯には感謝をしきれない。
「ほんとにありがとう。佐伯のおかげだよ」
「おめでとう、木崎。よかったな。お幸せにな」
「佐伯に相談までしてたって聞いたぞ。高校のときから随分と仲がいいよな。告白までしたらしいじゃないか」
「たった今振られたの先輩も見てたじゃないですか。でも、先輩の行いは木崎から全部聞いてますからね。ああそうか、嫌みですか。それとも焼きもち?」
「俺にやきもちやく資格なんかないよ。佐伯のこと聞いたときは、正直複雑な気持ちだったけどな。でももう、そんな想いさせないし」
「くっ……見せつけてくれますね。ま、木崎が幸せならいいけど」
佐伯は頬を染めている木崎に笑いかけてから、小野塚には牙をむいた。
「小野塚先輩のことは許しませんからね!」
いきなり睨むような視線を向けられ、「さっきから先輩に対する態度とは思えないな」と小野塚は苦笑する。どうしよう、と木崎が様子を伺っていると、佐伯が腹の底から唸るように言った。
「……俺が、木崎の代わりに復讐します」
「「え?」」
間の抜けた驚きの声が、木崎と小野塚の口から同時に漏れた。息が合った二人のその様子にひるみながらも、佐伯は小野塚を指さし、大声で宣言した。
「小野塚先輩が羨みすぎて寝込むぐらいに、ばんばん活躍してやりますよ!」
何のことだかは分かっていないだろうが、若い選手が勇ましく宣言する姿に、周りから盛大な拍手が起きていた。木崎は恥ずかしくなりうつむいたが、佐伯は手を腰に当て、鼻息を荒くしている。堂々としたその姿からは、近い将来、宣言通りに活躍するであろうことが容易に想像できた。
「……だったら、俺も負けてられないな」
まわりの騒がしい声の中でも、小野塚のその言葉はしっかりと聞こえた。木崎は小野塚を見上げる。小野塚は意思の宿った、透き通った目をしていた。高校の時、サッカーをし、夢を語っていたあの時と同じだった。小野塚を見つめる木崎の代わりに、「どういうことです?」と佐伯が尋ねた。
「またサッカー始めようと思ってんだ。といっても地元のサークルみたいなチームだけど。俺、やっぱりサッカー好きだし、離れらんないなって気づいた」
小野塚は先ほどやられたように、佐伯に指をさし返した。
「負けないからな」
自信に溢れた、すがすがしい笑みを浮かべる小野塚は、高校の時の先輩の姿によく似ていた。輝きを放つ早朝のような存在。だがそのものではない。
木崎は昔の先輩に戻ってほしいと願っていたが、今はそんなことは思っていなかった。高校時代の恋人だった小野塚がいて、大学で挫折した小野塚がいて、今の小野塚がいる。
(僕は、今、目の前にいる先輩が好きだな)
いきなりの宣言に立ちすくんでいた佐伯が、くしゃりと顔を歪ませた。泣き笑いのような表情になっている。
憧れの先輩に会えて嬉しかった、と後日、佐伯からメールが送られてきた。その場では、『これは、あくびをかみ殺しているんです!』と下手な言い訳をしていたのだが。
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