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隊長との対面
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イリーシャ達が無事に入国したことを祝う空気は、翌日には早くも城から消え去った。というのも、魔王の襲撃が懸念されたため対策に追われたのだ。魔王がイリーシャとの接触を図ったことが大きな要因である、と執務室で国王は眉をひそめた。
「イリーシャはルーシェアと同じ力を持つ貴重な存在。故に敵がクレムルを攻める前には、警戒して、何よりも先にイリーシャを捕らえるだろう」
魔王は復讐のためにイリーシャを拐ったと言っていたが、どうやら理由はそれだけではなかったらしい。魔王がそこまで怖れる力が何であるのかは、未だにさっぱり判らないが。
「イリーシャ、クライド、そしてフォルティカ。お前たちには早期に、自己防衛が可能な程度の力をつけてもらいたい」
ライザニルは向かいのソファーに座る三人と順に目を会わせ、彼女達がやる気を見せると執務室に何者かを呼び入れた。
王命で参上したのは、二十代前半とおぼしき軍人だ。赤みを帯びた黒髪を短く切り揃え、軍人らしい精悍さを身に纏う彼は、世の女性が放っておくとは思えぬ甘い顔立ちに厳しさを備えている。
「親衛隊隊長グラシエル=リード、参りました」
彼は王に敬礼し、クライドとイリーシャにも頭を下げた。
「リード、よく来てくれた。早かったな」
「国王陛下の命により、親衛隊長たる私が誰よりも早く参上するのは当然でございます」
「まったく、そなたの父といい、そなたといい、王室への忠義は疑う余地がないな。おかげで、他の誰より安心して使える」
「ありがたきお言葉にございます」
始めはにこりともしなかった軍人も、国王に誉められると自然口許が綻んだ。
「さて。早速だが、信頼の置けるそなたに頼みたいことがある」
表情を引き締め直した王に倣い、青年も元の顔に戻る。
「なんなりと」
「そなたも聞き及んでいるとは思うが、魔王が動き出した。ついては、この三人を早急に鍛える必要ができたわけだが、教育係をそなたに任せたい。どうだ、できるか?」
「陛下の命とあらば、何でもお引き受け致します」
「そうか。ならば今日から取り掛かれ。王族だろうが遠慮はいらん。部下を教えるつもりでやれ」
「御意」
礼の後、グラシエルの目がイリーシャ達に向く。
「それでは、軍の訓練場へ参りましょう」
彼の先導で、三人は何を言う暇もなくドタバタと部屋を出た。もちろん、国王への挨拶は忘れていないが。
*****
いざ訓練場に到着すると、四人は改めて自己紹介をした。
「私はグラシエル=リードと申します。クレムル魔帝国の親衛隊隊長で、父は陸軍の将軍でございます」
「イリーシャです。戦ったことなんか一度もないけれど、よろしくお願いします!」
「俺はクライド。育ての親に仕込まれたから、一応体術は得意だ」
「フォルティカ=ラクレシスと申します。剣技と体術は父に指導されていたので、それなりにできると思います。よろしくお願いいたします」
「ほう、殿下とラクレシス殿は鍛えられていましたか。ではまずお二方に、お手合わせを願えますか?」
グラシエルの口が不敵に歪む。かなり血の気の多い人なのかもしれない。
クライドとフォルティカも闘争心に火が点いたのか、瞳がギラリと輝いた。
「イリーシャ殿下はこちらへ。私がお守りします」
「は、はい!」
戦闘ともなれば、不測の事態が起きないとは言い切れない。故にグラシエルは守ると言ったのだろうが、不覚にもイリーシャの心臓は跳ねた。彼は顔が良いせいか、気障に思える台詞が様になる。
心持ち頬を熱くしたイリーシャが背後に回ったのを認め、グラシエルは軽く身構えた。
「さあ、いつでもどうぞ」
「剣は抜かないのか?」
「抜くまでもありません」
「あっそ」
うっすらと額に青筋が立ったクライドが土を蹴る。そうして一瞬のうちに間を詰めると、鋭い回し蹴りを打ち込んだ。ところがグラシエルはそれを易々と受け止め、脚を掴んだかと思うとクライドを放り投げた。
「っ!」
クライドは空中で体勢を立て直し、軽く着地した。
彼の僅か前方ではフォルティカが短刀を構え、彼の着地を待たずして飛び出した。刀を振り、グラシエルがその手を掴んだところで体を捻り、足技を繰り出す。
「っと」
グラシエルは少しばかり意外そうな声を上げたが、体術も容易く防ぎきった。
フォルティカは一旦離れ、クライドの横に並んだ。
グラシエルの目が愉快そうに細められる。
「予想以上だな。やりがいがありそうだ」
不敵に口の端をつり上げ、イリーシャの方を向く。そして軽々と彼女を抱き上げた。
「ひゃっ!?」
いきなり“お姫様抱っこ”をされたイリーシャが声をあげる。彼はイリーシャに微笑むと、一足飛びで訓練場の角に到達した。
「あの二人を相手する間、こちらでお待ちください。すぐに終わらせますので」
「わかり、ました……」
彼の赤みがかった茶色の瞳に見つめられ、イリーシャは頬を熱くした。自分が面食いであることを自覚せざるを得ないようだ。
訓練場の中央に舞い戻ったグラシエルが二人を挑発する。
二人は顔を見合わせ、グラシエルに向き直るなり同時に地を蹴った。
「いきなり連携……」
二人の相性の良さに、イリーシャはつい呟いた。
「すごい……」
グラシエルを挟み撃ちにしたかと思えば、正面から絶妙なタイミングで連続攻撃を仕掛ける。その攻撃全てを読みきるグラシエルは流石としか言いようがない。
それから数分粘り、クライドとフォルティカは地面に崩れた。
終わりかな、と思いイリーシャは彼らに駆け寄ろうとした。
ところが、彼女の動きをグラシエルは手で制し、まだだと言うように首を振った。
怪訝な顔のイリーシャが見守る中、グラシエルは二人に告げる。短く、立て、と。
二人は素直に腰を上げ、再び臨戦態勢に入った。
クライドが先に仕掛け、フォルティカが続く。
そして数分後、二人はまたも地面に崩れた。流石に終わりだと考えたイリーシャの足が、再びグラシエルの視線に止められる。
それから何度、疲れきった二人が立たされたのか。イリーシャはカウントを諦めたが、恐ろしい回数であることは、グラシエルの傍に呼ばれた際の二人の放心ぶりで察した。
「あの、リード隊長、初日からこれはやり過ぎでは?」
少しばかりの非難も込めてグラシエルに言ったが、彼は詰まらなそうに肩を竦めた。
「私の部下に対してよりはずっと甘いですよ。上官候補の新人兵などは、入隊初日から気絶します」
「軍人さんは基礎があるでしょう? 二人は素人もいいところなのでは……」
「イリーシャ殿下、二人は素人の域にはいません。フォルティカ殿はあのギルオス様に指導されておりますし、クライド殿下の育ての父君も素人ではなかったようで、お二人とも中々に素晴らしい実力をお持ちです。指導者側も、さぞ育て甲斐があったことでしょうね」
「そ、そうですか……」
どうやら、現時点で戦闘力が皆無なのはイリーシャのみらしい。
がっくりと肩を落としてあからさまに落ち込むと、グラシエルの優しい声が降ってきた。
「イリーシャ殿下に戦闘力は必要ありませんから、落ち込まないでください。殿下は不得手で当然です」
「……安心できるような良いことには思えませんが」
普通は戦えなければ役に立たないはずだ。戦闘力がないことに落ち込むなというのは無理がある。しかし、彼に声の調子を変える様子はなかった。
「殿下には戦闘力以外の才能があるのですよ」
「戦闘力以外?」
「防御力です。戦闘能力を備える必要がないほどに、強力な」
「防御……」
攻撃は最大の防御、という名言を無視しても良いのだろうか。
今一納得できず浮かない顔をするイリーシャに、突然横から声がかかった。
「魔王が恐れているのはお前の能力。そう国王が言っていただろ。敵の大将に警戒される程にお前の力は特別なんだよ」
ぐったりしながらも淡々と述べたクライドは、「だろ、隊長さん?」とグラシエルに目を向けた。
グラシエルは彼に小さく頷き、イリーシャを見つめた。
「イリーシャ殿下の能力は、王妃陛下の生家の、女子の嫡流のみに継承される能力です。万能の絶対防御……そう言われています」
彼曰く、その力は主として目に宿っているらしい。魔を退けるその力の前では、禁術すらも無力となるという。
「多少は剣でも戦えるようになっていただくつもりですが、イリーシャ殿下の修業のメインは防御魔術の習得です。健闘を祈っておりますよ」
最後の一言と彼の笑みがなんとなく意味深だ。イリーシャを余程の根性なしの弱者と思っているのだろうか。憐れみが笑顔に滲み出ている。
折角励ましの言葉をかけられても、彼の表情のせいでイリーシャの気分は落ち込んだ。先行きが不安で仕方がない。
「イリーシャはルーシェアと同じ力を持つ貴重な存在。故に敵がクレムルを攻める前には、警戒して、何よりも先にイリーシャを捕らえるだろう」
魔王は復讐のためにイリーシャを拐ったと言っていたが、どうやら理由はそれだけではなかったらしい。魔王がそこまで怖れる力が何であるのかは、未だにさっぱり判らないが。
「イリーシャ、クライド、そしてフォルティカ。お前たちには早期に、自己防衛が可能な程度の力をつけてもらいたい」
ライザニルは向かいのソファーに座る三人と順に目を会わせ、彼女達がやる気を見せると執務室に何者かを呼び入れた。
王命で参上したのは、二十代前半とおぼしき軍人だ。赤みを帯びた黒髪を短く切り揃え、軍人らしい精悍さを身に纏う彼は、世の女性が放っておくとは思えぬ甘い顔立ちに厳しさを備えている。
「親衛隊隊長グラシエル=リード、参りました」
彼は王に敬礼し、クライドとイリーシャにも頭を下げた。
「リード、よく来てくれた。早かったな」
「国王陛下の命により、親衛隊長たる私が誰よりも早く参上するのは当然でございます」
「まったく、そなたの父といい、そなたといい、王室への忠義は疑う余地がないな。おかげで、他の誰より安心して使える」
「ありがたきお言葉にございます」
始めはにこりともしなかった軍人も、国王に誉められると自然口許が綻んだ。
「さて。早速だが、信頼の置けるそなたに頼みたいことがある」
表情を引き締め直した王に倣い、青年も元の顔に戻る。
「なんなりと」
「そなたも聞き及んでいるとは思うが、魔王が動き出した。ついては、この三人を早急に鍛える必要ができたわけだが、教育係をそなたに任せたい。どうだ、できるか?」
「陛下の命とあらば、何でもお引き受け致します」
「そうか。ならば今日から取り掛かれ。王族だろうが遠慮はいらん。部下を教えるつもりでやれ」
「御意」
礼の後、グラシエルの目がイリーシャ達に向く。
「それでは、軍の訓練場へ参りましょう」
彼の先導で、三人は何を言う暇もなくドタバタと部屋を出た。もちろん、国王への挨拶は忘れていないが。
*****
いざ訓練場に到着すると、四人は改めて自己紹介をした。
「私はグラシエル=リードと申します。クレムル魔帝国の親衛隊隊長で、父は陸軍の将軍でございます」
「イリーシャです。戦ったことなんか一度もないけれど、よろしくお願いします!」
「俺はクライド。育ての親に仕込まれたから、一応体術は得意だ」
「フォルティカ=ラクレシスと申します。剣技と体術は父に指導されていたので、それなりにできると思います。よろしくお願いいたします」
「ほう、殿下とラクレシス殿は鍛えられていましたか。ではまずお二方に、お手合わせを願えますか?」
グラシエルの口が不敵に歪む。かなり血の気の多い人なのかもしれない。
クライドとフォルティカも闘争心に火が点いたのか、瞳がギラリと輝いた。
「イリーシャ殿下はこちらへ。私がお守りします」
「は、はい!」
戦闘ともなれば、不測の事態が起きないとは言い切れない。故にグラシエルは守ると言ったのだろうが、不覚にもイリーシャの心臓は跳ねた。彼は顔が良いせいか、気障に思える台詞が様になる。
心持ち頬を熱くしたイリーシャが背後に回ったのを認め、グラシエルは軽く身構えた。
「さあ、いつでもどうぞ」
「剣は抜かないのか?」
「抜くまでもありません」
「あっそ」
うっすらと額に青筋が立ったクライドが土を蹴る。そうして一瞬のうちに間を詰めると、鋭い回し蹴りを打ち込んだ。ところがグラシエルはそれを易々と受け止め、脚を掴んだかと思うとクライドを放り投げた。
「っ!」
クライドは空中で体勢を立て直し、軽く着地した。
彼の僅か前方ではフォルティカが短刀を構え、彼の着地を待たずして飛び出した。刀を振り、グラシエルがその手を掴んだところで体を捻り、足技を繰り出す。
「っと」
グラシエルは少しばかり意外そうな声を上げたが、体術も容易く防ぎきった。
フォルティカは一旦離れ、クライドの横に並んだ。
グラシエルの目が愉快そうに細められる。
「予想以上だな。やりがいがありそうだ」
不敵に口の端をつり上げ、イリーシャの方を向く。そして軽々と彼女を抱き上げた。
「ひゃっ!?」
いきなり“お姫様抱っこ”をされたイリーシャが声をあげる。彼はイリーシャに微笑むと、一足飛びで訓練場の角に到達した。
「あの二人を相手する間、こちらでお待ちください。すぐに終わらせますので」
「わかり、ました……」
彼の赤みがかった茶色の瞳に見つめられ、イリーシャは頬を熱くした。自分が面食いであることを自覚せざるを得ないようだ。
訓練場の中央に舞い戻ったグラシエルが二人を挑発する。
二人は顔を見合わせ、グラシエルに向き直るなり同時に地を蹴った。
「いきなり連携……」
二人の相性の良さに、イリーシャはつい呟いた。
「すごい……」
グラシエルを挟み撃ちにしたかと思えば、正面から絶妙なタイミングで連続攻撃を仕掛ける。その攻撃全てを読みきるグラシエルは流石としか言いようがない。
それから数分粘り、クライドとフォルティカは地面に崩れた。
終わりかな、と思いイリーシャは彼らに駆け寄ろうとした。
ところが、彼女の動きをグラシエルは手で制し、まだだと言うように首を振った。
怪訝な顔のイリーシャが見守る中、グラシエルは二人に告げる。短く、立て、と。
二人は素直に腰を上げ、再び臨戦態勢に入った。
クライドが先に仕掛け、フォルティカが続く。
そして数分後、二人はまたも地面に崩れた。流石に終わりだと考えたイリーシャの足が、再びグラシエルの視線に止められる。
それから何度、疲れきった二人が立たされたのか。イリーシャはカウントを諦めたが、恐ろしい回数であることは、グラシエルの傍に呼ばれた際の二人の放心ぶりで察した。
「あの、リード隊長、初日からこれはやり過ぎでは?」
少しばかりの非難も込めてグラシエルに言ったが、彼は詰まらなそうに肩を竦めた。
「私の部下に対してよりはずっと甘いですよ。上官候補の新人兵などは、入隊初日から気絶します」
「軍人さんは基礎があるでしょう? 二人は素人もいいところなのでは……」
「イリーシャ殿下、二人は素人の域にはいません。フォルティカ殿はあのギルオス様に指導されておりますし、クライド殿下の育ての父君も素人ではなかったようで、お二人とも中々に素晴らしい実力をお持ちです。指導者側も、さぞ育て甲斐があったことでしょうね」
「そ、そうですか……」
どうやら、現時点で戦闘力が皆無なのはイリーシャのみらしい。
がっくりと肩を落としてあからさまに落ち込むと、グラシエルの優しい声が降ってきた。
「イリーシャ殿下に戦闘力は必要ありませんから、落ち込まないでください。殿下は不得手で当然です」
「……安心できるような良いことには思えませんが」
普通は戦えなければ役に立たないはずだ。戦闘力がないことに落ち込むなというのは無理がある。しかし、彼に声の調子を変える様子はなかった。
「殿下には戦闘力以外の才能があるのですよ」
「戦闘力以外?」
「防御力です。戦闘能力を備える必要がないほどに、強力な」
「防御……」
攻撃は最大の防御、という名言を無視しても良いのだろうか。
今一納得できず浮かない顔をするイリーシャに、突然横から声がかかった。
「魔王が恐れているのはお前の能力。そう国王が言っていただろ。敵の大将に警戒される程にお前の力は特別なんだよ」
ぐったりしながらも淡々と述べたクライドは、「だろ、隊長さん?」とグラシエルに目を向けた。
グラシエルは彼に小さく頷き、イリーシャを見つめた。
「イリーシャ殿下の能力は、王妃陛下の生家の、女子の嫡流のみに継承される能力です。万能の絶対防御……そう言われています」
彼曰く、その力は主として目に宿っているらしい。魔を退けるその力の前では、禁術すらも無力となるという。
「多少は剣でも戦えるようになっていただくつもりですが、イリーシャ殿下の修業のメインは防御魔術の習得です。健闘を祈っておりますよ」
最後の一言と彼の笑みがなんとなく意味深だ。イリーシャを余程の根性なしの弱者と思っているのだろうか。憐れみが笑顔に滲み出ている。
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