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第2章
黒い箱から出るのは? 悪夢or希望?
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一通り、室内を見回った後、気付く。
ソファーとセットのテーブルの上に、ちょこんと載っている箱に。
「……?」
近付いてみる。
「コンピュータ、これはなに?」
室内に問い掛ける。
すると。
ピピと電子音と共に回答が返って来る。
『はい。これは我らがマスターよりのナツキ様宛のお荷物です』
「我ら? マスター?」
『我らと言うのは、寮を統括する管理脳や、この学院全てを管理する統合管理脳を御造りになった創造主とも言うべき御方コウ様です』
「あ~。兄様ね」
『はい。そうです。また、私の事はエデンとお呼び下さい。学院の統合管理脳はヘブンとお呼び下さい。緊急事態の際は、直接、我らに繋がります。通常の際は、コンピュータと問い掛けて構いませんし、トラブルで何所かに閉じ込められたとしてもその名で呼び掛けられたら我らは必ず応じますので』
うわー、兄様過保護過ぎ。
そうは言っても、前科があるからそこまでしてもきっと、し足りないんだろうけどね。
これは保険その一ってトコロだろう。
だとしたら、箱の中には保険その二がある可能性が高い。
「……」
箱を凝視する。
大きさは大体だけど、高さと幅40センチくらいの抱えて持ち運べる位の箱。
黒い金属の様な切れ目の無い箱の中央に、銀色の5センチ四方のプレートが嵌っている。
このプレートは、識別プレート呼ばれる物で対象者を認識する小型コンピュータである。
人差指で、銀色の部分をタッチする。
すると、プレートを起点とし上下に光が走る。
光が走った部分が、パカっと左右に箱が勝手に割れる。
「えっと……」
中にはちょこんと座ったニャンコみたいな黒い物体が、目を瞑った状態で招き猫の様に鎮座している。
口元には、クリアカラーのアクリル板の様な物を何かを咥えている。
兄様からのメッセージカードなのは分った。
それに、ちょんちょんと指先で軽く叩く。
透明なカードが、銀色に光る。
『起動を開始します』
と、金色の文字がプレートに浮かぶ。
「……」
すぅっと、ニャンコの目が開く。
ぱちぱち瞬きを数回するその姿は、可愛い。
首を動かし、私にプレートを受け取れと言う仕草を示す。
手を出すと、咥えていたそれをポトリと落とす。
手の中でプレートが強く輝き、プレート状に小さな3Dホログラムが出現した。
その姿は、間違いなく私の兄様。
「ナツキ、入学おめでとう。兄様からのプレゼントを同梱しておいた。受け取ってくれるよね? もし、困った事があれば彼に言うと良い。彼には、俺の緊急回線《ホットライン》を教えてある」
彼?
彼って事は、このニャンコちゃんは男の子と言う事なんだろう。
「詳しい事は彼に聞くと良い。また、学院、寮生活は大変だと思うが、まずは困ったら学院内にいるお爺様に相談する事を忘れないようにね。あと! 兄様は、皇太子候補との婚約は反対だから本当に嫌だったら言うんだよ!? その時は、何所へだって逃げてあげるからね! だから――――」
ぺちん。
右手でプレートを封じて起動を強制的に止める。
放っておけばどこまでも、延々と言いたい放題言うのが分っていたので思わず停止。
「兄様……」
心配なのは分るが、第三者(?)が居るのを分っていてシスコン振りを披露するのは勘弁して欲しい。
「初めまして。ナツキ様」
にゃんこが、じっとこちらを見詰めて口を開いた。
口から出たのは、予想通り「にゃぁー」ではなく、人の言葉。
キターーーーーー!!
兄様の保険、その二だっ!!!
ソファーとセットのテーブルの上に、ちょこんと載っている箱に。
「……?」
近付いてみる。
「コンピュータ、これはなに?」
室内に問い掛ける。
すると。
ピピと電子音と共に回答が返って来る。
『はい。これは我らがマスターよりのナツキ様宛のお荷物です』
「我ら? マスター?」
『我らと言うのは、寮を統括する管理脳や、この学院全てを管理する統合管理脳を御造りになった創造主とも言うべき御方コウ様です』
「あ~。兄様ね」
『はい。そうです。また、私の事はエデンとお呼び下さい。学院の統合管理脳はヘブンとお呼び下さい。緊急事態の際は、直接、我らに繋がります。通常の際は、コンピュータと問い掛けて構いませんし、トラブルで何所かに閉じ込められたとしてもその名で呼び掛けられたら我らは必ず応じますので』
うわー、兄様過保護過ぎ。
そうは言っても、前科があるからそこまでしてもきっと、し足りないんだろうけどね。
これは保険その一ってトコロだろう。
だとしたら、箱の中には保険その二がある可能性が高い。
「……」
箱を凝視する。
大きさは大体だけど、高さと幅40センチくらいの抱えて持ち運べる位の箱。
黒い金属の様な切れ目の無い箱の中央に、銀色の5センチ四方のプレートが嵌っている。
このプレートは、識別プレート呼ばれる物で対象者を認識する小型コンピュータである。
人差指で、銀色の部分をタッチする。
すると、プレートを起点とし上下に光が走る。
光が走った部分が、パカっと左右に箱が勝手に割れる。
「えっと……」
中にはちょこんと座ったニャンコみたいな黒い物体が、目を瞑った状態で招き猫の様に鎮座している。
口元には、クリアカラーのアクリル板の様な物を何かを咥えている。
兄様からのメッセージカードなのは分った。
それに、ちょんちょんと指先で軽く叩く。
透明なカードが、銀色に光る。
『起動を開始します』
と、金色の文字がプレートに浮かぶ。
「……」
すぅっと、ニャンコの目が開く。
ぱちぱち瞬きを数回するその姿は、可愛い。
首を動かし、私にプレートを受け取れと言う仕草を示す。
手を出すと、咥えていたそれをポトリと落とす。
手の中でプレートが強く輝き、プレート状に小さな3Dホログラムが出現した。
その姿は、間違いなく私の兄様。
「ナツキ、入学おめでとう。兄様からのプレゼントを同梱しておいた。受け取ってくれるよね? もし、困った事があれば彼に言うと良い。彼には、俺の緊急回線《ホットライン》を教えてある」
彼?
彼って事は、このニャンコちゃんは男の子と言う事なんだろう。
「詳しい事は彼に聞くと良い。また、学院、寮生活は大変だと思うが、まずは困ったら学院内にいるお爺様に相談する事を忘れないようにね。あと! 兄様は、皇太子候補との婚約は反対だから本当に嫌だったら言うんだよ!? その時は、何所へだって逃げてあげるからね! だから――――」
ぺちん。
右手でプレートを封じて起動を強制的に止める。
放っておけばどこまでも、延々と言いたい放題言うのが分っていたので思わず停止。
「兄様……」
心配なのは分るが、第三者(?)が居るのを分っていてシスコン振りを披露するのは勘弁して欲しい。
「初めまして。ナツキ様」
にゃんこが、じっとこちらを見詰めて口を開いた。
口から出たのは、予想通り「にゃぁー」ではなく、人の言葉。
キターーーーーー!!
兄様の保険、その二だっ!!!
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