92 / 97
Umkehrtraum
51
しおりを挟む
「ふぅっ」
ため息を吐きながらベッドに寝っ転がりスマホをいじる。
今日1日が終わる前にゲームのデイリークエストが先程終わってホッとする。
明日から芸人さんとのコラボがやるからそれまでに適正キャラのレベル上げとかやらないといけないのでほぼ一日中部屋にこもってゲームをしていた。
エイレンには前もって話はした時、上目遣いで頬っぺたを膨らませて拗ねた表情が可愛すぎて震え上がった。
私のプチ家出後、エイレンは自分の過去の話をしてくれた。
・・・抱きしめられてからの大量のキスの嵐の中ね!!!
「翼成分が不足してカラカラだから補充は必需なの」
・・・悠理ちゃんと静さんにいつもされてる事だからまあいいや。
今は私と出会ったから淫魔特有のフェロモンは落ち着いているが、それよりも前は半径1kmの範囲で無意識的に大量のフェロモンを出しまくって幼い頃からモテまくりで、男子もそれにあやかろうとする輩がすり寄ってくるから軽めの人間不信に陥っていたと。
小学生の時に偶然転校生として隣になったのが夏水君で、誰の懐にもスルッと入ってくる彼の根性に呆れたのか仲良くなるまでには時間は掛からなかった。
「アイツが居てくれたから心身ともに闇堕ちしなかったんだよな。これ、アイツには秘密にしといて。理由はわかるだろ、絶対ドヤ顔するのが見え見えなんだよな」
そう下を向き照れながら話すエイレンは夏水君のこと信頼してるんだなとちょっとだけ、ちょっとだけ嫉妬してエイレンの髪をワシャワシャと乱した。
そして中学生の時、盗撮された写真がティーンズ雑誌のイケメン君投稿に載り殿堂入りしてしまうと学校には追っかけの子達が殺到してしまった。
そんな中、エイレンに片想いしていたとある子が追っかけをしていた子達と諍いを起こしてしまいそれが女性不信と人間不信を呼び戻してしまったと。
「前に翼が見た写真があの頃で・・・翼に嫌われたくなくて言えなかったんだ。本当にゴメン」
真っ直ぐな眼差しを私に向けながら謝るエイレンに『アノ時』の話をした私が見えた。
「そっか・・・うん・・・そうか・・・」
後の言葉が出てこなかったけど、少し強めにエイレンを抱きしめると
「ぁっん」
エロい吐息を出したエイレンがめちゃくちゃ赤面しながら私の肩におでこを乗せるとその熱が肩から全身に瞬時に伝わりドキドキが隠せずに赤面が移ってしまった。
ちなみに、高校は都内屈指の有名進学校(男子校)に余裕で入学し3年間ずっと首席をとり次は東大かと期待されていたが、憧れの人が新設校の教授に就任したと聞きすぐにそこに行くと言って学校を騒がせたと。
「高校生の時は、翼に会ったばかりの時のようなださめの容姿にしたのと姉ちゃんから特別配合の制汗剤使ったら気持ちちょびっとフェロモンが薄れたから何とか無事に過ごすことが出来たんだ」
ださめの容姿でフェロモンムンムンだと老若男女ツボだろうとふと脳裏に過った直後に制汗剤の話が来たのでなるほどなと納得したが、したがね
貴方、都市伝説の主人公になってるし、2回目出会った時に老人の男性に痴漢受けてましたよ。
それが縁で今に至るからこの話は飲み込みましょう。
(余談だが、痴漢の犯人は自分が経営している病院でやってしまい逮捕されて社会的信用がガタ落ちとなり後はゴロゴロと坂道を転げ落ちて行ったらしい。悠理ちゃん曰く『私が手を出さなくてもああ言う奴はいつか天罰が下されるのよ』)
結論からしたら、私の親が色々あったから親愛しあえる恋人や夫婦に憧れを拗らせていたんだなと納得して部屋に戻りたいんだけどエイレンが離してくれずに結局その日はソファで2人で寝ました。
チャンチャン
実は私が寝落ちした横でエイレンが私の頭を撫でながら微笑み。
「翼は確実に覚えてないと思うけど、小さい頃に君に出会えたから・・・今、君の横に居ることが出来たんだ」
ため息を吐きながらベッドに寝っ転がりスマホをいじる。
今日1日が終わる前にゲームのデイリークエストが先程終わってホッとする。
明日から芸人さんとのコラボがやるからそれまでに適正キャラのレベル上げとかやらないといけないのでほぼ一日中部屋にこもってゲームをしていた。
エイレンには前もって話はした時、上目遣いで頬っぺたを膨らませて拗ねた表情が可愛すぎて震え上がった。
私のプチ家出後、エイレンは自分の過去の話をしてくれた。
・・・抱きしめられてからの大量のキスの嵐の中ね!!!
「翼成分が不足してカラカラだから補充は必需なの」
・・・悠理ちゃんと静さんにいつもされてる事だからまあいいや。
今は私と出会ったから淫魔特有のフェロモンは落ち着いているが、それよりも前は半径1kmの範囲で無意識的に大量のフェロモンを出しまくって幼い頃からモテまくりで、男子もそれにあやかろうとする輩がすり寄ってくるから軽めの人間不信に陥っていたと。
小学生の時に偶然転校生として隣になったのが夏水君で、誰の懐にもスルッと入ってくる彼の根性に呆れたのか仲良くなるまでには時間は掛からなかった。
「アイツが居てくれたから心身ともに闇堕ちしなかったんだよな。これ、アイツには秘密にしといて。理由はわかるだろ、絶対ドヤ顔するのが見え見えなんだよな」
そう下を向き照れながら話すエイレンは夏水君のこと信頼してるんだなとちょっとだけ、ちょっとだけ嫉妬してエイレンの髪をワシャワシャと乱した。
そして中学生の時、盗撮された写真がティーンズ雑誌のイケメン君投稿に載り殿堂入りしてしまうと学校には追っかけの子達が殺到してしまった。
そんな中、エイレンに片想いしていたとある子が追っかけをしていた子達と諍いを起こしてしまいそれが女性不信と人間不信を呼び戻してしまったと。
「前に翼が見た写真があの頃で・・・翼に嫌われたくなくて言えなかったんだ。本当にゴメン」
真っ直ぐな眼差しを私に向けながら謝るエイレンに『アノ時』の話をした私が見えた。
「そっか・・・うん・・・そうか・・・」
後の言葉が出てこなかったけど、少し強めにエイレンを抱きしめると
「ぁっん」
エロい吐息を出したエイレンがめちゃくちゃ赤面しながら私の肩におでこを乗せるとその熱が肩から全身に瞬時に伝わりドキドキが隠せずに赤面が移ってしまった。
ちなみに、高校は都内屈指の有名進学校(男子校)に余裕で入学し3年間ずっと首席をとり次は東大かと期待されていたが、憧れの人が新設校の教授に就任したと聞きすぐにそこに行くと言って学校を騒がせたと。
「高校生の時は、翼に会ったばかりの時のようなださめの容姿にしたのと姉ちゃんから特別配合の制汗剤使ったら気持ちちょびっとフェロモンが薄れたから何とか無事に過ごすことが出来たんだ」
ださめの容姿でフェロモンムンムンだと老若男女ツボだろうとふと脳裏に過った直後に制汗剤の話が来たのでなるほどなと納得したが、したがね
貴方、都市伝説の主人公になってるし、2回目出会った時に老人の男性に痴漢受けてましたよ。
それが縁で今に至るからこの話は飲み込みましょう。
(余談だが、痴漢の犯人は自分が経営している病院でやってしまい逮捕されて社会的信用がガタ落ちとなり後はゴロゴロと坂道を転げ落ちて行ったらしい。悠理ちゃん曰く『私が手を出さなくてもああ言う奴はいつか天罰が下されるのよ』)
結論からしたら、私の親が色々あったから親愛しあえる恋人や夫婦に憧れを拗らせていたんだなと納得して部屋に戻りたいんだけどエイレンが離してくれずに結局その日はソファで2人で寝ました。
チャンチャン
実は私が寝落ちした横でエイレンが私の頭を撫でながら微笑み。
「翼は確実に覚えてないと思うけど、小さい頃に君に出会えたから・・・今、君の横に居ることが出来たんだ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる