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Are you feeling and being shaken?

38話

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自分の見たことがまず理解出来なかった。
確実にピンク色の髪な人はアウフォさんにキスしている。私がしたかったことを・・・あのプルンとした唇を感じたいって何エッチな事考えているの私!
(実はアウフォが初対面の時にキスの嵐をしたことはツバサは知らない)

それにピンク色の髪の人は私に絡んできた志多羅マユとか言う痛い聖乙女の言葉だろう。
私がここに居るの気付かれたらまた絡まれるに決まっている。ここから逃げ出して宿屋の部屋に戻り悔し涙で枕を濡らすのも悔しい。
その前にショックなのか足が動かない。
ならどうしたらいいか・・・目を瞑り深呼吸しながら『気配遮断』と『気配察知』スキルを発動した。両方カンストしたので同時にできるようになった。
景色と空気に溶け込み反対側の動きを感じとる。

「ふふふ。ようやく・・・ようやく勇者様にお会い出来たわ。長かった!!邪魔が入ってるの確実に感じたから嬉しさもひとしおだわ。もう、画面で見るより可愛い。後は魔王様だけだと思ってたら腰抜かすくらいの爆イケメンが前に見た地味女の所に集まってるって『アノヒト』教えてくれたから今度見かけたらギッタンギッタンのメタメタにフルボッコしてやるわ。で、その前にもう一回勇者様の唇を味わって・・・キャッ!!!」

顔を赤らめて下卑た笑みを浮かべながらもう一度アウフォにキスしようとしたその時、アウフォの目が”カッ!”と開き志多羅マユの喉に手をかけ殺気を出すとあっという間にマユの顔は青ざめガクガクと震え出した。

「どうしてお前がここにいるんだ!
・・・チッ!あのグズがここまで出来るわけないから、誰だ?こんなに不快な気分にさせた元凶は?」

手を離し舌打ちをしながら私には見せたことの無い苦々しい表情をしたアウフォさんはまたマユを睨みつけたが震えが治まったマユは開き直った表情を見せ検討外れな発言をする。

「貴方はやっと会えた私の勇者なのに。何でこんな酷い扱いをするの?」

これには私も驚いて鏡を見たら大爆笑しそうなアホ面になりスキルが解けてしまいそうになった。
アウフォさんも驚愕でアホ面になってるのかと思ったが、逆に怒りで今にも爆発しそうだった。

「はぁ?俺がお前の勇者?なにほざいてるんだ?この脳内お花畑のくそ女!俺はもう勇者でも何でもないし、ましてや誰のものでも無い!お前こそ禍々しい洗脳スキルをかけてる時点で酷い扱いだな。チッ!今すぐ俺の前から消えろ。2度と俺の前に姿を見せるな!!」

信じられない表情でアウフォさんを見つめるマユにアウフォさんは転移の魔術を発動させて結界の外に追い出してすぐに結界の修復をすると、アウフォさんの肩からミザリーが現れた。

《クソっ!やっと出れた。結界の一部が何だかの力で壊されて気付いた瞬間変な空間に閉じ込められて大変だったんだぞ!!しかし良かったな。こんな醜態ツバサに見られたら》

「・・・見られてるし、今後ろに居る。クソっ!『浄化』スキルカンストするくらいまで使ってやる!」

アウフォさんはミザリーにしか聞こえないくらいの小声でと言うか落ち込みすぎて声が小さくなってしまったがある。
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