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Leute, die sich nicht treffen wollen
49話
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「こらっ、人様の物狙っちゃダメっていつも言ってるでしょ。欲しいんだったら買ってあげるからね」
ゲイリューンの目線まで膝を曲げて注意する眞守に頷くゲイリューンの姿が側から見たら微笑ましいけど、さっきの視線は恐怖を感じたぞ。
「御池さん、そのどら焼き詰め合わせどこで売ってますか?」
「これ?花街の中にある和菓子の店の奴よ。私がやってる系列の店だから会計の時に名刺見せたら社員割引使えるし、試食もし放題になるから」
試食のし放題の言葉を聞いたゲイリューンの口からタラリと涎が垂れたので御池さんと菖蒲さんは苦笑いをして眞守は恥ずかしそうに俯きながらゲイリューンの口を拭いていた。
御池さんの城(笑)を後にしてシャバナン殿下の名前で予約してある天ぷら屋さんに。
天ぷら屋さんの前で何処かに行ったドュリキッスと待ち合わせになって10分後。
ボロボロ状態のドュリキッスが大きく手を振りながら現れた。
「いやー、道場破りなんとか全勝したゾ!最後の所がさ、一斉に飛びかかってくるわ薬撒かれるわで。ユーリの姐御にくらったスレイプズ家秘技を真似た『三位一体』使って何とか辛勝」
御朱印帳の様なものをアンヌ嬢に渡すと子供の様にドュリキッスはピースサインした。
「・・・任侠街行くなっていぅたの聞いてなかったのどすか?このオツムまで筋肉の坊わぁ?最奥のヤバいところも制覇って・・・まて、べったこの聞いた事あらへん道場じゃな・・・あーあ、あー・・・戻ったら煌の奴どっ突く」
アンヌ嬢から御朱印帳擬きを奪い取った菖蒲さんは印を見て呆れていたが、最後の印を見ると頭を抱えながらドスのきいた声を発した。
最後の印が何か八咫烏っぽい気がするんだよな。How To本の袋とじに各国騎士団の名前が書いてあって、ドゥーラハウン国の影の組織の名前が『八咫烏』だった記憶が・・・
菖蒲さんに連れられて着替えたドュリキッスが来たのでようやく天ぷら屋さんに。
佇まいからして高級な店っぽいけど入ったら大衆店でした。あるあるだな。
ランチは天丼とコースの2つのみだったので(夜はお任せ限定)男性陣は天丼大盛りで、女性陣はコースにしました。
コースは季節の山菜や野菜に海産物とジビエ。油がいいのか胃もたれもぜずに美味しくいただきました。
次は花街の中にある『智縁堂』と書いてある老舗だろうと言う看板が掲げてある和菓子屋さんでお土産の和菓子を買おうと言う事で花街へ向かった。
時代劇に出てくるイメージそのもので、三味線や踊りの音も聞こえてくる。夕方から夜に行ったら艶やかで妖艶な感じの大人な場所になるだろう。
和菓子屋さんに着くと、何故か身長が伸びていたゲイリューンが嬉しそうにカゴに大量のどら焼きや饅頭を入れていた。
ドュリキッスとゾリス君は初めて見る生菓子に興味津々でゲイリューンと一緒に作っているところを見せて欲しいと店員さんに頼み込んで店員さんを困らせていたら、ドュリキッスの背後からシュゼルちゃんが右耳を引っ張って引きずり。
ゾリスの背後にはアンヌ嬢、ゲイリューンの背後には眞守が立ち2人の脇に腕を入れてヒョイっとバック抱っこする様に抱えて移動させた。
揚げまんじゅう食べながらその様子を見ていると何か平和だなとほのぼのとしていた瞬間、地面が”カタカタ”と細かく揺れ出した。
もしやと思い、近くにあった座布団の山を皆んなに投げ渡し。
「それ被って机の中に入って身を屈めて!!!」
思いっきり叫ぶと、店員さんは奥の作業場に走り出し眞守とアンヌ嬢が座布団を頭巾の様に被りゲイリューンとゾリス君にも被せて机の中で屈むとシュゼルちゃんも意図に気付いた様でドュリキッスと一緒に机の中に入って座布団を被ると同時に突き上げるかの様な激しい縦揺れと”ガタガタガタ”と言う激しい横揺れが長く続き棚の商品が雪崩の様に下に落ちた。
揺れは5分程続いていたようで、おさまったのを確認して机から出ると店のショーケースにはヒビが入っていて、棚の商品は皆床に落ちていた。
そう言えば、店内に菖蒲さんの姿が無かったことに気付き急いで店の外に出ると
菖蒲さんが女官姿ではなく、いつも冒険者ギルドで見る、緋色の髪色に朱雀と鳳凰が刺繍されたチャイナ服姿。
そう、豪炎の神ショウグスクンとして街の人に指示していた。
建物は無事だったが中を見ると物が散乱としており、次に先程と同じくらいの震度の奴が来たら建物崩壊の危険もあるだろう。
菖蒲さん、もといショウ姉は私達が無事なのに安堵の表情を浮かべたがすぐに緊張感の表情になり。
「御使者様達には急で申し訳あらへんおすが、すぐに神殿に向かっておくれやす。この地震は神獣達の連携の崩壊が影響しとおる可能性が高いので。割り当ては決まっているのおすぐに神殿まで転送するどす。詳細は神殿にいてる神官が説明するので」
「えっと、すいません!私『午』の神殿行きたいんです!!」
ショウ姉が言い終わったのを見計らってかシュゼルちゃんが挙手したのを見たショウ姉は少し驚いたがフッと悲しそうな笑顔になりOKの丸を作り私達の足元に魔法陣を出すと足元から徐々に消えていく感じがしたので目をつぶって10秒後くらいに目を開くと目の前には神殿と言うより神社の本殿と言うべき建物が現れ中から巫女服と白衣に袴を着た上半身人で下半身蛇の亜人が出てきた。
と言う事は、私は『巳』の神殿に飛んだのだろう。周りには誰も居ないので私1人だけ?
「ぴよ?」
頭の上に移動したのかぴよりが居たから、1人と1匹かな。
ゲイリューンの目線まで膝を曲げて注意する眞守に頷くゲイリューンの姿が側から見たら微笑ましいけど、さっきの視線は恐怖を感じたぞ。
「御池さん、そのどら焼き詰め合わせどこで売ってますか?」
「これ?花街の中にある和菓子の店の奴よ。私がやってる系列の店だから会計の時に名刺見せたら社員割引使えるし、試食もし放題になるから」
試食のし放題の言葉を聞いたゲイリューンの口からタラリと涎が垂れたので御池さんと菖蒲さんは苦笑いをして眞守は恥ずかしそうに俯きながらゲイリューンの口を拭いていた。
御池さんの城(笑)を後にしてシャバナン殿下の名前で予約してある天ぷら屋さんに。
天ぷら屋さんの前で何処かに行ったドュリキッスと待ち合わせになって10分後。
ボロボロ状態のドュリキッスが大きく手を振りながら現れた。
「いやー、道場破りなんとか全勝したゾ!最後の所がさ、一斉に飛びかかってくるわ薬撒かれるわで。ユーリの姐御にくらったスレイプズ家秘技を真似た『三位一体』使って何とか辛勝」
御朱印帳の様なものをアンヌ嬢に渡すと子供の様にドュリキッスはピースサインした。
「・・・任侠街行くなっていぅたの聞いてなかったのどすか?このオツムまで筋肉の坊わぁ?最奥のヤバいところも制覇って・・・まて、べったこの聞いた事あらへん道場じゃな・・・あーあ、あー・・・戻ったら煌の奴どっ突く」
アンヌ嬢から御朱印帳擬きを奪い取った菖蒲さんは印を見て呆れていたが、最後の印を見ると頭を抱えながらドスのきいた声を発した。
最後の印が何か八咫烏っぽい気がするんだよな。How To本の袋とじに各国騎士団の名前が書いてあって、ドゥーラハウン国の影の組織の名前が『八咫烏』だった記憶が・・・
菖蒲さんに連れられて着替えたドュリキッスが来たのでようやく天ぷら屋さんに。
佇まいからして高級な店っぽいけど入ったら大衆店でした。あるあるだな。
ランチは天丼とコースの2つのみだったので(夜はお任せ限定)男性陣は天丼大盛りで、女性陣はコースにしました。
コースは季節の山菜や野菜に海産物とジビエ。油がいいのか胃もたれもぜずに美味しくいただきました。
次は花街の中にある『智縁堂』と書いてある老舗だろうと言う看板が掲げてある和菓子屋さんでお土産の和菓子を買おうと言う事で花街へ向かった。
時代劇に出てくるイメージそのもので、三味線や踊りの音も聞こえてくる。夕方から夜に行ったら艶やかで妖艶な感じの大人な場所になるだろう。
和菓子屋さんに着くと、何故か身長が伸びていたゲイリューンが嬉しそうにカゴに大量のどら焼きや饅頭を入れていた。
ドュリキッスとゾリス君は初めて見る生菓子に興味津々でゲイリューンと一緒に作っているところを見せて欲しいと店員さんに頼み込んで店員さんを困らせていたら、ドュリキッスの背後からシュゼルちゃんが右耳を引っ張って引きずり。
ゾリスの背後にはアンヌ嬢、ゲイリューンの背後には眞守が立ち2人の脇に腕を入れてヒョイっとバック抱っこする様に抱えて移動させた。
揚げまんじゅう食べながらその様子を見ていると何か平和だなとほのぼのとしていた瞬間、地面が”カタカタ”と細かく揺れ出した。
もしやと思い、近くにあった座布団の山を皆んなに投げ渡し。
「それ被って机の中に入って身を屈めて!!!」
思いっきり叫ぶと、店員さんは奥の作業場に走り出し眞守とアンヌ嬢が座布団を頭巾の様に被りゲイリューンとゾリス君にも被せて机の中で屈むとシュゼルちゃんも意図に気付いた様でドュリキッスと一緒に机の中に入って座布団を被ると同時に突き上げるかの様な激しい縦揺れと”ガタガタガタ”と言う激しい横揺れが長く続き棚の商品が雪崩の様に下に落ちた。
揺れは5分程続いていたようで、おさまったのを確認して机から出ると店のショーケースにはヒビが入っていて、棚の商品は皆床に落ちていた。
そう言えば、店内に菖蒲さんの姿が無かったことに気付き急いで店の外に出ると
菖蒲さんが女官姿ではなく、いつも冒険者ギルドで見る、緋色の髪色に朱雀と鳳凰が刺繍されたチャイナ服姿。
そう、豪炎の神ショウグスクンとして街の人に指示していた。
建物は無事だったが中を見ると物が散乱としており、次に先程と同じくらいの震度の奴が来たら建物崩壊の危険もあるだろう。
菖蒲さん、もといショウ姉は私達が無事なのに安堵の表情を浮かべたがすぐに緊張感の表情になり。
「御使者様達には急で申し訳あらへんおすが、すぐに神殿に向かっておくれやす。この地震は神獣達の連携の崩壊が影響しとおる可能性が高いので。割り当ては決まっているのおすぐに神殿まで転送するどす。詳細は神殿にいてる神官が説明するので」
「えっと、すいません!私『午』の神殿行きたいんです!!」
ショウ姉が言い終わったのを見計らってかシュゼルちゃんが挙手したのを見たショウ姉は少し驚いたがフッと悲しそうな笑顔になりOKの丸を作り私達の足元に魔法陣を出すと足元から徐々に消えていく感じがしたので目をつぶって10秒後くらいに目を開くと目の前には神殿と言うより神社の本殿と言うべき建物が現れ中から巫女服と白衣に袴を着た上半身人で下半身蛇の亜人が出てきた。
と言う事は、私は『巳』の神殿に飛んだのだろう。周りには誰も居ないので私1人だけ?
「ぴよ?」
頭の上に移動したのかぴよりが居たから、1人と1匹かな。
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