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5章 勇者と魔王
第53 秩父✕真実
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美樹と胡桃の両名は電車を乗り換え埼玉へと入っていた。
「そろそろ何処に行くのか教えて来れませんか?」
美樹が尋ねると胡桃は少し考えた上で答えた。
「秩父です」
「そう・・・所で魔王エリエールは私と何を話したいのかしらね」
「それは私も聞いてません」
業務的な胡桃の返答に違和感を持ちながらも会話は終わってしまった。
電車からバスに乗り換え1時間、秩父山中のとある登山口へとたどり着いた。
「もしかして登るの?」
「はい・・・でもほんの30分位ですよ」
「私、制服なんだけどなぁ」
ブツブツ言いながらも胡桃の後を着いて登山道へと入って行くのであった。
約30分後、急に開けた絶壁の下へ出ると、胡桃はなにやら呪文らしき物を唱え始めた。
辺りが黒い煙に包み込まれ一陣の風が吹き抜けると、絶壁に洞窟への入り口が現れたのだった。
「エリエール様は中でお待ちです」
「なるほど、ここが貴方がたのアジトと言う事ね」
洞窟の内部では数多くの魔族と出会ったが誰も敵意は持ち合わせて無く、スムーズに奥へと進んで行く事が出来た。
胡桃が1つの扉前で止まると美樹の方へ顔を向けた。
「美樹さん、この中にエリエール様がいらっしゃいます」
胡桃は扉をノックをし、美樹を連れて来た事を伝える。
「どうぞ、お入り下さい」
中から穏やかな女性の声が帰って来たのであった。
部屋の中に入ると中央のテーブルには、エリエールらしき女性が座り、後ろにはお付きの男性が2人立っていた。
「貴方が、勇斗の妹である美樹さんですね?」
「そうですけど・・・」
「今日はただの話し合いなので、安心してお座り下さい」
美樹がエリエールの向かいに座ると、すぐさまお茶が出された。
「後は私と美樹さんだけで話します」
お付きの男と胡桃は軽く会釈ををして部屋から出て行った。
エリエールは優雅にお茶を飲んでいる。
「あの・・・エリエール様」
「言いにくいでしょ、絵里で良いわよ」
「それじゃ絵里、勇斗兄さんが死んでいると言うのは本当なの?」
「本当よ」
絵里は最初に、この世界で勇者をしてたのが勇斗であると言う事から話し始め、事故で亡くなり美樹の心臓へ勇斗の心臓が移植された事を伝えた。
「そんな・・・」
「辛いでしょう、でもそうしなければ勇斗だけでなく貴方も死ぬ事と成っていたのは忘れないでね」
「・・・」
「怒りや悲しみ、負の感情が脇溢れてると思うけど、貴方の為に尽くした人の事もいたと言うのは忘れないで欲しいわ」
美樹は涙を流しながら頷いた。
「そろそろ何処に行くのか教えて来れませんか?」
美樹が尋ねると胡桃は少し考えた上で答えた。
「秩父です」
「そう・・・所で魔王エリエールは私と何を話したいのかしらね」
「それは私も聞いてません」
業務的な胡桃の返答に違和感を持ちながらも会話は終わってしまった。
電車からバスに乗り換え1時間、秩父山中のとある登山口へとたどり着いた。
「もしかして登るの?」
「はい・・・でもほんの30分位ですよ」
「私、制服なんだけどなぁ」
ブツブツ言いながらも胡桃の後を着いて登山道へと入って行くのであった。
約30分後、急に開けた絶壁の下へ出ると、胡桃はなにやら呪文らしき物を唱え始めた。
辺りが黒い煙に包み込まれ一陣の風が吹き抜けると、絶壁に洞窟への入り口が現れたのだった。
「エリエール様は中でお待ちです」
「なるほど、ここが貴方がたのアジトと言う事ね」
洞窟の内部では数多くの魔族と出会ったが誰も敵意は持ち合わせて無く、スムーズに奥へと進んで行く事が出来た。
胡桃が1つの扉前で止まると美樹の方へ顔を向けた。
「美樹さん、この中にエリエール様がいらっしゃいます」
胡桃は扉をノックをし、美樹を連れて来た事を伝える。
「どうぞ、お入り下さい」
中から穏やかな女性の声が帰って来たのであった。
部屋の中に入ると中央のテーブルには、エリエールらしき女性が座り、後ろにはお付きの男性が2人立っていた。
「貴方が、勇斗の妹である美樹さんですね?」
「そうですけど・・・」
「今日はただの話し合いなので、安心してお座り下さい」
美樹がエリエールの向かいに座ると、すぐさまお茶が出された。
「後は私と美樹さんだけで話します」
お付きの男と胡桃は軽く会釈ををして部屋から出て行った。
エリエールは優雅にお茶を飲んでいる。
「あの・・・エリエール様」
「言いにくいでしょ、絵里で良いわよ」
「それじゃ絵里、勇斗兄さんが死んでいると言うのは本当なの?」
「本当よ」
絵里は最初に、この世界で勇者をしてたのが勇斗であると言う事から話し始め、事故で亡くなり美樹の心臓へ勇斗の心臓が移植された事を伝えた。
「そんな・・・」
「辛いでしょう、でもそうしなければ勇斗だけでなく貴方も死ぬ事と成っていたのは忘れないでね」
「・・・」
「怒りや悲しみ、負の感情が脇溢れてると思うけど、貴方の為に尽くした人の事もいたと言うのは忘れないで欲しいわ」
美樹は涙を流しながら頷いた。
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