フリーター、ゴーレムになり異世界を闊歩する

てぃー☆ちゃー

文字の大きさ
55 / 115
第五章 ゴーレムの後ろ姿

第四十九話 ゴーレム、ドラゴンとエンカウントする

しおりを挟む
 城下町内部の瓦礫を外に放り出す作業を続けて早・・・なんカ月だ?
 まあ毎日飽きもせずに同じことをしていました。
 おかげで街の外の廃材瓦礫置き場がものすごいことに。
 というわけで、こいつを砕いて削って破壊するのが今日からのお仕事です。
 街中ではないため大手を振って破壊が行えます。ちょっとテンション高め。ひゃっほーい!
ぬりゃあ!割れろ!砕けろ!破砕しろぅ!
あ、ちなみにただのストレス発散ではないですよ?なんでもこの街で使われている石はほとんどが散白石の成分を含んでいるそうです。
例の魔力を散らせるアレですね。
粉々に砕いた後、城壁の外に撒くんだそうです。また、各町へ続く道にも散布するそうです。これを行うことによって魔物や魔獣が近寄らなくなるんだそうな。

もっとも、小型や中型の連中にしか通じないらしいですけどね。そうそう、あのくらいのサイズのドラゴンになると・・・ドラゴン!!!?
うわ、なんか山の方からでドラゴンが降りてきてる!
やべ、あっちは街の人たちが石を掘っている採掘場に続く道だ。
気づいてない!?ああ、遠いからか?てかドラゴンさん見えるだけでこっちに来るわけじゃ・・・・あー、来るんですね。
オレは慌てて人の流れの方に走る。

えっほえっほえっほ・・・・。
どんなに頑張っても走るという域に達する程早くはないが、懸命にオレは足を動かして進む!
ついでに走りながら巨大化を行使!最大パワー!!!!
オレの大きさはこれで15mくらい?になる。これ以上は無理らしい。たけー。
街の人や、兵士たちがオレの方を一斉に見る。や、こっちじゃなくて向こうを見てくださいな、ドラゴンですよドラゴン。
巨大化しながらオレはドラゴンを指さす。
そこら中から悲鳴が放たれた。ああ、なんか久しぶりに聞いた。オレはドラゴンが到達する前になんとか避難の誘導を出来ないか考える。

「全員街に戻れ!荷物なんか捨てろ!」

 アイ!ナイス!今日も真面目にオレを監視していたようだ。
ドラゴンがオレの巨体に気づいてコースをこちらに変えた。巨大な翼を広げて滑空する姿は、まさしく西洋竜のそれだ。

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!』

 耳をつんざき、叫び声だけで世界が震えた。
 ドラゴンが翼を大きくはためかせると、空に漆黒の黒い雲が発生しはじめた。

「ストームドラゴン・・・今のシオよりも更にでかいっ!サイズ的にはエンシェントストームドラゴンか」

 アイが呟く、そんなのいいからお前も避難しろ。

『ジギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!』

 おぞましい叫び声と共に、落雷を巻き起こす。
 長く太い首の先にある小さな頭、その頭にある二本の角が点滅し強大な落雷を巻き起こしているように見える。
 オレに真っすぐ向かってくる!この速さは防げない!
 オレの胸板に落雷が当たって辺りを光が支配する!
 自分の胸に手を当てる。焦げている程度のようだ。流石ゴーレム!絶縁体だね!
 改めてそのドラゴンを観察してみる。
 角が帯電し強力な光で点滅を起こしている。首は太く、長い。この間放り出したミドガルズオムズよりも太いのではないだろうか?
 首自体は大蛇のように長くはないが、それでもそれなりの長さだ。
 そして圧巻なのはその体。大蛇と違い、強固な黒に近い紫色の鱗に全身が覆われている。
 その鱗に隠されていてもなお見て取れる筋肉。あまり長くない腕には、6本の鋭い爪が。
 その巨体を支える二枚の翼、そして体のバランスを取っているであろう太く長い尻尾。
 翼の一振りで、雨雲があいつの周りに集まってきている。
 本当に巨大な飛龍だ。巨大化したオレよりも更にデカい!
 観察している間にも落雷がオレの体に降り注ぐ!

 『バヂャイーーーーーーーーーーーン』

 オレの体の表面に焼け焦げた跡が付く。電撃はともかくとんでもない温度のようだ。
 しかし、まだ遠い。オレの攻撃の届く範囲ではない。
 いや、魔法なら届く!

 アイスピラー!!!!

 オレは手のひらをから尖った氷柱を何本も作り出して撃ち出した!
 一本一本が巨大化したオレの腕くらいのサイズがある!これを食らえばひとたまりもあるまい!
 しかし、オレの攻撃を翼の一薙ぎで悉く砕いた。
 辺りに氷の破片がまき散らされる。
 くそ、なんて風圧だ。
 ドラゴンが口を開く、その口からとんでもなく広い範囲に黒い炎が吐き出された!
 まずい!まだ人がいる!
 オレは障壁の魔法を張りその黒い炎をなんとか防ぐ。
 おいおい、オレの障壁にヒビが入ったぞ。どんだけ高火力なんだ。
 炎のブレスが効かないと悟ると、ドラゴンがオレを睨みつけてくる。
 まだ戦いは始まったばかりだ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

処理中です...