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幕間章 名も無き村の狩猟隊 隊頭『ジューゴ』
名も無き村の狩猟隊 隊頭『ジューゴ』③
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三日三晩休まずに村の者を治療して回ったコレを、長老や村の老人達が『森守様』と呼んでいた。『森守様』は、我等が村に伝わる伝説の存在だ。三百年近く前の話らしい。
我もそこまで詳しくはないが、確かにこれだけの偉業だ。神の遣いの手下と言われれば確かに納得する。
森守様は川や井戸を確認して回っておられた。どちらも病の原因では無いと森守様は判断なされた。
よかった。
我等は以前より水にも疑いを持っていた為、何をするにしても必ず火を通していた。
火を通すには薪が必要だった。薪を取りに行くには森に入らなければならなかったからだ。
近隣にはフォビアコボルトが少ない数だがいる。危険を冒さなければ薪は拾いに行けない。その作業が軽減されるだけでも一安心だ。
次に森守様は調理場を見られたいとおっしゃった。我等が案内すると、森守様はすぐさまに病の根源を発見なされた。流石である。
森守様は調理場にある麦を治療なされた。我等人のみでならず、食べ物にもそのお力は作用成されるのだ。途方もない話だが、これが森守様のお力なのだ。
森守様が治療を行っている間に、畑で作業している者を畑から離した。そこに病の根源がある可能性があったからだ。
当然、森守様は畑を視察なされた。
流石は森守様である。
調べたところによると、畑も病に侵されていた。これも森守様のお力が作用し浄化。しかし、森守様は堆肥がおかしいとそこにも手を出された。
ここは臭いがきつい。我等は顔を顰めながら森守様の後ろについた。
「微量の病の元を持った生き物をここに集中していたから、そこから肥料を通じて土壌に撒かれて僕たちはそれに気づかずに接種し続けてしまっていた。といったところでしょうか」
ライオットだ。森守様もご納得なされている様子。
なるほど、確かに考えられる話だ。長い間集められていた堆肥の中に、病に侵された物があった。それらが少しずつ我等の体内にも侵食していたということだ。
恐ろしい話だ。我等は知らず内に我等の首を自ら絞めていたということなのだから。
森守様が御降臨なされなければ、本当に我等は全滅していただろう。
森守様が森を調査なされると仰っている。当然我等も同行する。
しかし、森守様は我等の同行を良しとしない様子。
村の若者達も病が治り、体を動かしたいのだろう。何より、この村の大恩人たる森守様に何かあっては一大事。当然我も同行するつもりだ。
森守様は我等を一列に並べると、突然攻撃をなされた。
攻撃、といっても水玉をぶつけて来ただけなのだが。流石は森守様、その水玉は空を切り視認できないような速度で我等に襲い掛かって来た。
森守様のお考えが理解出来ななった者には到底反応できなかったであろう。我は我等をお試しになられるおつもりだと、なんとなく気配を察知出来た為ギリギリで避けることが出来た。
シェーンにライオットも同様なのだろうか。ライオットはともかくシェーンは無いな。シェーンは実力こそ高いが自分で考える事が苦手だ。その代り、与えられた任務は完璧以上にこなそうとするから我の部下の中でも優秀な部類に入る。たまに暴走することもあるが、それも可愛いものだ。
森守様のお供には我等3人が選ばれた。
光栄なことだ。
この命に代えても森守様に着いていこう。森守様のお命を守り事など我等には到底出来そうにないが、せめて森守様の足を引っ張らないように気をつけねば。
翌日になり、森守様と共に狩場などに足を運ぶことになった。
何か所かの狩場を渡り歩いたというのに、森守様はお疲れになられる様子が無い。やはりこの御方は格というか存在そのものが超越している。
我等に合わせて進んでいるのか、それとも周りを調査しながら進んでいるのか。進行速度はゆっくりしたものだった。
何か所か回ったが、森守様は特別興味を示さなかった。
そんな中、森守様が興味を示したのはコボルトだ。川向を下降するコボルトを凝視している。
凶暴化したコボルトをフォビアコボルトと我等は呼んでいる。病気の原因が奴らだとでも?だが奴らが凶暴化したのは約半年前。時期的に合わないでは?
・・・いや、疑うまい。我等は森守様に着いていくと決めたのだから。
「森守さま」
シェーナの声が緊張をはらんでいる。
我も半歩遅れたが気づいた。風上だというのに流石だシェーナ。
数は・・・20といったところか?
森の中では刀が満足に震えぬ。湖畔の近くに行こう。
湖を背に、湖畔の開けた場所で我とシェーンは刀を握った。
出て来た!
「ふっ!」
「ぬん!」
我とシェーンは同時に刀をカチ上げて、森から抜けて来たフォビアコボルトの首を切り落とした。
やはりフォビアコボルト!こいつらはしつこい。確実に命を刈り取らなければならない。
我は常に首を刈り取る。どうしても出来ない時は心臓を貫いたうえで吹き飛ばす!
ここを抜ければ森守様とライオットがいる!抜けさせない!
シェーンの太刀筋も見事なものになった!幾度ものフォビアコボルトとの戦いを経てその実力は我に並ぼうとしている。
犬人族ゆえに我ほどの力強さは無いが、洗礼された舞いを踊るように軽やかにフォオビアコボルトを片付けていく。
ライオットから視覚補助の魔法が来た!これで半歩早く踏み込めるようになる。
一の太刀で一匹葬り、二の太刀で二匹同時に葬れる!
我はジュード!誇り高き人狼族の末裔にして、森守様の刀なり!
森守様のお役に立てるのであれば、我に敗北の文字は無いっ!
『ゴツゴツゴツゴツゴツ』
すべてが終わると森守様からお褒めをいただいた。
有り難き!
ライオットも森守様に障壁を張りその護衛の役をこなしていた。疲れている様子なのはしかたなかろうか。ここまでの強行軍、さらに戦闘中に消費の多い障壁魔法を常時発動させていたのだから。森守様も満足なされている様子だ。
しかし、突然二人の首を後ろから抑えて下がらせた。
湖・・・湖を見ていらっしゃる。
水の魔法で我等に水をお与えになると、我等に近寄るなとおっしゃる。
そのまま。自ら湖の中に体を沈めた。
どうやらこの湖は危険らしい。
行けません森守様!そのような危険な場所に一人で入られては!
お声をかける間もなく、森守様は湖の底まで一人で進んでしまわれた。
この御方は地上のみではなく、水の中をも制する事が出来るようだ。
もう言葉も出ない。
調査が済んだようだ。我等は念のためフォビアコボルトの亡骸を集めて燃やしていると、森守様が湖からお戻りになられた。
シェーンがそのお体を拭こうとしたが、森守様には近寄るなとの事だ。
病の根源が近くにある様子。森守様が緊迫した気配を放っていた。
我等に離れていろと?
馬鹿な!我等は貴方様の為の存在!ここで尻尾撒いて逃げたのであれば、初めから森守様に付き従う事など出来るはずもない!
だが、この判断は間違いだった。やはり森守様の言うとおりにしているべきだった。
今後、森守様の指示にはすべて従うと心に誓った、
あのような化け物との戦いが、待っていたのだから。
我もそこまで詳しくはないが、確かにこれだけの偉業だ。神の遣いの手下と言われれば確かに納得する。
森守様は川や井戸を確認して回っておられた。どちらも病の原因では無いと森守様は判断なされた。
よかった。
我等は以前より水にも疑いを持っていた為、何をするにしても必ず火を通していた。
火を通すには薪が必要だった。薪を取りに行くには森に入らなければならなかったからだ。
近隣にはフォビアコボルトが少ない数だがいる。危険を冒さなければ薪は拾いに行けない。その作業が軽減されるだけでも一安心だ。
次に森守様は調理場を見られたいとおっしゃった。我等が案内すると、森守様はすぐさまに病の根源を発見なされた。流石である。
森守様は調理場にある麦を治療なされた。我等人のみでならず、食べ物にもそのお力は作用成されるのだ。途方もない話だが、これが森守様のお力なのだ。
森守様が治療を行っている間に、畑で作業している者を畑から離した。そこに病の根源がある可能性があったからだ。
当然、森守様は畑を視察なされた。
流石は森守様である。
調べたところによると、畑も病に侵されていた。これも森守様のお力が作用し浄化。しかし、森守様は堆肥がおかしいとそこにも手を出された。
ここは臭いがきつい。我等は顔を顰めながら森守様の後ろについた。
「微量の病の元を持った生き物をここに集中していたから、そこから肥料を通じて土壌に撒かれて僕たちはそれに気づかずに接種し続けてしまっていた。といったところでしょうか」
ライオットだ。森守様もご納得なされている様子。
なるほど、確かに考えられる話だ。長い間集められていた堆肥の中に、病に侵された物があった。それらが少しずつ我等の体内にも侵食していたということだ。
恐ろしい話だ。我等は知らず内に我等の首を自ら絞めていたということなのだから。
森守様が御降臨なされなければ、本当に我等は全滅していただろう。
森守様が森を調査なされると仰っている。当然我等も同行する。
しかし、森守様は我等の同行を良しとしない様子。
村の若者達も病が治り、体を動かしたいのだろう。何より、この村の大恩人たる森守様に何かあっては一大事。当然我も同行するつもりだ。
森守様は我等を一列に並べると、突然攻撃をなされた。
攻撃、といっても水玉をぶつけて来ただけなのだが。流石は森守様、その水玉は空を切り視認できないような速度で我等に襲い掛かって来た。
森守様のお考えが理解出来ななった者には到底反応できなかったであろう。我は我等をお試しになられるおつもりだと、なんとなく気配を察知出来た為ギリギリで避けることが出来た。
シェーンにライオットも同様なのだろうか。ライオットはともかくシェーンは無いな。シェーンは実力こそ高いが自分で考える事が苦手だ。その代り、与えられた任務は完璧以上にこなそうとするから我の部下の中でも優秀な部類に入る。たまに暴走することもあるが、それも可愛いものだ。
森守様のお供には我等3人が選ばれた。
光栄なことだ。
この命に代えても森守様に着いていこう。森守様のお命を守り事など我等には到底出来そうにないが、せめて森守様の足を引っ張らないように気をつけねば。
翌日になり、森守様と共に狩場などに足を運ぶことになった。
何か所かの狩場を渡り歩いたというのに、森守様はお疲れになられる様子が無い。やはりこの御方は格というか存在そのものが超越している。
我等に合わせて進んでいるのか、それとも周りを調査しながら進んでいるのか。進行速度はゆっくりしたものだった。
何か所か回ったが、森守様は特別興味を示さなかった。
そんな中、森守様が興味を示したのはコボルトだ。川向を下降するコボルトを凝視している。
凶暴化したコボルトをフォビアコボルトと我等は呼んでいる。病気の原因が奴らだとでも?だが奴らが凶暴化したのは約半年前。時期的に合わないでは?
・・・いや、疑うまい。我等は森守様に着いていくと決めたのだから。
「森守さま」
シェーナの声が緊張をはらんでいる。
我も半歩遅れたが気づいた。風上だというのに流石だシェーナ。
数は・・・20といったところか?
森の中では刀が満足に震えぬ。湖畔の近くに行こう。
湖を背に、湖畔の開けた場所で我とシェーンは刀を握った。
出て来た!
「ふっ!」
「ぬん!」
我とシェーンは同時に刀をカチ上げて、森から抜けて来たフォビアコボルトの首を切り落とした。
やはりフォビアコボルト!こいつらはしつこい。確実に命を刈り取らなければならない。
我は常に首を刈り取る。どうしても出来ない時は心臓を貫いたうえで吹き飛ばす!
ここを抜ければ森守様とライオットがいる!抜けさせない!
シェーンの太刀筋も見事なものになった!幾度ものフォビアコボルトとの戦いを経てその実力は我に並ぼうとしている。
犬人族ゆえに我ほどの力強さは無いが、洗礼された舞いを踊るように軽やかにフォオビアコボルトを片付けていく。
ライオットから視覚補助の魔法が来た!これで半歩早く踏み込めるようになる。
一の太刀で一匹葬り、二の太刀で二匹同時に葬れる!
我はジュード!誇り高き人狼族の末裔にして、森守様の刀なり!
森守様のお役に立てるのであれば、我に敗北の文字は無いっ!
『ゴツゴツゴツゴツゴツ』
すべてが終わると森守様からお褒めをいただいた。
有り難き!
ライオットも森守様に障壁を張りその護衛の役をこなしていた。疲れている様子なのはしかたなかろうか。ここまでの強行軍、さらに戦闘中に消費の多い障壁魔法を常時発動させていたのだから。森守様も満足なされている様子だ。
しかし、突然二人の首を後ろから抑えて下がらせた。
湖・・・湖を見ていらっしゃる。
水の魔法で我等に水をお与えになると、我等に近寄るなとおっしゃる。
そのまま。自ら湖の中に体を沈めた。
どうやらこの湖は危険らしい。
行けません森守様!そのような危険な場所に一人で入られては!
お声をかける間もなく、森守様は湖の底まで一人で進んでしまわれた。
この御方は地上のみではなく、水の中をも制する事が出来るようだ。
もう言葉も出ない。
調査が済んだようだ。我等は念のためフォビアコボルトの亡骸を集めて燃やしていると、森守様が湖からお戻りになられた。
シェーンがそのお体を拭こうとしたが、森守様には近寄るなとの事だ。
病の根源が近くにある様子。森守様が緊迫した気配を放っていた。
我等に離れていろと?
馬鹿な!我等は貴方様の為の存在!ここで尻尾撒いて逃げたのであれば、初めから森守様に付き従う事など出来るはずもない!
だが、この判断は間違いだった。やはり森守様の言うとおりにしているべきだった。
今後、森守様の指示にはすべて従うと心に誓った、
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