91 / 115
第八章 開催!ゴーレムフェスティバル!
第七十四話 フルアーマーゴーレム
しおりを挟む
機械音と金属音の鳴り響くゴーレム用のドッグ。
戦乙女と大角のドッグからの音だ。もう真夜中になるのにも関わらず人の気配がいつまでも消えず、この2チームは大人数でゴーレム達のメンテナンスに忙しそうだ。
あ、オレですか?
オレのチームはメンテナンスなんて出来ませんから!放置されてますよ放置!
清蓮はオレのボディを洗った後に、残ってくれようとしていた。
アルとゴートも一緒だ。だが特にやる事もなく、早々に飽きたセルジアとテイツォが暇だメシだ酒だと騒ぎだしたためこの場はお開き。
清蓮だけ残すわけにもいかないので、一緒に行ってもらった。
つまり一人だ。
そして周りがうるさい。若干うっとうしい夜になってるんだぜ。
こんな夜に、暇を潰せそうな相手がやって来たのでご紹介いたします。
「へへへ、このゴーレムだぜ兄貴。こいつのチームは誰も残っちゃいねえ、間抜け集団だな」
小柄のドワーフの一人が特に周りを警戒せずに声を発した。
「まったくだな弟よ!こいつにはオレ様達のビッグオームを破壊された恨みをぶつけてやらないとオレ様達の気が収まらねえ!」
わあ、超小物が湧いて出てきた。こいつらオレに何する気なんだろうか。
「兄貴!どうするか!こいつのボディに消せないペンキで人様の前に出れない様な卑猥な落書きでもかまして出場出来なくしちまうか!」
やめてあげて!お前らの前のゴーレムはメンタル弱いのよ!
てかセルジアが大爆笑するだけだろそれ!
「お、弟・・・よくもそんな恐ろしいことを思いつけるな!よし!早速その消せないペンキを持ってくるか!」
「了解だ兄貴!ちょっと工房まで取ってくるぜ!」
「良し、工房だな・・・へっへっへっ・・・待ってろよクソゴーレムがって・・・ちょっと待て弟野郎!なんで持ってきてねえんだ!工房まで戻ってたら夜が明けちまうだろうが!」
ほっ、間抜けでよかった。
「ご、ごめんよ兄貴!まさか初戦でビッグオームが負けるだなんて思ってなかったから!」
「ぬう、確かにそうだ。それは仕方ない・・・じゃあどうするか・・・、いっそのことこいつはこの場で吹き飛ばしてやろうか」
「だ、ダメだよ兄貴!ゴーレムは高級なんだ!壊したりしたらあとでいくら請求されるか分かったもんじゃないよ!」
「むう、それは確かにそうだ。中々に知恵が回るな弟よ」
・・・こいつらは間抜けの集まりなのか?それともたまたまこの場でコントの練習でもしているだけなのか?
ここでオレが動いて脅かして逃がしてもいいけど、もうちょっと見ていよう。面白いから。
「しかし壊すのはダメか、落書きも出来ないとなると・・・手詰まりか」
手詰まりなの!?早いよ!
「やはり、兄貴!ここは事故に見せかけるべきじゃないかな!」
「事故・・・だと?」
事故とな!?
「そうだよ!事故だよ!オレ達がやったかわからないように仕掛けを付けまくるんだ!そして試合中にその武装の暴発でこいつがダメージを受ける!そうすればこいつが破壊されたとしてもオレ達のせいにはならない!完璧だ!」
「なるほど!流石は我が弟だ!天才だな!」
「そうだろう兄貴!」
「じゃあどうするか!まずはビッグオームのドッグから殺傷能力の高いアイテムをいくつか引っ張り出すか!」
「そうだね!持ってくるよ!」
弟が自分たちのドッグへと駆け込んでいった。ビッグオームの残骸が置いてある場所でもある。爆発する槍は見たけど、他にどんな武装があるのかな?
「持って来たよ兄貴!爆砕槍に連動パイルバンカー!それに決勝用のバスターソード!対ゴーレム用ハンマーにトリモチボム!異世界の勇者達の魔法の筒をヒントに作った、戦乙女と大角の魔力波長を追い続ける誘導ミサイル!それに大型ニードルガンと脚部ロケット砲!」
おお、なんかすごい色々持って来た!小型のゴーレムが荷物を運んでいる!なんだかんだ言ってビッグオームをメンテするために色々用意してたんだな。
「ふむ、だが事故に見せかけるとなるとだ。やはりこいつが武器を暴発させる必要があるな。決勝の舞台は出場ゴーレムとそのマスターしか入れぬ、オレ達の魔力で発動させることは出来ないぞ!」
「このゴーレムが攻撃を受けた時に作動するようにすればいいんじゃないのかな!?」
「それだ!元々この手の武器は敵から攻撃されると壊れたり誤作動を起こしたりするからな!まさしく事故!」
「おお!本当だ!僕もそれなら事故に思うよ!早速取り付けよう!ビッグオーム用の接続アタッチメントのサイズを変えればすぐつけれるよ!」
こうしてこの双子のドワーフがオレの体に色々と武装を取り付け始めた。
鏡がないのが残念だが、なんかオレの体に色々といじられている。
「ぜえ、ぜえ・・・いい仕事をしたね兄貴!」
「はあ、はあ・・・これでこいつは決勝の会場でボロボロに吹き飛ぶこと間違いなしだ!む、腰の剣が曲がってるな」
「兄貴!剣は爆発しないよ!」
「だが弟よ、この武装で剣がないと右側に武器が集中しすぎてバランスが悪いぞ?仕事をするには完璧に!これが我らゾルド兄弟のモットーなのだ!」
「そうだね兄貴!じゃあ肩のミサイルの発射角ももう少し上に向けよう!」
「脚部ロケット砲の中身をトリモチボムに変更しておこう、足にダメージを受けたらそのままこいつの足が動けなくなるんだ」
「背中のニードルガンはどうしよう?このままだとこのゴーレムじゃ手が届かなくて取れないよ?」
「なんだと!?それは美しくない!背中用のホルスターを腰用にサイズ変更だ!脚部ロケットにぶつからない様に調整するんだぞ?」
「それならバスターソードと対になるようにしてあげないとね!ビッグオームと指の太さはあまり変わらなくて助かったよ」
朝方近くまで作業をしていたこのドワーフの兄弟は深く深く頷くと、やりきった男の顔をしてその場に倒れ込んだ。
オレは念動の魔法で毛布を掛けてあげると、早朝に顔を出した仲間達に発見される。
ゆっくりと寝かせてやってくれと仲間達に伝えると、みんな不思議そうな顔をしていた。
だが完全武装と化したオレの姿を見て何かを悟ったのか、皆が皆彼らに感謝の言葉を送ると会場に目を向ける。
決勝の時間だ。
「さあさあさあ!ついに!ついに!つーいーに!始まります!決勝です!本日のメインイベントッ!ゴーレムファイトのお時間だあああああああああ!!!!!!」
昨日に引き続き、人族の女性の実況が絶叫をあげて会場を煽りに煽る!
うん、すごい雰囲気だ。
「決勝を始める前に昨日のハイライトです!モニターに注目してください!」
そこには坂道を踊るように駆け上がる戦乙女と大角の姿、それとオレがことごとく攻撃を食らう様が映し出される。
続いて、業炎をその武器で華麗に切り裂く戦乙女。同じく武器の一突きで炎を霧散させる大角。へっぴり腰で炎をツンツンするオレ。
最後にガイガンの首を一閃して刈り取る戦乙女、胸部を貫く大角。追いかけっこで追いつけないオレ。待て!さっきからオレはオチ担当じゃねえか!
もうちょっと活躍した場があるだろ!?開始直後にゴーレム倒した時とか!転がってきた岩を拳で壊したところとか!檻を持ち上げたところとか!
「会場もかなりあったまって来たところで!本日も足を運んで頂いております!レベッカ様からのお言葉です!」
『ワアアアアアアアアア!!!!』
「紹介されたレベッカなのだ!今日勝ったチームにはそいつらの望む物を1つだけつくってやるのだ!みんながんばるのだー!」
『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
割れんばかりの歓声に会場が包まれた!その歓声で建物が震えているようにも思える。
「それでは早速!選手入場です!」
その一言に、会場が静まり返る。
うん。皆さんしっかり訓練されていらっしゃる。
「入場は障害物ステージの到着順の紹介になります!まずは障害物ステージを圧巻の速度でクリアした『戦乙女』!!!!」
「来たぞ!今日も美人だ!」
「頼むぞ!お前に賭けてるんだ!」
「今年こそ優勝だ!」
聞こえてくる声援があったかい。やはり女性型のゴーレムは人気だ。
「昨日に引き続き、少し長い剣を剥き身で手に持っての登場だ!今回は左手にシールドも装備している!大角と鋭い突きを警戒しての武装か!これは期待が持てます!」
盾なんか持ってるんだ?オレはまだ登場してないから姿が見れないぜ。
「続きまして!障害物ステージを危なげなくクリアした前回・前々回優勝ゴーレム!『大角』の登場だ!!!」
「きたきたきた!」
「三連覇間違い無しだ!」
「他のゴーレムなんかお前の一突きで終わりだ!」
流石に三連覇がかかっているゴーレム。こいつも中々の人気者だ。
「前回、前々回とその右腕に持った鋭い槍の一本で優勝を果たした『大角』!今年もぶれずに槍の一本で参戦だ!これは自信の表れか!それとも周りを舐めているのか!どちらにしても纏うは王者の風格!大会当初は2番人気だったが決勝オッズは断トツの一番人気!今年も鋭い槍で優勝へ一直線だ!」
実況によって煽られに煽られた会場が更にヴォルテージを上げる!
やはり実績がある分期待が高いようだ。
「そして最後に登場は!前ステージを三位で切り抜けたシオ~~~~!!!」
オレの番だ。早速登場して歓声を浴びよう。
「ひっこめー!」
「ビッグオーム壊しやがって!金返せー!」
「海の底に沈んでろー!」
「帰れバケツ頭!」
『かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!』
泣きそうだよちくしょう!なんだよ!なんだよ!オレ頑張ったじゃんか!この仕打ちはどうなのよ!?
「おーっと!シオ罵倒を浴びている!マスターのセルジアは横で大爆笑だ!しかしそれも仕方の無いこと!今大会優勝候補だったビッグオームを粉砕したシオ!街中!いや!国中の人間のお財布に大打撃を与えた張本人に暖かい言葉など誰も送ってはくれませんっ!皆さん!会場に物を投げないでください!あとで掃除が大変ですっ」
それオレのせいじゃないよね!?いきなり仕掛けてきたビッグオームが悪いんだからね!?
「しかしシオ!完全武装だ!障害物ステージでは何も装備していなかったのに体中に武器を括りつけられている!肩には大筒が2門!背中には長い長い・・・これは爆砕槍か!合計で8本!左右の腰には剣と何やら短い砲身の砲塔!そして両足には射撃砲!素早い動きをする二体のゴーレムを見越しての装備!そして右腕には巨大な鉄槌が括りつけられている!」
「あれだけの装備を付けるだけで相当な重量なのだ!しかしシオの歩みは昨日と変わらないのだ!出力だけでいえば今大会最大のゴーレムはあ奴かもしれないのだ!」
そう!オレの体には昨日双子のドワーフが付けた武装が所狭しとくっついている!少しだけ魔力を込めてみたが、どれもオレの魔力に連動して動いてくれるのは確認済み!
そんなオレの姿をみて残りのチームのマスターが周りのスタッフと何やら話を始めている。ふ、今更オレに警戒心を出しても遅いんだぜ?
「戦乙女チームのサポーター達が慌ただしくそれぞれのベンチに装備を並べていきます!シオの姿を見て武装変更の必要性を感じたか!?油断がないっ!それに対して・・・大角は・・・これはすごい!小型ゴーレムが5体がかりで巨大な槍を1本持って会場に姿を現した!しかし・・・あの槍の先端の輝きは!?」
「うむ!オリハルコンなのだ!」
「オオオオオオオオ!オリハルコンだ!!神の鉱物!この世に加工出来る者は数人しかいないとされている伝説のオリハルコン!先端だけとはいえ!これだけの量を準備して槍に仕込んでくるとは!本気です!『大角』のマスターであるシミュートはオリハルコンの加工技術すら習得していたのか!?」
「前回の優勝商品で専用の溶鉱炉を、前々回の優勝商品で金床を作ってやったのだ!あとは技術力さえ追いつけば加工する土台は出来ていたのだ!」
オリハルコン!?なんかすごそうだ!オレのボディで耐えきれるのか!?
避けろ?無理無理!あはははは!だってあいつオレより全然早いもん!
「あの槍の大きさは大角のそれを遥かに超えています!果たして持ち上げる事が出来るんでしょうか?」
「自分で用意した武器を装備できない間抜けはいないのだ!きっと大丈夫なのだ!」
まあそうよね。
「さあさあ、選手達がステージに並んだところでルールの説明です!今回は3体しか決勝ステージまで残らなかった為、バトルロイヤルにて雌雄を決します!つまりこの場にいる3体のゴーレムがこの会場で同時に戦いを始めるんです!」
なるほど。つまり戦乙女と大角が潰しあうのを眺めていればいいって事だな!
「やはり戦乙女とシオ、2体は大角狙いでしょうか?!優勝実績のある大角には若干不利な戦いにも思えますがいかがでしょうか!?」
「前々回も同じようにバトルロイヤル方式だったのだ!それでも大角は勝ち残っているのだ!不利というのであればこの広い会場では足の遅いシオが不利だとも言えるのだ!」
「なるほど!距離を取れれば取れるほど大角は自分の土俵で戦える訳ですね!戦乙女も同様でしょう!ガイガン戦と違ってシオは敵を止める手を何かしら用意していないとダメなんですね!」
「そうなのだ!追加された武装に期待するのだ!」
足止めが可能な武装は脚部ロケット砲の中に仕込まれたトリモチ弾だけか、使いどころが難しいな。
「あの強固なボディのシオでもオリハルコンの一撃にはおそらく勝てないのだ!戦乙女側はシオのボディと戦うには剣では不利なのだ!でもベンチサイドは何か用意しているようなのだ!」
「注目の一戦までもう間もなくです!・・・今、最終オッズの集計が出ました!やはり一番人気は大角!次いで戦乙女!大きく差が開いてシオ!完全武装の姿で少しだけ票を伸ばしたが、やはり大角が大本命か!!審判団からの合図です!審判なんていたんですね!カウントダウンを開始いたします!」
やべえ、緊張してきた!手なんか震えないけどね!
戦乙女と大角のドッグからの音だ。もう真夜中になるのにも関わらず人の気配がいつまでも消えず、この2チームは大人数でゴーレム達のメンテナンスに忙しそうだ。
あ、オレですか?
オレのチームはメンテナンスなんて出来ませんから!放置されてますよ放置!
清蓮はオレのボディを洗った後に、残ってくれようとしていた。
アルとゴートも一緒だ。だが特にやる事もなく、早々に飽きたセルジアとテイツォが暇だメシだ酒だと騒ぎだしたためこの場はお開き。
清蓮だけ残すわけにもいかないので、一緒に行ってもらった。
つまり一人だ。
そして周りがうるさい。若干うっとうしい夜になってるんだぜ。
こんな夜に、暇を潰せそうな相手がやって来たのでご紹介いたします。
「へへへ、このゴーレムだぜ兄貴。こいつのチームは誰も残っちゃいねえ、間抜け集団だな」
小柄のドワーフの一人が特に周りを警戒せずに声を発した。
「まったくだな弟よ!こいつにはオレ様達のビッグオームを破壊された恨みをぶつけてやらないとオレ様達の気が収まらねえ!」
わあ、超小物が湧いて出てきた。こいつらオレに何する気なんだろうか。
「兄貴!どうするか!こいつのボディに消せないペンキで人様の前に出れない様な卑猥な落書きでもかまして出場出来なくしちまうか!」
やめてあげて!お前らの前のゴーレムはメンタル弱いのよ!
てかセルジアが大爆笑するだけだろそれ!
「お、弟・・・よくもそんな恐ろしいことを思いつけるな!よし!早速その消せないペンキを持ってくるか!」
「了解だ兄貴!ちょっと工房まで取ってくるぜ!」
「良し、工房だな・・・へっへっへっ・・・待ってろよクソゴーレムがって・・・ちょっと待て弟野郎!なんで持ってきてねえんだ!工房まで戻ってたら夜が明けちまうだろうが!」
ほっ、間抜けでよかった。
「ご、ごめんよ兄貴!まさか初戦でビッグオームが負けるだなんて思ってなかったから!」
「ぬう、確かにそうだ。それは仕方ない・・・じゃあどうするか・・・、いっそのことこいつはこの場で吹き飛ばしてやろうか」
「だ、ダメだよ兄貴!ゴーレムは高級なんだ!壊したりしたらあとでいくら請求されるか分かったもんじゃないよ!」
「むう、それは確かにそうだ。中々に知恵が回るな弟よ」
・・・こいつらは間抜けの集まりなのか?それともたまたまこの場でコントの練習でもしているだけなのか?
ここでオレが動いて脅かして逃がしてもいいけど、もうちょっと見ていよう。面白いから。
「しかし壊すのはダメか、落書きも出来ないとなると・・・手詰まりか」
手詰まりなの!?早いよ!
「やはり、兄貴!ここは事故に見せかけるべきじゃないかな!」
「事故・・・だと?」
事故とな!?
「そうだよ!事故だよ!オレ達がやったかわからないように仕掛けを付けまくるんだ!そして試合中にその武装の暴発でこいつがダメージを受ける!そうすればこいつが破壊されたとしてもオレ達のせいにはならない!完璧だ!」
「なるほど!流石は我が弟だ!天才だな!」
「そうだろう兄貴!」
「じゃあどうするか!まずはビッグオームのドッグから殺傷能力の高いアイテムをいくつか引っ張り出すか!」
「そうだね!持ってくるよ!」
弟が自分たちのドッグへと駆け込んでいった。ビッグオームの残骸が置いてある場所でもある。爆発する槍は見たけど、他にどんな武装があるのかな?
「持って来たよ兄貴!爆砕槍に連動パイルバンカー!それに決勝用のバスターソード!対ゴーレム用ハンマーにトリモチボム!異世界の勇者達の魔法の筒をヒントに作った、戦乙女と大角の魔力波長を追い続ける誘導ミサイル!それに大型ニードルガンと脚部ロケット砲!」
おお、なんかすごい色々持って来た!小型のゴーレムが荷物を運んでいる!なんだかんだ言ってビッグオームをメンテするために色々用意してたんだな。
「ふむ、だが事故に見せかけるとなるとだ。やはりこいつが武器を暴発させる必要があるな。決勝の舞台は出場ゴーレムとそのマスターしか入れぬ、オレ達の魔力で発動させることは出来ないぞ!」
「このゴーレムが攻撃を受けた時に作動するようにすればいいんじゃないのかな!?」
「それだ!元々この手の武器は敵から攻撃されると壊れたり誤作動を起こしたりするからな!まさしく事故!」
「おお!本当だ!僕もそれなら事故に思うよ!早速取り付けよう!ビッグオーム用の接続アタッチメントのサイズを変えればすぐつけれるよ!」
こうしてこの双子のドワーフがオレの体に色々と武装を取り付け始めた。
鏡がないのが残念だが、なんかオレの体に色々といじられている。
「ぜえ、ぜえ・・・いい仕事をしたね兄貴!」
「はあ、はあ・・・これでこいつは決勝の会場でボロボロに吹き飛ぶこと間違いなしだ!む、腰の剣が曲がってるな」
「兄貴!剣は爆発しないよ!」
「だが弟よ、この武装で剣がないと右側に武器が集中しすぎてバランスが悪いぞ?仕事をするには完璧に!これが我らゾルド兄弟のモットーなのだ!」
「そうだね兄貴!じゃあ肩のミサイルの発射角ももう少し上に向けよう!」
「脚部ロケット砲の中身をトリモチボムに変更しておこう、足にダメージを受けたらそのままこいつの足が動けなくなるんだ」
「背中のニードルガンはどうしよう?このままだとこのゴーレムじゃ手が届かなくて取れないよ?」
「なんだと!?それは美しくない!背中用のホルスターを腰用にサイズ変更だ!脚部ロケットにぶつからない様に調整するんだぞ?」
「それならバスターソードと対になるようにしてあげないとね!ビッグオームと指の太さはあまり変わらなくて助かったよ」
朝方近くまで作業をしていたこのドワーフの兄弟は深く深く頷くと、やりきった男の顔をしてその場に倒れ込んだ。
オレは念動の魔法で毛布を掛けてあげると、早朝に顔を出した仲間達に発見される。
ゆっくりと寝かせてやってくれと仲間達に伝えると、みんな不思議そうな顔をしていた。
だが完全武装と化したオレの姿を見て何かを悟ったのか、皆が皆彼らに感謝の言葉を送ると会場に目を向ける。
決勝の時間だ。
「さあさあさあ!ついに!ついに!つーいーに!始まります!決勝です!本日のメインイベントッ!ゴーレムファイトのお時間だあああああああああ!!!!!!」
昨日に引き続き、人族の女性の実況が絶叫をあげて会場を煽りに煽る!
うん、すごい雰囲気だ。
「決勝を始める前に昨日のハイライトです!モニターに注目してください!」
そこには坂道を踊るように駆け上がる戦乙女と大角の姿、それとオレがことごとく攻撃を食らう様が映し出される。
続いて、業炎をその武器で華麗に切り裂く戦乙女。同じく武器の一突きで炎を霧散させる大角。へっぴり腰で炎をツンツンするオレ。
最後にガイガンの首を一閃して刈り取る戦乙女、胸部を貫く大角。追いかけっこで追いつけないオレ。待て!さっきからオレはオチ担当じゃねえか!
もうちょっと活躍した場があるだろ!?開始直後にゴーレム倒した時とか!転がってきた岩を拳で壊したところとか!檻を持ち上げたところとか!
「会場もかなりあったまって来たところで!本日も足を運んで頂いております!レベッカ様からのお言葉です!」
『ワアアアアアアアアア!!!!』
「紹介されたレベッカなのだ!今日勝ったチームにはそいつらの望む物を1つだけつくってやるのだ!みんながんばるのだー!」
『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
割れんばかりの歓声に会場が包まれた!その歓声で建物が震えているようにも思える。
「それでは早速!選手入場です!」
その一言に、会場が静まり返る。
うん。皆さんしっかり訓練されていらっしゃる。
「入場は障害物ステージの到着順の紹介になります!まずは障害物ステージを圧巻の速度でクリアした『戦乙女』!!!!」
「来たぞ!今日も美人だ!」
「頼むぞ!お前に賭けてるんだ!」
「今年こそ優勝だ!」
聞こえてくる声援があったかい。やはり女性型のゴーレムは人気だ。
「昨日に引き続き、少し長い剣を剥き身で手に持っての登場だ!今回は左手にシールドも装備している!大角と鋭い突きを警戒しての武装か!これは期待が持てます!」
盾なんか持ってるんだ?オレはまだ登場してないから姿が見れないぜ。
「続きまして!障害物ステージを危なげなくクリアした前回・前々回優勝ゴーレム!『大角』の登場だ!!!」
「きたきたきた!」
「三連覇間違い無しだ!」
「他のゴーレムなんかお前の一突きで終わりだ!」
流石に三連覇がかかっているゴーレム。こいつも中々の人気者だ。
「前回、前々回とその右腕に持った鋭い槍の一本で優勝を果たした『大角』!今年もぶれずに槍の一本で参戦だ!これは自信の表れか!それとも周りを舐めているのか!どちらにしても纏うは王者の風格!大会当初は2番人気だったが決勝オッズは断トツの一番人気!今年も鋭い槍で優勝へ一直線だ!」
実況によって煽られに煽られた会場が更にヴォルテージを上げる!
やはり実績がある分期待が高いようだ。
「そして最後に登場は!前ステージを三位で切り抜けたシオ~~~~!!!」
オレの番だ。早速登場して歓声を浴びよう。
「ひっこめー!」
「ビッグオーム壊しやがって!金返せー!」
「海の底に沈んでろー!」
「帰れバケツ頭!」
『かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!』
泣きそうだよちくしょう!なんだよ!なんだよ!オレ頑張ったじゃんか!この仕打ちはどうなのよ!?
「おーっと!シオ罵倒を浴びている!マスターのセルジアは横で大爆笑だ!しかしそれも仕方の無いこと!今大会優勝候補だったビッグオームを粉砕したシオ!街中!いや!国中の人間のお財布に大打撃を与えた張本人に暖かい言葉など誰も送ってはくれませんっ!皆さん!会場に物を投げないでください!あとで掃除が大変ですっ」
それオレのせいじゃないよね!?いきなり仕掛けてきたビッグオームが悪いんだからね!?
「しかしシオ!完全武装だ!障害物ステージでは何も装備していなかったのに体中に武器を括りつけられている!肩には大筒が2門!背中には長い長い・・・これは爆砕槍か!合計で8本!左右の腰には剣と何やら短い砲身の砲塔!そして両足には射撃砲!素早い動きをする二体のゴーレムを見越しての装備!そして右腕には巨大な鉄槌が括りつけられている!」
「あれだけの装備を付けるだけで相当な重量なのだ!しかしシオの歩みは昨日と変わらないのだ!出力だけでいえば今大会最大のゴーレムはあ奴かもしれないのだ!」
そう!オレの体には昨日双子のドワーフが付けた武装が所狭しとくっついている!少しだけ魔力を込めてみたが、どれもオレの魔力に連動して動いてくれるのは確認済み!
そんなオレの姿をみて残りのチームのマスターが周りのスタッフと何やら話を始めている。ふ、今更オレに警戒心を出しても遅いんだぜ?
「戦乙女チームのサポーター達が慌ただしくそれぞれのベンチに装備を並べていきます!シオの姿を見て武装変更の必要性を感じたか!?油断がないっ!それに対して・・・大角は・・・これはすごい!小型ゴーレムが5体がかりで巨大な槍を1本持って会場に姿を現した!しかし・・・あの槍の先端の輝きは!?」
「うむ!オリハルコンなのだ!」
「オオオオオオオオ!オリハルコンだ!!神の鉱物!この世に加工出来る者は数人しかいないとされている伝説のオリハルコン!先端だけとはいえ!これだけの量を準備して槍に仕込んでくるとは!本気です!『大角』のマスターであるシミュートはオリハルコンの加工技術すら習得していたのか!?」
「前回の優勝商品で専用の溶鉱炉を、前々回の優勝商品で金床を作ってやったのだ!あとは技術力さえ追いつけば加工する土台は出来ていたのだ!」
オリハルコン!?なんかすごそうだ!オレのボディで耐えきれるのか!?
避けろ?無理無理!あはははは!だってあいつオレより全然早いもん!
「あの槍の大きさは大角のそれを遥かに超えています!果たして持ち上げる事が出来るんでしょうか?」
「自分で用意した武器を装備できない間抜けはいないのだ!きっと大丈夫なのだ!」
まあそうよね。
「さあさあ、選手達がステージに並んだところでルールの説明です!今回は3体しか決勝ステージまで残らなかった為、バトルロイヤルにて雌雄を決します!つまりこの場にいる3体のゴーレムがこの会場で同時に戦いを始めるんです!」
なるほど。つまり戦乙女と大角が潰しあうのを眺めていればいいって事だな!
「やはり戦乙女とシオ、2体は大角狙いでしょうか?!優勝実績のある大角には若干不利な戦いにも思えますがいかがでしょうか!?」
「前々回も同じようにバトルロイヤル方式だったのだ!それでも大角は勝ち残っているのだ!不利というのであればこの広い会場では足の遅いシオが不利だとも言えるのだ!」
「なるほど!距離を取れれば取れるほど大角は自分の土俵で戦える訳ですね!戦乙女も同様でしょう!ガイガン戦と違ってシオは敵を止める手を何かしら用意していないとダメなんですね!」
「そうなのだ!追加された武装に期待するのだ!」
足止めが可能な武装は脚部ロケット砲の中に仕込まれたトリモチ弾だけか、使いどころが難しいな。
「あの強固なボディのシオでもオリハルコンの一撃にはおそらく勝てないのだ!戦乙女側はシオのボディと戦うには剣では不利なのだ!でもベンチサイドは何か用意しているようなのだ!」
「注目の一戦までもう間もなくです!・・・今、最終オッズの集計が出ました!やはり一番人気は大角!次いで戦乙女!大きく差が開いてシオ!完全武装の姿で少しだけ票を伸ばしたが、やはり大角が大本命か!!審判団からの合図です!審判なんていたんですね!カウントダウンを開始いたします!」
やべえ、緊張してきた!手なんか震えないけどね!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる