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第九章 ゴーレム、体を張る
第八十話 夜襲を仕掛けるゴーレム
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「柊二蔚、結局夜襲をかけるのですか?」
「相手の数が数だ、防衛していては先に進めないだろう?」
「先ほどの戦闘で弾薬は相当消費しました。爆発物の類もあまり残っていません」
タブレットを持ってきてくれた軍曹さんが二蔚さんとお話を始めた。
「そうだな。銃で倒すとなると複数発撃ち込まなければ倒せないようだ、だが突破しないと帰れないぞ?」
「それは、そうなんですが」
「今なら協力者もいる」
「ですが、我々はああいった戦いは行えません。剣などを持たされても訓練などしていないのですから」
それはそうだろうな。彼らはあくまでも重火器のプロであって魔物などと戦うのもそれ任せだろうし。
「この中で蟻の生態に詳しいものは?」
そういって柊二蔚はこちらを向く。
と言われてもオレは知らんけど。
「蟻人族の群れは2種類に分かれています。一つが先ほどシオが拾って来た指令蟻、そして周りを囲む大型の蟻は働き蟻です。指令蟻の指示で動いてる時は統率が取れていて非常に危険な群体になり、指示が無い時は周りの生き物に食らいつく見境の無い凶暴な肉食昆虫です」
アイが真面目な顔で答えた。
「ふむ、指令蟻を先に倒せば烏合の衆となる・・・ということか」
「ですがあの数の蟻が指令無しで動き出すとそれはそれで厄介になります。統率されている間は食事も制限されますから、統率が解けると周りの餌に見境なく襲い掛かります。数によっては竜なども生きたまま平らげてしまうほどです」
「・・・指令蟻はどれだけいるのだろうか?」
「正確な数は不明ですが、あの数を統率するとなると10匹以上はいるのではないかと」
蟻って何をもって生き物を生き物と認識してるの?
「シオ、何か考えがあるにゃ?」
ただ動くものに突撃してくるだけなのかな?それとも臭いとかで認識してくるのかな。
「ん?どういうことにゃ?」
「すまないが、通訳を頼めるか?」
「かしこまりました。シオ様は蟻がどのようにして獲物を判別しているのかが気になられているご様子です」
そうそう。蟻、というか虫なら頭悪いだろうから習性が利用できればなと。目で見て動いているから生き物と認識するのか、それとも臭い?音?まあ音はなさそうだけど。
ゴキ○リホイホイ的な罠がかけられればいいかなって思って。
「なるほど。ゴキ○リホイホイか……庭にいる蟻の巣に粉上の殺虫剤を撒いたことならあるが、あれはどういうものだろうか」
あー、夏場にやるよね。実家の庭で撒いた記憶があるわ。
「それがあれば蟻を倒せるんですか?」
「わからん。我々の世界の蟻は死肉にも群がるから目で見るだけではないと思うのだが」
触覚かなあ?眼も結構でかいし虫なら複眼でしょ?
「ふむ、試してみたいところではあるが。それでどうするつもりなんだ?」
蟻って死体を巣に運ぶじゃない?オレのこと運んでもらって巣まで持って帰ってもらうかなって。
「巣まで行って、どうする気だ?」
暴れる。
「分かりやすくていいが、危険ではないか?」
多分大丈夫じゃないかな?虫程度にやられる装甲じゃないと思うよ。
「それはつまり、シオ様一人で巣に乗り込んで敵を倒すつもりですか?いけませんよ」
「そうにゃ。シオにはあぶにゃくにゃいかもしれにゃいけど、シオから離れたにゃー達があぶにゃいにゃ」
いい案だと思うんだけどなー。
「シオ一人に負担がかかりすぎないか?」
オレ、何カ月も休まずにお前らの国滅ぼしたんだぜ?
「……シオ様、わたくしはそういう物言いを訳したくありません」
そか。気を遣わせちゃってごめんな。
「シオ様は何カ月も休まずに戦うことが可能だと仰ってます。確かにシオ様のお体なら、あのような虫程度にかすり傷一つ付けれないでしょうけれども。わたくしは賛成しません」
「確かに保護対象の君に危険が及ぶような事態は避けたい。他に何かプランを考えよう」
「もっと敵の情報が欲しいと思います。斥候を出しましょうか?」
「いや、部隊を分けるのは良くない。行くなら全員で向かおう。奴らの足の速さならば車に追いつけないのは確認済みだ、全員準備を」
『了解!』
自衛官達の話はまとまった見たいだね。オレも車を出して準備だ。
自衛官達の車列の後ろに付いて行くと、車がゆっくりと停車した。
停車した車から続々と自衛官達が降りて来た。合計で8人いる。
「あそこに街がある、だがすでに落ちているようだな。街中に蟻がはびこっている」
「見えるのか?」
オレの故郷には遠くを見る道具があるんだよ。
「こんな暗闇でも見えるのか?」
暗視ゴーグルって奴だ。詳しくは知らないけどね。
「便利な物があるんだな」
そうだね。まあ双眼鏡くらいしかオレは使ったことはないけど。
「途方もない数だな。街中の通路が蟻だらけだ」
遠くて見えない、感知の範囲外だ。
「くそっ!」
「落ち着けアイレイン」
「落ち着いていられるか!あそこには私の家族がいるんだぞ!」
行こう。
「シオ様?」
「行く気か?」
アイレインの家族がいるんだろ?なら助けないと。
「シオはなんて?」
「アイレインさんのご家族がいるのであれば助けないと、と」
「分かるがあの状況では」
とりあえず街を取り戻す、そして生き残ってる人がいたら助ける。
それだけだろ。
「お前…」
セルジアに言われたんだ、殺した命と救う命は等価じゃないって。あそこの街にまだ救える命があるならオレは救うよ。
「でもどうするんだ? あんな数どうにか出来るとは思えないぞ」
やるんだよ。
大丈夫、オレは国崩しだ。それに策はある。
「策?」
正面突破っていう策がな。
「・・・わかった、付き合うよ」
いや、お前たちにはやってもらいたいことがある。清蓮、念話はどのくらいの距離まで繋いでいられる? 街まで行けるか?
「もう少し近づかないと厳しいです」
そうか、じゃあオレと繋がるギリギリの位置からみんなを連れて追いかけて来てくれ。オレが単独で街に乗り込む。
探知と感知を使って生存者の位置を調べながら進んで教えるから、救助を頼む。
「それではお前に負担が」
あの規模の街だ。蟻の敵を探す性能にもよるけど、生存者はそこそこいるんじゃないか?自衛隊の連中は人命救助のスペシャリストだ、上手く使ってやれ。
「わかった。任せよう」
ゴートさんとアイはオレが漏らした蟻の駆除、アイレインさんもそれに付き合って欲しい。清蓮とテイツォは自衛隊のメンバーにオレからの念話を伝えてくれ。
自衛隊のメンバーは狙撃が出来る奴は司令蟻を狙撃してもらって、それ以外のメンバーには人命救助に回って貰いたい。
「伝えてくるにゃ」
じゃあ行ってくる。前に出すぎるなよ?
「わかった」
「了解だ」
「承りました」
オレは車を仕舞って立ち上がる。
「ゴーレム。シオと言ったな?・・・私の家族を頼む」
・・・約束はしないよ。だから返事はしなくていい。
「生存されていたらシオ様に救えない命はありません、お任せください」
・・・清蓮っ。
「すまないっ!」
わかったよ。
「相手の数が数だ、防衛していては先に進めないだろう?」
「先ほどの戦闘で弾薬は相当消費しました。爆発物の類もあまり残っていません」
タブレットを持ってきてくれた軍曹さんが二蔚さんとお話を始めた。
「そうだな。銃で倒すとなると複数発撃ち込まなければ倒せないようだ、だが突破しないと帰れないぞ?」
「それは、そうなんですが」
「今なら協力者もいる」
「ですが、我々はああいった戦いは行えません。剣などを持たされても訓練などしていないのですから」
それはそうだろうな。彼らはあくまでも重火器のプロであって魔物などと戦うのもそれ任せだろうし。
「この中で蟻の生態に詳しいものは?」
そういって柊二蔚はこちらを向く。
と言われてもオレは知らんけど。
「蟻人族の群れは2種類に分かれています。一つが先ほどシオが拾って来た指令蟻、そして周りを囲む大型の蟻は働き蟻です。指令蟻の指示で動いてる時は統率が取れていて非常に危険な群体になり、指示が無い時は周りの生き物に食らいつく見境の無い凶暴な肉食昆虫です」
アイが真面目な顔で答えた。
「ふむ、指令蟻を先に倒せば烏合の衆となる・・・ということか」
「ですがあの数の蟻が指令無しで動き出すとそれはそれで厄介になります。統率されている間は食事も制限されますから、統率が解けると周りの餌に見境なく襲い掛かります。数によっては竜なども生きたまま平らげてしまうほどです」
「・・・指令蟻はどれだけいるのだろうか?」
「正確な数は不明ですが、あの数を統率するとなると10匹以上はいるのではないかと」
蟻って何をもって生き物を生き物と認識してるの?
「シオ、何か考えがあるにゃ?」
ただ動くものに突撃してくるだけなのかな?それとも臭いとかで認識してくるのかな。
「ん?どういうことにゃ?」
「すまないが、通訳を頼めるか?」
「かしこまりました。シオ様は蟻がどのようにして獲物を判別しているのかが気になられているご様子です」
そうそう。蟻、というか虫なら頭悪いだろうから習性が利用できればなと。目で見て動いているから生き物と認識するのか、それとも臭い?音?まあ音はなさそうだけど。
ゴキ○リホイホイ的な罠がかけられればいいかなって思って。
「なるほど。ゴキ○リホイホイか……庭にいる蟻の巣に粉上の殺虫剤を撒いたことならあるが、あれはどういうものだろうか」
あー、夏場にやるよね。実家の庭で撒いた記憶があるわ。
「それがあれば蟻を倒せるんですか?」
「わからん。我々の世界の蟻は死肉にも群がるから目で見るだけではないと思うのだが」
触覚かなあ?眼も結構でかいし虫なら複眼でしょ?
「ふむ、試してみたいところではあるが。それでどうするつもりなんだ?」
蟻って死体を巣に運ぶじゃない?オレのこと運んでもらって巣まで持って帰ってもらうかなって。
「巣まで行って、どうする気だ?」
暴れる。
「分かりやすくていいが、危険ではないか?」
多分大丈夫じゃないかな?虫程度にやられる装甲じゃないと思うよ。
「それはつまり、シオ様一人で巣に乗り込んで敵を倒すつもりですか?いけませんよ」
「そうにゃ。シオにはあぶにゃくにゃいかもしれにゃいけど、シオから離れたにゃー達があぶにゃいにゃ」
いい案だと思うんだけどなー。
「シオ一人に負担がかかりすぎないか?」
オレ、何カ月も休まずにお前らの国滅ぼしたんだぜ?
「……シオ様、わたくしはそういう物言いを訳したくありません」
そか。気を遣わせちゃってごめんな。
「シオ様は何カ月も休まずに戦うことが可能だと仰ってます。確かにシオ様のお体なら、あのような虫程度にかすり傷一つ付けれないでしょうけれども。わたくしは賛成しません」
「確かに保護対象の君に危険が及ぶような事態は避けたい。他に何かプランを考えよう」
「もっと敵の情報が欲しいと思います。斥候を出しましょうか?」
「いや、部隊を分けるのは良くない。行くなら全員で向かおう。奴らの足の速さならば車に追いつけないのは確認済みだ、全員準備を」
『了解!』
自衛官達の話はまとまった見たいだね。オレも車を出して準備だ。
自衛官達の車列の後ろに付いて行くと、車がゆっくりと停車した。
停車した車から続々と自衛官達が降りて来た。合計で8人いる。
「あそこに街がある、だがすでに落ちているようだな。街中に蟻がはびこっている」
「見えるのか?」
オレの故郷には遠くを見る道具があるんだよ。
「こんな暗闇でも見えるのか?」
暗視ゴーグルって奴だ。詳しくは知らないけどね。
「便利な物があるんだな」
そうだね。まあ双眼鏡くらいしかオレは使ったことはないけど。
「途方もない数だな。街中の通路が蟻だらけだ」
遠くて見えない、感知の範囲外だ。
「くそっ!」
「落ち着けアイレイン」
「落ち着いていられるか!あそこには私の家族がいるんだぞ!」
行こう。
「シオ様?」
「行く気か?」
アイレインの家族がいるんだろ?なら助けないと。
「シオはなんて?」
「アイレインさんのご家族がいるのであれば助けないと、と」
「分かるがあの状況では」
とりあえず街を取り戻す、そして生き残ってる人がいたら助ける。
それだけだろ。
「お前…」
セルジアに言われたんだ、殺した命と救う命は等価じゃないって。あそこの街にまだ救える命があるならオレは救うよ。
「でもどうするんだ? あんな数どうにか出来るとは思えないぞ」
やるんだよ。
大丈夫、オレは国崩しだ。それに策はある。
「策?」
正面突破っていう策がな。
「・・・わかった、付き合うよ」
いや、お前たちにはやってもらいたいことがある。清蓮、念話はどのくらいの距離まで繋いでいられる? 街まで行けるか?
「もう少し近づかないと厳しいです」
そうか、じゃあオレと繋がるギリギリの位置からみんなを連れて追いかけて来てくれ。オレが単独で街に乗り込む。
探知と感知を使って生存者の位置を調べながら進んで教えるから、救助を頼む。
「それではお前に負担が」
あの規模の街だ。蟻の敵を探す性能にもよるけど、生存者はそこそこいるんじゃないか?自衛隊の連中は人命救助のスペシャリストだ、上手く使ってやれ。
「わかった。任せよう」
ゴートさんとアイはオレが漏らした蟻の駆除、アイレインさんもそれに付き合って欲しい。清蓮とテイツォは自衛隊のメンバーにオレからの念話を伝えてくれ。
自衛隊のメンバーは狙撃が出来る奴は司令蟻を狙撃してもらって、それ以外のメンバーには人命救助に回って貰いたい。
「伝えてくるにゃ」
じゃあ行ってくる。前に出すぎるなよ?
「わかった」
「了解だ」
「承りました」
オレは車を仕舞って立ち上がる。
「ゴーレム。シオと言ったな?・・・私の家族を頼む」
・・・約束はしないよ。だから返事はしなくていい。
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・・・清蓮っ。
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