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江戸に舞うのは月の光
捕獲
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「うぅ……。」
倒れている男性は傷はあるものの、命に別状はないようだ
「うっ…?俺はいったい……?」
男性の様子から、鬼狂いだった時の記憶はないようだ。まぁ、あったら私が普通の人間じゃないこともバレちゃうんだけど……。
「あなたは道に倒れていたんですよ。大丈夫ですか?」
記憶がないようなので、たまたま通りかかった町人を装って話しかけた
「……夜久さん。夜久さんに怒られるっ!」
意識が戻った途端、男性は誰かの名前を連呼しながら慌ててどこかに行こうとし始めた。
立ち上がろうとするも、まだ身体に力が入らないらしく何度も転んでまた傷を増やしている。
せっかく助けたのに…。
「…うぉ?!立てねぇ!なんでだ?!」
しかもこの人ばかっぽい…。
「……あの、手伝いましょうか?」
いきなり現れた私を見て驚いたようだったが、男性はすぐに笑顔になり私の手を取った。
「まじか!助かる!あ、俺の名前は暁!よろしくなっ!」
こうして私は暁さんを家まで連れていくことになった。
────
暁さんの言う通りに道を進むこと、数十分…
辿りついたのは、大きなお屋敷だった
「…暁さんってお金持ちなんですか?」
「いやいや!ここはみんなで住んでるっすよ!」
江戸時代のシェアハウスのようだ。この時代からそんなものがあったんだ…。
「うーっす!暁帰りました!」
暁さんは慣れた手つきで屋敷の中に入る
すると、奥から暁さんと同い歳くらいの男性が走ってやってきた
「あかっ?!暁?!おま、え?!」
どうやら、男性は暁さんの知り合いのようだ。しかし、男性は信じられないものを見る目で暁さんをみている。
「…?暁帰りました!」
そして、男性は信じられないことを口にした。
「…暁は鬼狂いになったはずじゃ…?」
この人、暁さんが鬼狂いだったことを知っている?!鬼狂いだったはずの暁さんと一緒に見たことない女がいれば、怪しまれることは確実だ。はやくここから逃げないと…っ
「送り届けたんで、私は失礼しますね!」
「…え?そんな急がないでも。お世話になったんで、お茶くらいだしますよ?」
暁さんがよくわからない気遣いをみせてくれるが、はやくこの場から立ち去りたい私には嫌がらせでしかない。
「いえ、ほんとおかいまく!では!」
「?!お、おい!まて!!!」
二人の呼び止める声を聞こえない振りをして、全力で門まで走る。
門まで戻り、扉を開けようとした瞬間だった。
外側から扉が開き、中に入ってこようとした誰かと勢いよくぶつかった。
「いてて……。」
「いってぇなー。ってこいつ誰?」
ぶつかった男性は人の良さそうな顔をした優しそうな人だった。腰からは刀をさげていて、武士のようだった。
「あ!銕さん!」
男性に手助けされ、暁さんがこちらに歩きながら叫んだ。男性は銕さんという人のようだが、構っている時間は私にはない。
「すいませんっ!失礼します!」
謝罪の言葉を叫び、走って逃げようとした瞬間、顔には似つかない強い力で目の前の男性に手首を捕まれて逃げることができなかった。
「……捜索中だった暁に?知らないやつ?
少しお話しききてぇんだけど、いい?」
その人、銕さんは先程の優しげな雰囲気が一切なくなり黒い笑顔を浮かべていた。
……これは、まずい。
倒れている男性は傷はあるものの、命に別状はないようだ
「うっ…?俺はいったい……?」
男性の様子から、鬼狂いだった時の記憶はないようだ。まぁ、あったら私が普通の人間じゃないこともバレちゃうんだけど……。
「あなたは道に倒れていたんですよ。大丈夫ですか?」
記憶がないようなので、たまたま通りかかった町人を装って話しかけた
「……夜久さん。夜久さんに怒られるっ!」
意識が戻った途端、男性は誰かの名前を連呼しながら慌ててどこかに行こうとし始めた。
立ち上がろうとするも、まだ身体に力が入らないらしく何度も転んでまた傷を増やしている。
せっかく助けたのに…。
「…うぉ?!立てねぇ!なんでだ?!」
しかもこの人ばかっぽい…。
「……あの、手伝いましょうか?」
いきなり現れた私を見て驚いたようだったが、男性はすぐに笑顔になり私の手を取った。
「まじか!助かる!あ、俺の名前は暁!よろしくなっ!」
こうして私は暁さんを家まで連れていくことになった。
────
暁さんの言う通りに道を進むこと、数十分…
辿りついたのは、大きなお屋敷だった
「…暁さんってお金持ちなんですか?」
「いやいや!ここはみんなで住んでるっすよ!」
江戸時代のシェアハウスのようだ。この時代からそんなものがあったんだ…。
「うーっす!暁帰りました!」
暁さんは慣れた手つきで屋敷の中に入る
すると、奥から暁さんと同い歳くらいの男性が走ってやってきた
「あかっ?!暁?!おま、え?!」
どうやら、男性は暁さんの知り合いのようだ。しかし、男性は信じられないものを見る目で暁さんをみている。
「…?暁帰りました!」
そして、男性は信じられないことを口にした。
「…暁は鬼狂いになったはずじゃ…?」
この人、暁さんが鬼狂いだったことを知っている?!鬼狂いだったはずの暁さんと一緒に見たことない女がいれば、怪しまれることは確実だ。はやくここから逃げないと…っ
「送り届けたんで、私は失礼しますね!」
「…え?そんな急がないでも。お世話になったんで、お茶くらいだしますよ?」
暁さんがよくわからない気遣いをみせてくれるが、はやくこの場から立ち去りたい私には嫌がらせでしかない。
「いえ、ほんとおかいまく!では!」
「?!お、おい!まて!!!」
二人の呼び止める声を聞こえない振りをして、全力で門まで走る。
門まで戻り、扉を開けようとした瞬間だった。
外側から扉が開き、中に入ってこようとした誰かと勢いよくぶつかった。
「いてて……。」
「いってぇなー。ってこいつ誰?」
ぶつかった男性は人の良さそうな顔をした優しそうな人だった。腰からは刀をさげていて、武士のようだった。
「あ!銕さん!」
男性に手助けされ、暁さんがこちらに歩きながら叫んだ。男性は銕さんという人のようだが、構っている時間は私にはない。
「すいませんっ!失礼します!」
謝罪の言葉を叫び、走って逃げようとした瞬間、顔には似つかない強い力で目の前の男性に手首を捕まれて逃げることができなかった。
「……捜索中だった暁に?知らないやつ?
少しお話しききてぇんだけど、いい?」
その人、銕さんは先程の優しげな雰囲気が一切なくなり黒い笑顔を浮かべていた。
……これは、まずい。
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