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青春の日々
店主(奏視点)
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私ははると離れ、レジに向かった。
「すみません。これラッピングもおねがいします。」
その店の店主であろう老人は優しそうな雰囲気の人だった。
「贈り物かなにかですか?」
「はい。もうすぐ彼の誕生日なんです。」
ラッピングを終えると、その人はそれと一緒に液体のようなものが入った小瓶と一緒に手渡した。
「…これは?」
「この店からのおまけです。どうぞ受け取ってください。」
はるが誕生日のことをきいて、気を利かせてくれたのだろうか。
「ありがとうございます。彼もきっと喜びます。」
「いえ、それは彼ではなくあなたに。」
「…私にですか?」
「あなたにきっと必要になるでしょうから」
「…これは?」
「それは全てです。」
その人は優しい顔で答える。
「あなたが望めば不老不死の薬にも。完全犯罪を成し遂げる劇薬にもなるものです。」
にわかには信じ難いことだった。そんな薬があるのなら現代の医学がひっくりかえってしまう。だが、この人が嘘を言っているようにも思えなかった。
「正しく使えるのなら、誰かの幸せを守ることもできるでしょう。」
「幸せを…守る……。」
その人は最初と変わらず優しそうな顔でそれだけ言うと、店の奥へと戻って行った。
私は小瓶を制服のポケットに隠し、はるのところへと戻った。
「すみません。これラッピングもおねがいします。」
その店の店主であろう老人は優しそうな雰囲気の人だった。
「贈り物かなにかですか?」
「はい。もうすぐ彼の誕生日なんです。」
ラッピングを終えると、その人はそれと一緒に液体のようなものが入った小瓶と一緒に手渡した。
「…これは?」
「この店からのおまけです。どうぞ受け取ってください。」
はるが誕生日のことをきいて、気を利かせてくれたのだろうか。
「ありがとうございます。彼もきっと喜びます。」
「いえ、それは彼ではなくあなたに。」
「…私にですか?」
「あなたにきっと必要になるでしょうから」
「…これは?」
「それは全てです。」
その人は優しい顔で答える。
「あなたが望めば不老不死の薬にも。完全犯罪を成し遂げる劇薬にもなるものです。」
にわかには信じ難いことだった。そんな薬があるのなら現代の医学がひっくりかえってしまう。だが、この人が嘘を言っているようにも思えなかった。
「正しく使えるのなら、誰かの幸せを守ることもできるでしょう。」
「幸せを…守る……。」
その人は最初と変わらず優しそうな顔でそれだけ言うと、店の奥へと戻って行った。
私は小瓶を制服のポケットに隠し、はるのところへと戻った。
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