お前と番になってたまるか!

yufa

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子育て編

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分娩室に入ってどれくらい経つのだろう今俺は分娩台に乗り悲鳴を上げ苦しんでいる晴の姿を眺めていた。

「いやぁぁ!!」

体は大きく揺さぶり無意識に逃げようとしていた

「体が引き裂かれそう」

分娩室の中では晴の悲鳴は響き渡り、看護婦も懸命に頑張っていた。


「な・・・・・直樹」

「どうした?俺はここに居るぞ」

泣きながらそう頷くと、涙ながらに口を開いた。

「怖い、凄く怖い・・・・・・だから逃げないように手握っててくれる?」

「あぁ!握っててやるだから負けるな、俺達の子供も頑張ってる、晴も頑張れ!」


この言葉を果たして言ってよかったのか、俺には分からなかった、子供も産まれようと頑張って晴も激痛に耐え苦しい思いをしているのに俺は手を握りただ祈ることしか出来ない自分に腹を立てていた。


「いやああ!!」

「晴、負けるな!」

「助けて、直樹・・・・・体が壊れそう」


俺の手をさらに強く握ると様々な情報が伝わった、恐怖、痛み、
晴の手は熱く震え、手汗も凄く力も強かった。


「頑張ってください、お子さんだって頑張っています」


看護婦の言葉に頷くと激痛に耐えながらも腹圧をかけ続けた



すると第二者の泣き声、俺の耳にはすぐに分かった、[産声]だ


「産まれましたよ、元気な男の子が」


タオルにくるまれた赤ん坊はまだ目も開いておらず、髪もほとんど生えてなく林檎のように肌はほんのりと赤くなっていた。


「すみません、その子旦那に抱かせてください」

「えっ!?いいのか晴!?」

「当たり前でしょ、貴方の子でもあるんだから、それに一番辛い思いさせてごめんね」

「ううん、俺こそ何も出来なくてごめん」

「そんなこと無いよ、隣に直樹が居てくれたから頑張れたんだよ、ありがとう」

「あぁ」


「はーいパパですよ」


看護婦がそう言うと俺の腕に赤ちゃんを乗せるとずっしりくる重みに耐えるように体制を戻し体を上げ赤ちゃんをじっくりと眺めた。


「可愛いなぁ、俺達の子供なんだよな、おーい?パパだよ」


俺が赤ちゃんに呼び掛けるように話すと赤ちゃんは小さな力を使い俺の親指を見つけるとぎゅと握りしめた。


「は、は、晴!赤ちゃんが俺の指を」


俺は嬉ながらに後ろを振り向くと額に汗をかきながら苦しいそうに目を閉じていた。


「晴?晴!」

俺は赤ちゃんを看護婦に預け直ぐに晴のところに向かうと手を握り閉めていた


「晴!晴!嫌だよ、頼むから目を開けてくれよ」


(嘘だろ、こんなことありかよ)
俺の頭はどうしていいかもう訳が分からなかった。


「落ち着いて旦那さん!奥さんは出産で体力使って、寝ているだけだから」

「えっ!?・・・寝ている?」















目が覚めると心配そうな顔をして直樹が俺の顔を覗いていた。

「晴、大丈夫か?何ともないか?」

「大丈夫だよ、ごめんね心配かけて」


俺は何とか体を起こすと隣にはベビー服を着た我が子がすやすやと寝息を立て寝ていた。


「今日は学校休んでまで居てくれてありがとう」

「お礼を言われるようなことはしてないぞ父親として、出産に立ち会っただけだ。」


俺は赤ちゃんの頭を数回撫でると自然に言葉が漏れていた。


「まさか高校生で母親になるなんて思わなかった」

「それは俺も一緒だって」


俺は直樹に体を寄せ唇に自分の唇を合わせた。


「頑張ろう、子育ても、これから先の人生も」


「そうだな二人で、ううん今度は家族三人で」




俺と直樹は熱いキスを続けると時を忘れてしまいそうなった














さーて新章「子育て編」始まりました
今回の話いかがでしたか?これからも二人と新たに家族の一員になった子供の応援をよろしくお願いします。
貴重な時間を使って見ていただきありがとうございました
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