再会した幼馴染は××オタクになっていました。

星空永遠

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七章 戸惑いと本気の恋

52話

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「来てしまった……」

翌日、私は学校の前にいた。今日、私は会長さんと二人きりでお出かけだ。行き先は決めなかったから、どこに行くのかはわからない。だけど、黒炎くん以外の異性と出かけたことなんてないから変に緊張して昨日はあんまり寝付けなかった。そのせいで朝は頭がボーッとしていた。

オシャレする暇はなく、気軽に着れるワンピースにしたけど、これで良かったかな……。
だけどまさか、同じ学校の生徒会長さんと出かけるなんて。会長さんのファンクラブに知られたら色々勘違いされそうであとが怖いな。

「まさか貴方のほうが先だったとは意外でした。待たせてしまったようですみません……。今日は誘いを受けてくれてありがとうございました。それでは行きましょうか」

「は、はい」

会長さんの服装がまさかの制服で……正直驚いた。もしかして、服装に対して無頓着なのかな?

「って、行くってどこに?」

「貴方にはそろそろ自分のことを話してもいいかと思いまして……」

「え、それはどういう」

「ついてきたらわかると思います」

私は会長さんの後ろをついていく。前のこともあったから、てっきり手でも繋がれるかと警戒していたけど全然そんなことはなかった。

告白されたときはいきなり抱きつかれて反応に困ったけど、なんだか今は普通……というか、出会ったばかりのクールな会長さんのままだ。 

「着きました」

「え、ここって」

どこかの店かテーマパークなんかを勝手に想像していたけど、それはまさかのマンションで。会長さんの家だよね? 多分。

「どうぞ入ってください」

「お、お邪魔します」

「紅茶と珈琲はどちらがいいですか」

「じゃあ、紅茶で」

「わかりました。貴方は適当に座っていてください」

「は、はい」

会長さんはそういうと、台所で二人分の飲み物を用意していた。

適当に座れと言われたけど……広すぎない? 大きな壁掛けテレビに3~4人は余裕で座れそうなソファーがある。中に入るときもオートロックだったし。前に生徒会室で話したときは一般家庭って言ってたよね……これのどこが普通なんだろう。

とりあえずソファーに座って待つことにしたけど、ソファーはフワフワでなんだか値段を聞くのが怖いくらいだった。
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