再会した幼馴染は××オタクになっていました。

星空永遠

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十一章 困難の先に待っているもの

98話

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どういうことなの? と黒炎くんの言った意味を理解出来ずにいると

「好きな人が自分のことを悪く言ったら嫌な気持ちになるだろ? って意味だ。俺は普段通りの朱里が好きなんだ」

私にも分かるように説明してくれた。そっか、そうだよね。たしかに相手が自分自身を悪く言っていたらあまり気分はよくない。むしろ、元気出してって励ましちゃう。おそらく、黒炎くんはそれを言いたかったんだよね。

自分のことを愛してこそ、相手のことをもっと好きになるってこういうことだったんだ。

「ごめんね、せっかく紅炎さんに認めてもらったばっかりなのに。私が間違ってたよ。いつも通り笑ってるね」

私は微笑む。ありがとうの気持ちを込めて。

「朱里が笑顔になると俺も嬉しくなる。だけど、本当に悲しいときは無理に笑ったらダメだぞ」

「それは喜怒哀楽が激しい私には無理だよ。それをいうなら黒炎くんのほうでしょ?」

「プッ……ははっ。言われてみればそうかもな」
 
一気に明るい空気になった。やっぱり好きな人が楽しそうにしてるとこっちまで嬉しくなる。黒炎くんの言ってた通りだ。

「最上階ついたみたいだな」

会話しているといつの間にか最上階についていた。


「美味しかった~、もうお腹いっぱいで動けない」

夕食を済ませた私たちは部屋でくつろいでいた。

A5ランクのお肉、ウニとイクラのパスタ、クリスマス限定のデザートなどを堪能した。どれも私が今まで食べたことないような高級な味。というか、本当に高級なんだろうけど。フルコースだから一つ一つの値段はわからないけど、相当高いことくらいはわかる。でも、どれを食べても凄く美味しかった。

「朱里が満足してくれたならなによりだ」

ベッドでゴロゴロしていると、隣に黒炎くんが静かに座る。

「黒炎くんはいつもああいうの食べてたの? 海外で仕事中のときとか」

「あー、まぁな。親父の手伝いの他に食事のマナーとか教養も叩き込まれた。そんなの小さい頃にしてるから今更必要ないのにな」

「えっと……ご、ごめん」

私って、本当に気が利かないというか。リラックスしてるとさらに抜けてる。

「朱里が謝る必要はない。さっきも言ったろ? 普段通りの朱里が好きだから、そのままでいてくれ」

「黒炎くん……」

私はありがとう、とお礼を言った。
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