15 / 15
第一章
2回目の面接
しおりを挟む
我が子を喰らう陰鬱な絵画を抜けるとそこは面接会場であった。回廊が一転白くなった。整髪料で後方へ流された髪が目に留まった。
私の返答にカチカチと出し入れを繰り返していたボールペンを落として、テーブルを叩き、威嚇する為に首を突き出した男は、第二頸椎を境に上下を入れ替えて屍となった…
殺ってもいいが初めてだったのと、回廊からいきなり面接会場だったりで、流れのとおりに瞬殺してしまったが、よくよく思えば組織に繋がる情報はオールバックが一番知ってるはずで、この場合半殺しが正解だった気がする…
ようはB職、A職って言っていたその他の系列店に根深い闇があるわけで、そっちの方がアオサギさんが言うところのエネルギー過多が起こっている筈だ。
そういえば、テーブルの時は音に驚いた他の従業員さんが、バックヤードから慌てて出てきた気がする。
グニャグニャになったオールバックの首を前へ向け直し、ソファーに持たれかけてる感じに戻してみると、流石に首が背もたれを越してひっくり返り、めっちゃ背後の壁を見る人みたいになってしまっているが仕方ない。コンコンとバックヤードの扉を叩く。
「はぃ」
まだネクタイを結ばずに第二ボタンまで開けた黒服が、弁当途中でもぐもぐしながら扉を開けた。
「あの…すいません、B職とA職の面接を受けるよう店長さんから言われたんですが、場所とかって分かりますか?」
「店長さんは、だいぶお疲れみたいで、後は店員に聞いてくれとおっしゃりおやすみになられてるようです」
どう考えても違和感しか無い言い訳をすると、
「あ、そうなんですか、ちょっと待って下さいね、こっちのパソコンで出しますから入っちゃって下さい」
と、あっさり了解され、弁当を途中にして私を招き入れてくれ、パソコンで検索を初めてくれた。
意外と組織が体育会系で、上司命令に機械的に反応して、チャキチャキ仕事を始めてくれたおかげで状況はまだバレてないようだ。
私の返答にカチカチと出し入れを繰り返していたボールペンを落として、テーブルを叩き、威嚇する為に首を突き出した男は、第二頸椎を境に上下を入れ替えて屍となった…
殺ってもいいが初めてだったのと、回廊からいきなり面接会場だったりで、流れのとおりに瞬殺してしまったが、よくよく思えば組織に繋がる情報はオールバックが一番知ってるはずで、この場合半殺しが正解だった気がする…
ようはB職、A職って言っていたその他の系列店に根深い闇があるわけで、そっちの方がアオサギさんが言うところのエネルギー過多が起こっている筈だ。
そういえば、テーブルの時は音に驚いた他の従業員さんが、バックヤードから慌てて出てきた気がする。
グニャグニャになったオールバックの首を前へ向け直し、ソファーに持たれかけてる感じに戻してみると、流石に首が背もたれを越してひっくり返り、めっちゃ背後の壁を見る人みたいになってしまっているが仕方ない。コンコンとバックヤードの扉を叩く。
「はぃ」
まだネクタイを結ばずに第二ボタンまで開けた黒服が、弁当途中でもぐもぐしながら扉を開けた。
「あの…すいません、B職とA職の面接を受けるよう店長さんから言われたんですが、場所とかって分かりますか?」
「店長さんは、だいぶお疲れみたいで、後は店員に聞いてくれとおっしゃりおやすみになられてるようです」
どう考えても違和感しか無い言い訳をすると、
「あ、そうなんですか、ちょっと待って下さいね、こっちのパソコンで出しますから入っちゃって下さい」
と、あっさり了解され、弁当を途中にして私を招き入れてくれ、パソコンで検索を初めてくれた。
意外と組織が体育会系で、上司命令に機械的に反応して、チャキチャキ仕事を始めてくれたおかげで状況はまだバレてないようだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる