殺し屋稼業の金欠女子大生、裏バイトの理不尽さにキレ結局金欠コンテニュー「今日の飯どうする?」

ぺぺ

文字の大きさ
4 / 6
生い立ち

覚醒

しおりを挟む
Emperorエンペラーに負のエネルギーが流れ込むと、細胞の一つ一つに意思が発生し、脳が指示するより先に、各々が最適解を見出して、動いているかのような覚醒が起こり、身体の能力の全てが、何十倍にも跳ね上がる。

自律神経の名の通り、身体において、自身でコントロールできる事はごく僅かで、生命を維持する活動のほぼ全ては、自動運転で行われている。

「今日の体温は36.5°にしておこう」

「爪を早く伸ばしてみよう」

などと、日々営まれている生命活動に関与する事はできない。

自然摂理になぞらえて、日々を営むという点においては、木も石も、人も虫も大差なく、極々僅かな分岐によって、立ち位置が違っただけに他ならない。

我々は、交感神経と、副交感神経の綱引きを行いながら、ほんの少しの意思決定と、それに伴う筋の収縮で、飛んで、跳ねて、歌っている。

精神の壁向こうの覚醒は、引き合う事により、日々の均衡を保つ神経の綱引きに作用して、片側の、交感神経側に大いに加担する。

殆どの乗用車が、エンジンの限界までアクセルを踏み込まれる事なく寿命を終えるように、人の身体も、限界値を知る事なく一生を終える。

精神の覚醒は、アクセルの不使用速度域を、目一杯踏み込む様な感覚で、全ての未稼働領域をフルに活性化させる。

弾丸が、銃口から放たれる速度は、大凡400m/s 、音速が330m/sだから、命中時、音が聞こえる時分には、先に頭が爆ぜている。

人類最速、100mのオリンピック選手の、よーいドンが4m/sなので、単純に照らし合わせると、弾丸を避ける事は不可能という事になるのだが、Emperorには容易い事である。

銃弾の速度は、相手に向けて銃を撃つ事の一要素であって、弾の速さだけで相手の殺傷確率が上がるなら、ライフル銃で撃てばよい。

実際には、相手を撃つという思考、動作状況の経験値、撃つための手順、身体の動き、自然環境等々加味すると、撃って当たる確率の方がうんと低い。

銃を手にする、照準を合わせる、引き金を引く、撃鉄が下りる、これらにかかる時間は、弾丸が飛ぶ速度から比べれば非常に長く、不確定要素も多分に含む。

Emperorエンペラーから見ると、弾の速度は中々であるが、それに至るまでの過程はスローモーションであり、対処の仕様がいくらでもある。

動作、視覚、思考、全て覚醒状態にあるために、照準が決まった瞬間に、弾道が頭の中で視覚化され、引き金が引かれる間に位置を変えれば、撃つ側からすると、撃った瞬間存在が消え、何もない場所に弾を撃ち込んだ様な錯覚が起こる。

着弾痕や砂煙だけ残る標的の所在地に、発砲者が意識を合わせた頃にはもう既に、少女が隣に立っていて、

何処に消えたのか?

と思う瞬間に命が終わる。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

処理中です...