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すぐに帰るから
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「シャルロット?
それが君の本当の名前?」
気まずそうにうなずく彼女。
まあ、男の振りしてる方が安全だったろうしな。
そうか、シャルロットか。
「可愛い名前だ。」
よし、仕切り直そう。
「シャルロット、俺と結婚する事を考えてくれないか?
俺はしがない冒険者だけれども、君を愛してる。
ここで二人で過ごした日々のように、一緒に狩りをしたり、雪かきしたり、鶏を育てて卵を貰ったりしたい。
畑もたがやそう。
魚も捕ろう。
毛皮をなめし、木の実を拾い、二人で思い付く限りの事をやっていきたい。
食事の支度も、家の掃除も、衣類の洗濯も手伝う。
シャルロットと、二人で生きていきたいんだ。」
「そ、それって、ここに住むって事?」
「ああ。君が許してくれれば。
どうか、考えて欲しい。」
「急に、言われても困る。」
「どちらにしても俺は一度、王都まで行かなくてはならない。
仕事の完了報告義務があるからな。
済ませたら直ぐに戻って来るから、それまでに良く考えて欲しい。
どうだろうか?」
「戻って来るの?」
「ああ、必ず戻る。
シャルロットに改めて求婚するし、祖母殿にもご挨拶しなければならないからな。」
「あ、お祖母さんは、えっと、その、、、」
何が言いたいのだろうか?
「どうしたのだ?」
「あー、そのう、祖母はね。
えっと、実はお祖母さん、もう居ないの。」
は?
もう居ない?
お祖母さん、居ない、のか?
「この間、天に召されたの。
黙っててごめんなさい。」
はぁ。
俺は彼女の事を、本当に何も知らないようだった。
それが君の本当の名前?」
気まずそうにうなずく彼女。
まあ、男の振りしてる方が安全だったろうしな。
そうか、シャルロットか。
「可愛い名前だ。」
よし、仕切り直そう。
「シャルロット、俺と結婚する事を考えてくれないか?
俺はしがない冒険者だけれども、君を愛してる。
ここで二人で過ごした日々のように、一緒に狩りをしたり、雪かきしたり、鶏を育てて卵を貰ったりしたい。
畑もたがやそう。
魚も捕ろう。
毛皮をなめし、木の実を拾い、二人で思い付く限りの事をやっていきたい。
食事の支度も、家の掃除も、衣類の洗濯も手伝う。
シャルロットと、二人で生きていきたいんだ。」
「そ、それって、ここに住むって事?」
「ああ。君が許してくれれば。
どうか、考えて欲しい。」
「急に、言われても困る。」
「どちらにしても俺は一度、王都まで行かなくてはならない。
仕事の完了報告義務があるからな。
済ませたら直ぐに戻って来るから、それまでに良く考えて欲しい。
どうだろうか?」
「戻って来るの?」
「ああ、必ず戻る。
シャルロットに改めて求婚するし、祖母殿にもご挨拶しなければならないからな。」
「あ、お祖母さんは、えっと、その、、、」
何が言いたいのだろうか?
「どうしたのだ?」
「あー、そのう、祖母はね。
えっと、実はお祖母さん、もう居ないの。」
は?
もう居ない?
お祖母さん、居ない、のか?
「この間、天に召されたの。
黙っててごめんなさい。」
はぁ。
俺は彼女の事を、本当に何も知らないようだった。
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