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婚姻
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元老院に認められ、晴れて婚姻出来ることになりましたね。
ジーズー王国の王様も体調が回復し、取りあえずの危機は去ったみたいですし。
次の王を継承するのが誰かという問題は残っているけど、王の息子である現皇子を教育すると思います。
王の資質の問題は残っているけれど、皇子が持ってないならば、私が持ってるはずもないでしょうし。
うん、何の問題も無くマティアスさんと結婚出来ますね。
嬉しい。
やっと、結婚出来る。
私と、マティアスさんと、そして、お腹の赤ちゃん。
家族になれるんだ。
幸せを噛み締め、マティアスさんにくっついて眠りに付いた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
元老院の承認がとれてから、バタバタと婚姻式が決まった。
身重のヒロを考慮して、こちらの国の教会で行われる運びとなった。
信仰されている神が同じなのか疑問が残るが、まあ、お偉いさん同士で取り決めたのだから、折り合いが付いているのだろう。
立会人の顔触れに俺の国の王がいたり、ヒロの国の皇子がいたりと、とんでもない事になっている。
が、俺は口を挟める立場に無い。
ただひたすら、置物のようにヒロの隣に添えられているだけだ。
ヒロも大事になり、恐縮している。
が、これはもう、国と国の橋渡し的な意味合いを持つのでどうにもならない。
心を無にして、一刻も早く過ぎ去るのを待つのみだった。
国が用意した衣装に着替える。
貴族が着るような、仰々しい服装だった。
冒険者のギルドマスターが着るようなもんじゃないな、と自嘲しながらヒロを待つ。
ややしばらくしてから、ヒロがやってきた。
『・・・・・、ヒロ、綺麗だ。』
どこの神話から抜け出て来たのかと思うような、女神のように美しいヒロがいた。
もう、あの小さな子供のヒロの面影は無い。
大人の、美しい、一人前の女性だった。
『マティアスさんも、素敵です。』
はにかんだように頬笑む女性。
ああ、これが俺の愛するヒロ。
一生大切に守りたい女性だった。
ジーズー王国の王様も体調が回復し、取りあえずの危機は去ったみたいですし。
次の王を継承するのが誰かという問題は残っているけど、王の息子である現皇子を教育すると思います。
王の資質の問題は残っているけれど、皇子が持ってないならば、私が持ってるはずもないでしょうし。
うん、何の問題も無くマティアスさんと結婚出来ますね。
嬉しい。
やっと、結婚出来る。
私と、マティアスさんと、そして、お腹の赤ちゃん。
家族になれるんだ。
幸せを噛み締め、マティアスさんにくっついて眠りに付いた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
元老院の承認がとれてから、バタバタと婚姻式が決まった。
身重のヒロを考慮して、こちらの国の教会で行われる運びとなった。
信仰されている神が同じなのか疑問が残るが、まあ、お偉いさん同士で取り決めたのだから、折り合いが付いているのだろう。
立会人の顔触れに俺の国の王がいたり、ヒロの国の皇子がいたりと、とんでもない事になっている。
が、俺は口を挟める立場に無い。
ただひたすら、置物のようにヒロの隣に添えられているだけだ。
ヒロも大事になり、恐縮している。
が、これはもう、国と国の橋渡し的な意味合いを持つのでどうにもならない。
心を無にして、一刻も早く過ぎ去るのを待つのみだった。
国が用意した衣装に着替える。
貴族が着るような、仰々しい服装だった。
冒険者のギルドマスターが着るようなもんじゃないな、と自嘲しながらヒロを待つ。
ややしばらくしてから、ヒロがやってきた。
『・・・・・、ヒロ、綺麗だ。』
どこの神話から抜け出て来たのかと思うような、女神のように美しいヒロがいた。
もう、あの小さな子供のヒロの面影は無い。
大人の、美しい、一人前の女性だった。
『マティアスさんも、素敵です。』
はにかんだように頬笑む女性。
ああ、これが俺の愛するヒロ。
一生大切に守りたい女性だった。
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