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40話
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侯爵家の人達全ての記憶から私達を消し、次の目標へ向かう。
もう一刻の猶予もない。
のんびりしてたら次々と犠牲者が増えちゃう!
侯爵の話では、国王は国からあまり出ないらしく、今日も執務室に居るだろう、との事だった。
問題はどうやって会うか、だけど……アルバート神官長がストレートな事を言ってきた。
「聖女様がお忍びで来たから面会しろ、でよいではありませんか」
「あのなアル、お前はアトリアを、聖女を何だと思っているんだ?」
「事実を述べたまでだ。息抜きの旅行でも何でも構わないさ」
「私もその案に賛成です。不自然な理由を考えるより、単刀直入に言った方が良いと考えます」
意外にもロナウド副団長が賛成した。
私の顔は世界中に知れてるし、お店でチョットした騒動も起こしたから、ヘタに考えるよりはいいのかな。
「じゃあ私、簡単に変装するね。その方がお忍びっぽいし」
大きな帽子を深くかぶり、大きなスカーフで口元を隠す。
これだけで結構分からなくなるんだよね~。
目指す王城は街の中心部。人ごみに紛れてお城へと向かった。
「止まれ! 城に何の用だ!」
門番2人に止められた。
アルバート神官長が前に出て、門番に何か話をしている。
門番は慌てたようにこっちを見て、2人で何か相談をしてるみたい。
1人が慌てて城の中へ走っていき、1人は親切に私達を詰め所に案内してくれた。
アルバート神官長、本当にお忍びで遊びに来たとか言ったのかな。
でもそれって、聖女はなんて不作法なんだ! とか思われないかな! なんだか心配になってきた!
すぐに兵士と貴族っぽい恰好の人が現れて、私達に挨拶をしてくる。
軽く挨拶をすると、ぜひ陛下に! と、ずずいっと城内に連れていかれた。
ここのお城はヴァルプールよりも少し大きいかな?
小国が建てる城って、ある程度似てくるから面白い。
てっきり謁見の間に行くのかと思ったら、リビングルームだった。
大きなテーブルとソファーが並び、当たり前のように紅茶とケーキが用意してある。
……見覚えのある風景だ。
「ようこそおいで下さいました聖女様、セルジャック王太子。御二人ならばいつでも歓迎いたします」
ヴァリビネ国の国王陛下だ。
歳は70前後、とても細身で、白く長いヒゲと目を隠すほど太く長い眉毛。大きな王冠をかぶっているため髪型は分からない。
「突然の訪問にもかかわらず、歓迎してくださり感謝します」
「お久しぶりですヴァリビネ国王。直接お会いするのは数年ぶりです」
「なんのなんの、セルジャック王太子も大きくなられて、私も歳を取るはずですわい」
そっか、セルジュはあった事があるんだ。
王族なら他国の王族と会ってても不思議じゃないよね。
「長旅でお疲れだろう。さあ、我が国自慢の紅茶じゃ、ケーキと一緒に飲んでみてくれ」
ソファーに座ると紅茶を勧められる。
これってやっぱり……?
「おお、コレは美味そうな紅茶だ。しかし、どこかで嗅いだことのある香りだな」
「何を言っているのですかセルジャック王太子。ここに来る前に勧められたではありませんか」
「そうですね。侯爵やマーテリー嬢と共にお茶をした時のモノと、同じ紅茶でしょう」
あ、あの皆? そんな話をするなんて、打ち合わせには無かったよ?
いま侯爵やマーテリーの事を言っちゃっていいの??
「……ここに来る前に、公爵にお会いになったのかの?」
「ええ、マーテリーがヴァルプールの王族を洗脳しようとした事や、陛下が世界征服を企んでいる事など、様々な話を聞いてきました」
「ふ、ふっふっふ、このような小国が世界征服ですと? セルジャック王太子は面白い事をおっしゃる」
目は見えないし口調も変わってない。
あくまでもシラを切るつもりかな。
「セルジャック王太子、ツバルアンナの薬の話をせねば、陛下も信用してくださらないでしょう」
「おおっとそうだったな。薬で近隣諸国を支配し、我がメジェンヌも支配しようとしていたのだったな」
ツバルアンナの薬の名前が出た途端、国王は挙動がおかしくなった。
手は震え、顔を逸らし、それを誤魔化す様にティーカップを手にしたけど、ティーカップは震えていた。
「なんの……薬ですと? その様な薬で、洗脳など出来るはずがありますまい」
「おや国王陛下、私達は洗脳する薬だとは一言も言っておりませんが。ひょっとしてよくご存じなのでは?」
国王はティーカップを床に投げ捨てて、大声を上げて立ち上がる。
「無礼な! 王太子だからと優しくしておれば、それが国王に対する態度か!」
「無礼はそちらだろう。私達が今日ここに来たのは、陛下、あなたを捕えるためだ。メジェンヌ国はヴァリビネ国に対し、宣戦布告をする」
ちょっとセルジュ!? 本当に戦争をするつもりなの!?
もう一刻の猶予もない。
のんびりしてたら次々と犠牲者が増えちゃう!
侯爵の話では、国王は国からあまり出ないらしく、今日も執務室に居るだろう、との事だった。
問題はどうやって会うか、だけど……アルバート神官長がストレートな事を言ってきた。
「聖女様がお忍びで来たから面会しろ、でよいではありませんか」
「あのなアル、お前はアトリアを、聖女を何だと思っているんだ?」
「事実を述べたまでだ。息抜きの旅行でも何でも構わないさ」
「私もその案に賛成です。不自然な理由を考えるより、単刀直入に言った方が良いと考えます」
意外にもロナウド副団長が賛成した。
私の顔は世界中に知れてるし、お店でチョットした騒動も起こしたから、ヘタに考えるよりはいいのかな。
「じゃあ私、簡単に変装するね。その方がお忍びっぽいし」
大きな帽子を深くかぶり、大きなスカーフで口元を隠す。
これだけで結構分からなくなるんだよね~。
目指す王城は街の中心部。人ごみに紛れてお城へと向かった。
「止まれ! 城に何の用だ!」
門番2人に止められた。
アルバート神官長が前に出て、門番に何か話をしている。
門番は慌てたようにこっちを見て、2人で何か相談をしてるみたい。
1人が慌てて城の中へ走っていき、1人は親切に私達を詰め所に案内してくれた。
アルバート神官長、本当にお忍びで遊びに来たとか言ったのかな。
でもそれって、聖女はなんて不作法なんだ! とか思われないかな! なんだか心配になってきた!
すぐに兵士と貴族っぽい恰好の人が現れて、私達に挨拶をしてくる。
軽く挨拶をすると、ぜひ陛下に! と、ずずいっと城内に連れていかれた。
ここのお城はヴァルプールよりも少し大きいかな?
小国が建てる城って、ある程度似てくるから面白い。
てっきり謁見の間に行くのかと思ったら、リビングルームだった。
大きなテーブルとソファーが並び、当たり前のように紅茶とケーキが用意してある。
……見覚えのある風景だ。
「ようこそおいで下さいました聖女様、セルジャック王太子。御二人ならばいつでも歓迎いたします」
ヴァリビネ国の国王陛下だ。
歳は70前後、とても細身で、白く長いヒゲと目を隠すほど太く長い眉毛。大きな王冠をかぶっているため髪型は分からない。
「突然の訪問にもかかわらず、歓迎してくださり感謝します」
「お久しぶりですヴァリビネ国王。直接お会いするのは数年ぶりです」
「なんのなんの、セルジャック王太子も大きくなられて、私も歳を取るはずですわい」
そっか、セルジュはあった事があるんだ。
王族なら他国の王族と会ってても不思議じゃないよね。
「長旅でお疲れだろう。さあ、我が国自慢の紅茶じゃ、ケーキと一緒に飲んでみてくれ」
ソファーに座ると紅茶を勧められる。
これってやっぱり……?
「おお、コレは美味そうな紅茶だ。しかし、どこかで嗅いだことのある香りだな」
「何を言っているのですかセルジャック王太子。ここに来る前に勧められたではありませんか」
「そうですね。侯爵やマーテリー嬢と共にお茶をした時のモノと、同じ紅茶でしょう」
あ、あの皆? そんな話をするなんて、打ち合わせには無かったよ?
いま侯爵やマーテリーの事を言っちゃっていいの??
「……ここに来る前に、公爵にお会いになったのかの?」
「ええ、マーテリーがヴァルプールの王族を洗脳しようとした事や、陛下が世界征服を企んでいる事など、様々な話を聞いてきました」
「ふ、ふっふっふ、このような小国が世界征服ですと? セルジャック王太子は面白い事をおっしゃる」
目は見えないし口調も変わってない。
あくまでもシラを切るつもりかな。
「セルジャック王太子、ツバルアンナの薬の話をせねば、陛下も信用してくださらないでしょう」
「おおっとそうだったな。薬で近隣諸国を支配し、我がメジェンヌも支配しようとしていたのだったな」
ツバルアンナの薬の名前が出た途端、国王は挙動がおかしくなった。
手は震え、顔を逸らし、それを誤魔化す様にティーカップを手にしたけど、ティーカップは震えていた。
「なんの……薬ですと? その様な薬で、洗脳など出来るはずがありますまい」
「おや国王陛下、私達は洗脳する薬だとは一言も言っておりませんが。ひょっとしてよくご存じなのでは?」
国王はティーカップを床に投げ捨てて、大声を上げて立ち上がる。
「無礼な! 王太子だからと優しくしておれば、それが国王に対する態度か!」
「無礼はそちらだろう。私達が今日ここに来たのは、陛下、あなたを捕えるためだ。メジェンヌ国はヴァリビネ国に対し、宣戦布告をする」
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