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『妹と姉と』
番外編②後編 『お兄ちゃん、任せてよ!!』(※澪編)
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※澪視点
「――陸が来たみたい」
兄の話を真剣に聞いていた莉子ちゃんが何の前触れもなく、呟いた。
とても嬉しそうである。
が、しかし、店の入り口を確認しても兄の姿は見えない。
首を傾げていると、入り口のドアが開いて焦った様子の兄がお店に入ってきた。
あれ?
この席は店の奥だから、店の外はほとんど見えないはずなのだけど……。
――まあ、いいか。
「お兄ちゃん、こっち~」
キョロキョロと辺りを見渡す兄へと手を振って、手招きをする。
「莉子、大丈夫……か?」
席に着くなり、何故か莉子ちゃんの心配をしている兄である。
「うん、私は大丈夫。妹さんから陸のことを色々聞かせてもらってたの」
莉子ちゃんは兄を見つめながら言った。
頬を少し赤くもしている。
これは、本当に兄に嫉妬せざるを得ない。
「お兄ちゃん、『大丈夫?』というのは、可愛い妹に対して言うべきことでしょう?」
ということで、莉子ちゃんを優しく見つめる兄に私は詰め寄った。
「ん? それはどういう意味で?」
「私がついさっき、変な男に連れ去られそうになったんだから」
「え!? ええっ!?」
途端に、兄は心配そうな顔つきになった。
――やはり兄は兄である。
「でも、もう大丈夫よ。莉子ちゃんが助けてくれたから!」
兄の心配を打ち消そうと、「もう大丈夫」を私は強調した。
その上で、私は莉子ちゃんがどれだけ格好良かったかを兄に伝えたかった。
兄ならそんな莉子ちゃんを知っているかもしれないが、そんなのは関係ない。
私が話したかったのである。
「莉子ちゃん、物凄~~~く格好良かったんだから!!」
莉子ちゃんの大活躍を兄へと力説し、一番言いたかったことを付け加えた。
兄は感心した表情で話を聞き、莉子ちゃんは少し顔を赤くしている。
「さらには、『もう大丈夫だから……。もし男が戻ってきても、あたしが八つ裂きにしてやるから』って、私のことを元気付けてもくれたんだから!!」
ただ格好良かっただけではない。
きちんと私の欲しい言葉をくれたのである。
もうどれだけ語っても、莉子ちゃんの凄さを伝えきれている気がしなかった。
私が熱く語る様を見て、兄はホッと安堵していた。
そして、何かに気付いたのか、莉子ちゃんを見て、私を見て、不思議そうな顔をしている。
「……妹さんがね、陸にとてもよく似ていたの」
そんな兄を見ながら、莉子ちゃんが口を開いた。
兄が思った疑問を感じ取ったらしい。
――本当に兄をよく見てる。
「そんなには、似てないと思うんだけどね?」
私は首を傾げる兄へと言った。
どうやら兄も私と同じように考えているらしい。
「うん、とりあえず、莉子、ありがとう。澪を助け……」
「――やっと見つけたぞ!!」
兄の声を遮り、大きな声を上げたのは人相の良くない男だった。
その顔を見た瞬間、自身の心臓の鼓動が早くなった。
「では、師匠、お願いしま――、、、師匠?」
男が何かを言っているが、心臓の鼓動がうるさすぎて内容が頭に入って来ない。
兄は男が何者かは分かっていないようだ。
それよりも、後ろの大男を気にしているようである。
そして、莉子ちゃんは――。
莉子ちゃんは二人の男を不審そうに眺めるだけだった。
二人の顔に全く心当たりがないようである。
ほんの数時間前に会った男も簡単に忘れ、「男が戻ってきたら、八つ裂きにする」というのは、適当に言った言葉だったんだろうか……。
「こいつは、、、包丁女……、ひぃーーーー!!!」
考えがまとまらない状態でいると、突如大男が悲鳴を上げ、逃げ出していた。
「あー、以前に莉子から命からがら逃げだした一人か」
逃げていく大男を見て、兄が思い出したように言った。
後には、置いていかれた人相の良くない男だけが残っている。
「――お兄ちゃん、こいつが私の腕を掴んで連れていこうとした奴よ!!」
私は男を指差しながら叫んだ。
男に掴まれた腕が少しだけズキズキする。
「ほう、お前が……」
その瞬間、兄の雰囲気が変わった。
険しい表情となり、男を睨みつける。
しかし、それ以上に雰囲気の変わった人物がいた。
そう、莉子ちゃんである。
包丁を手にして、男に物凄い殺気を放っている。
「――八つ裂きにしましょう」
莉子ちゃんが淡々とした口調で言う。
私や兄と話していたときの雰囲気とは、全くの別人である。
「陸、あたしに任せて。二度あることは三度あるというじゃない」
「う、うん……」
兄は返事をしながらも、「これはマズイ……」という表情をありありと浮かべていた。
「こいつを八つ裂きにしておけば、もう三度目は訪れないわ」
莉子ちゃんは冗談を言っているようには全く見えなかった。
完全に本気だった。
そこで私は自身の間違いに気付いた。
「八つ裂きにする」というのを莉子ちゃんは適当に言ったのではないと。
「必ず八つ裂きにする」という決意を込めて、私に約束してくれたのだと。
そして、同時に思った。
こういう輩の顔は覚えない、覚える価値もないと考えている性格なのだと。
そう気付くと、男の顔をしっかりと覚え、顔を見ただけで恐怖を呼び覚ましている自分があまりに滑稽で馬鹿馬鹿しく思えて……。
私は、乾いた笑いを発していた。
「待て待て待て待て――!?」
殺意全開の莉子ちゃんを兄は必死になって押しとどめていた。
このままでは莉子ちゃんがやりすぎてしまうことを、兄はこの場の誰よりも理解しているようだった。
「ひぃーーーーー!!!!」
莉子ちゃんからの殺気に耐えられなくなったのか、男は情けない叫び声を上げた。
そして、――逃げ出した。
ただ、あまりの恐怖だったのだろう。
腰が抜けて、ヨタヨタとふら付きながらの逃走である。
ちょうどそのとき、小さな女の子と母親の二人が店に入ってきた。
二人は逃げた男の進行方向にいた。
それに気付いた私はすぐに行動を開始していた。
「誰か、その男を――!?」
同じことに気付いた兄が言葉を発するより早くである。
「お兄ちゃん!! 私に任せて!!」
焦った様子の兄へと声を掛けながら、男に向かって猛然とダッシュをかける。
もし女の子と母親が怪我でもしたら、優しい二人はきっと責任を感じてしまう。
「邪魔だ!! どけっ!!」
男は既に女の子と母親の目前にまで来ていた。
恐怖で動けない女の子と女の子を庇う母親、二人を突き飛ばしてでも店の外に出ようとしているようである。
――そんなことはさせない!!
「させないわーーーー!!!」
男に追い付いた私は、気合の声と共に思いっきり男の股間を蹴り上げた。
足からぐにゃっと嫌な感触が伝わってくる。
「!!! うがっ、、ぐぅ…………」
股間を抑えたままの男は悶絶して、そのまま崩れ落ちた。
「私だって、二人を守ってみせるんだから!!」
私は兄と莉子ちゃんの二人から守られるだけにはならない。
……私には分かっていなかった。
莉子ちゃんが兄を守るということ、兄が莉子ちゃんを守るということ、その意味が。
でも、今日、その意味が分かった。
莉子ちゃんは私を守ってくれたように兄をずっと守ってきたのだろう。
そして、そんな彼女を兄もまたずっと守ってきたのだ。
優しい二人は私のこともきっと守ってくれるのだろう。
でも――。
それに甘えるだけにはなりたくなかった。
(二人の関係のように、私も二人を守ってあげたい!!)
見ると、母親に抱えられた女の子が泣きそうな顔をしていた。
私はすぐに動いていた。
できるだけ優しい笑顔で女の子に近付き、その頭に手を乗せた。
「怖い思いをさせてごめんね。でも、もう大丈夫。安心して」
それを聞いた女の子は、目に涙を貯めつつも小さく頷いた。
私を助けてくれた莉子ちゃんの真似をしようと意識したわけではない。
自然と身体が動いていたのである。
でも、莉子ちゃんに少しだけ近付けたようで、私は自分でもびっくりするくらい嬉しかった。
◆ ◆ ◆
「澪、さすがだ。よくやった」
「うん!!」
兄から褒められてしまい、ちょっと恥ずかしい。
でも、嬉しい。
「じゃあ、今度はこっちを手伝ってくれないか?」
「うん??」
手伝う?
何のことだろうか?
「陸? 今度はあたしがあいつを八つ裂きにする番でしょう?」
同じくよく分からないという表情をしている莉子ちゃん。
男に殺気を放ったまま、手には包丁を持っている。
男は完全に沈黙しているが、どうやら莉子ちゃんはまだ全然止まるつもりがないらしい。
兄はそんな莉子ちゃんを抑え続けていたのである。
「お兄ちゃん、任せてよ!!」
私は男を追いかけたとき以上の速さで二人の元へと駆け、そのまま莉子ちゃんに飛び付いた。
飛び付かれた莉子ちゃんはかなり戸惑ってはいたが、全然嫌そうには見えなかった。
◆ ◆ ◆
私には自慢の兄がいる。
努力家で勉強も運動も得意な、とても優しい兄である。
兄からもらったサボテンは、見るたびに元気をもらえる私の一番の宝物だ。
そして、今日。
そんな兄からまた素敵なプレゼントをもらった。
可愛い妹のように見えるけれども、強くて格好良くて、とても優しい『姉』である。
「――陸が来たみたい」
兄の話を真剣に聞いていた莉子ちゃんが何の前触れもなく、呟いた。
とても嬉しそうである。
が、しかし、店の入り口を確認しても兄の姿は見えない。
首を傾げていると、入り口のドアが開いて焦った様子の兄がお店に入ってきた。
あれ?
この席は店の奥だから、店の外はほとんど見えないはずなのだけど……。
――まあ、いいか。
「お兄ちゃん、こっち~」
キョロキョロと辺りを見渡す兄へと手を振って、手招きをする。
「莉子、大丈夫……か?」
席に着くなり、何故か莉子ちゃんの心配をしている兄である。
「うん、私は大丈夫。妹さんから陸のことを色々聞かせてもらってたの」
莉子ちゃんは兄を見つめながら言った。
頬を少し赤くもしている。
これは、本当に兄に嫉妬せざるを得ない。
「お兄ちゃん、『大丈夫?』というのは、可愛い妹に対して言うべきことでしょう?」
ということで、莉子ちゃんを優しく見つめる兄に私は詰め寄った。
「ん? それはどういう意味で?」
「私がついさっき、変な男に連れ去られそうになったんだから」
「え!? ええっ!?」
途端に、兄は心配そうな顔つきになった。
――やはり兄は兄である。
「でも、もう大丈夫よ。莉子ちゃんが助けてくれたから!」
兄の心配を打ち消そうと、「もう大丈夫」を私は強調した。
その上で、私は莉子ちゃんがどれだけ格好良かったかを兄に伝えたかった。
兄ならそんな莉子ちゃんを知っているかもしれないが、そんなのは関係ない。
私が話したかったのである。
「莉子ちゃん、物凄~~~く格好良かったんだから!!」
莉子ちゃんの大活躍を兄へと力説し、一番言いたかったことを付け加えた。
兄は感心した表情で話を聞き、莉子ちゃんは少し顔を赤くしている。
「さらには、『もう大丈夫だから……。もし男が戻ってきても、あたしが八つ裂きにしてやるから』って、私のことを元気付けてもくれたんだから!!」
ただ格好良かっただけではない。
きちんと私の欲しい言葉をくれたのである。
もうどれだけ語っても、莉子ちゃんの凄さを伝えきれている気がしなかった。
私が熱く語る様を見て、兄はホッと安堵していた。
そして、何かに気付いたのか、莉子ちゃんを見て、私を見て、不思議そうな顔をしている。
「……妹さんがね、陸にとてもよく似ていたの」
そんな兄を見ながら、莉子ちゃんが口を開いた。
兄が思った疑問を感じ取ったらしい。
――本当に兄をよく見てる。
「そんなには、似てないと思うんだけどね?」
私は首を傾げる兄へと言った。
どうやら兄も私と同じように考えているらしい。
「うん、とりあえず、莉子、ありがとう。澪を助け……」
「――やっと見つけたぞ!!」
兄の声を遮り、大きな声を上げたのは人相の良くない男だった。
その顔を見た瞬間、自身の心臓の鼓動が早くなった。
「では、師匠、お願いしま――、、、師匠?」
男が何かを言っているが、心臓の鼓動がうるさすぎて内容が頭に入って来ない。
兄は男が何者かは分かっていないようだ。
それよりも、後ろの大男を気にしているようである。
そして、莉子ちゃんは――。
莉子ちゃんは二人の男を不審そうに眺めるだけだった。
二人の顔に全く心当たりがないようである。
ほんの数時間前に会った男も簡単に忘れ、「男が戻ってきたら、八つ裂きにする」というのは、適当に言った言葉だったんだろうか……。
「こいつは、、、包丁女……、ひぃーーーー!!!」
考えがまとまらない状態でいると、突如大男が悲鳴を上げ、逃げ出していた。
「あー、以前に莉子から命からがら逃げだした一人か」
逃げていく大男を見て、兄が思い出したように言った。
後には、置いていかれた人相の良くない男だけが残っている。
「――お兄ちゃん、こいつが私の腕を掴んで連れていこうとした奴よ!!」
私は男を指差しながら叫んだ。
男に掴まれた腕が少しだけズキズキする。
「ほう、お前が……」
その瞬間、兄の雰囲気が変わった。
険しい表情となり、男を睨みつける。
しかし、それ以上に雰囲気の変わった人物がいた。
そう、莉子ちゃんである。
包丁を手にして、男に物凄い殺気を放っている。
「――八つ裂きにしましょう」
莉子ちゃんが淡々とした口調で言う。
私や兄と話していたときの雰囲気とは、全くの別人である。
「陸、あたしに任せて。二度あることは三度あるというじゃない」
「う、うん……」
兄は返事をしながらも、「これはマズイ……」という表情をありありと浮かべていた。
「こいつを八つ裂きにしておけば、もう三度目は訪れないわ」
莉子ちゃんは冗談を言っているようには全く見えなかった。
完全に本気だった。
そこで私は自身の間違いに気付いた。
「八つ裂きにする」というのを莉子ちゃんは適当に言ったのではないと。
「必ず八つ裂きにする」という決意を込めて、私に約束してくれたのだと。
そして、同時に思った。
こういう輩の顔は覚えない、覚える価値もないと考えている性格なのだと。
そう気付くと、男の顔をしっかりと覚え、顔を見ただけで恐怖を呼び覚ましている自分があまりに滑稽で馬鹿馬鹿しく思えて……。
私は、乾いた笑いを発していた。
「待て待て待て待て――!?」
殺意全開の莉子ちゃんを兄は必死になって押しとどめていた。
このままでは莉子ちゃんがやりすぎてしまうことを、兄はこの場の誰よりも理解しているようだった。
「ひぃーーーーー!!!!」
莉子ちゃんからの殺気に耐えられなくなったのか、男は情けない叫び声を上げた。
そして、――逃げ出した。
ただ、あまりの恐怖だったのだろう。
腰が抜けて、ヨタヨタとふら付きながらの逃走である。
ちょうどそのとき、小さな女の子と母親の二人が店に入ってきた。
二人は逃げた男の進行方向にいた。
それに気付いた私はすぐに行動を開始していた。
「誰か、その男を――!?」
同じことに気付いた兄が言葉を発するより早くである。
「お兄ちゃん!! 私に任せて!!」
焦った様子の兄へと声を掛けながら、男に向かって猛然とダッシュをかける。
もし女の子と母親が怪我でもしたら、優しい二人はきっと責任を感じてしまう。
「邪魔だ!! どけっ!!」
男は既に女の子と母親の目前にまで来ていた。
恐怖で動けない女の子と女の子を庇う母親、二人を突き飛ばしてでも店の外に出ようとしているようである。
――そんなことはさせない!!
「させないわーーーー!!!」
男に追い付いた私は、気合の声と共に思いっきり男の股間を蹴り上げた。
足からぐにゃっと嫌な感触が伝わってくる。
「!!! うがっ、、ぐぅ…………」
股間を抑えたままの男は悶絶して、そのまま崩れ落ちた。
「私だって、二人を守ってみせるんだから!!」
私は兄と莉子ちゃんの二人から守られるだけにはならない。
……私には分かっていなかった。
莉子ちゃんが兄を守るということ、兄が莉子ちゃんを守るということ、その意味が。
でも、今日、その意味が分かった。
莉子ちゃんは私を守ってくれたように兄をずっと守ってきたのだろう。
そして、そんな彼女を兄もまたずっと守ってきたのだ。
優しい二人は私のこともきっと守ってくれるのだろう。
でも――。
それに甘えるだけにはなりたくなかった。
(二人の関係のように、私も二人を守ってあげたい!!)
見ると、母親に抱えられた女の子が泣きそうな顔をしていた。
私はすぐに動いていた。
できるだけ優しい笑顔で女の子に近付き、その頭に手を乗せた。
「怖い思いをさせてごめんね。でも、もう大丈夫。安心して」
それを聞いた女の子は、目に涙を貯めつつも小さく頷いた。
私を助けてくれた莉子ちゃんの真似をしようと意識したわけではない。
自然と身体が動いていたのである。
でも、莉子ちゃんに少しだけ近付けたようで、私は自分でもびっくりするくらい嬉しかった。
◆ ◆ ◆
「澪、さすがだ。よくやった」
「うん!!」
兄から褒められてしまい、ちょっと恥ずかしい。
でも、嬉しい。
「じゃあ、今度はこっちを手伝ってくれないか?」
「うん??」
手伝う?
何のことだろうか?
「陸? 今度はあたしがあいつを八つ裂きにする番でしょう?」
同じくよく分からないという表情をしている莉子ちゃん。
男に殺気を放ったまま、手には包丁を持っている。
男は完全に沈黙しているが、どうやら莉子ちゃんはまだ全然止まるつもりがないらしい。
兄はそんな莉子ちゃんを抑え続けていたのである。
「お兄ちゃん、任せてよ!!」
私は男を追いかけたとき以上の速さで二人の元へと駆け、そのまま莉子ちゃんに飛び付いた。
飛び付かれた莉子ちゃんはかなり戸惑ってはいたが、全然嫌そうには見えなかった。
◆ ◆ ◆
私には自慢の兄がいる。
努力家で勉強も運動も得意な、とても優しい兄である。
兄からもらったサボテンは、見るたびに元気をもらえる私の一番の宝物だ。
そして、今日。
そんな兄からまた素敵なプレゼントをもらった。
可愛い妹のように見えるけれども、強くて格好良くて、とても優しい『姉』である。
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