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第二章 魔女の杖と魔獣
第17話 聖女の加護
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「ところで、そいつの名前は、何ていうんだ? ベアか? ウルか?」
勇者に聞かれて、わらわは大事なことを思い出した。
「おお、そういえば連れ歩くなら呼び名がないとな。見たところ…………ベアか?」
いや、ウルに似ているような気がしなくもない。
まさかミーではないだろう。何せ三頭の中で一番小さくて弱々しかったからな。
かわいそうじゃが、冒険者に殺されてしまったのじゃろう…………。
「み、みみみ……」
ボブが後ろで何かを呟いた。わらわは、聞き返そうとしてそちらを向く。
「なんじゃ、ボブ。何か言ったか?」
わらわの注意がボブへ逸れた時、ぐいっ、と物凄い力でわらわの腕が引っ張られた。引き綱を握っているほうの腕だ。
抵抗する間もなかった。あっという間に、わらわは宙を飛んでいた。ぽかんとした顔でわらわを見る勇者と聖女が、ぐんぐん遠ざかっていく。
「きょえぇ~~~~っ!!!!」
「ラベンダー?!」「どこへ行くんですかー?!」
どこへ行くかだと? そんなものはベア(?)に聞いてくれ!
ベア(?)は、巨木を出た途端、物凄いスピードで草っぱらを駆けだしたのだ。
それは、わらわが地に引きずられることなく、宙で浮くほどに…………って、見ておらんで誰か止めてくれぇ~~!
手綱を離すわけにはいかない。今、ここで離せばわらわは確実に、落ちる!
「み、みみみ、ミー!!」
ボブが叫んだ。すると、それまで猪突猛進に駆け続けていたベア(?)が急ブレーキをかけて止まる。そして、そのまま身体を反転し、ボブの方へと駆け戻っていく。
おかげでわらわは、宙で身体が引き千切れんばかりの重力を受けた。
身体がバラバラになりそうだ…………。
再び戻ってきた反動で、巨木に激突しそうになったわらわを、寸前のところで勇者が抱き留めてくれた。
「だ、大丈夫か? ラベンダー!」
「……これが大丈夫に見えるか? え?」
文句の一つでも言ってやろうと、元凶を見やれば、尻尾をふりふりボブにすり寄っている。
「よしよし、ミー、いいこだ、いいこ」
わらわは自分の耳を疑った。
「み、みぃじゃと……?」
「な、なな名前、ミー」
くぅ~ん♡ ……と、甘えた声を出してボブにすり寄っているベアウルフの子どもが……まさか、ミーじゃと?!
「まさか……こんなに力強く育っていたとは…………」
何を食ったらそんなに強くなれるのじゃ。教えてほしい。
「それで、いつまでそうしているのですか? 早く勇者さまから離れなさいっ!」
いつの間にか目の前に立っていた聖女が、恐い顔でわらわを見下ろしている。
「こ、腰が抜けて動けぬのじゃ。不可抗力じゃ……!」
わらわは、勇者の膝にあごを乗せた状態で答える。く、屈辱じゃ!
「これじゃあ、連れて行くのは無理じゃないか?」
勇者が、わらわの頭上でため息を吐く。
「ぬぬぬ…………そうじゃ、ボブを連れて行こう。ボブはいつも散歩させておるから平気じゃ」
「ホブゴブリンまで連れ歩くつもりですか? 無理です! 仮装行列じゃないんですよ?!」
「コスプレすればよい。いつもそうしとるそうじゃ、のうボブ?」
「い、いい嫌だ、おいらここ、離れたくない」
「う、裏切り者めっ! ミーが、この聖女に殺されてもよいのか!」
「どうして私が悪役に……」
聖女が不服そうに唇をとがらせる。
聖女は人族のためを思って考えているのだろうが、ミーから見れば悪役だ。
「なぁ、ラベンダー。ミーも、この森を離れたくないんじゃないかな」
「ミーが……?」
わらわは、勇者に言われてミーを見た。黒いもふもふの毛に覆われて、つぶらな茶褐色の目が二つ、わらわを見返す。確かに、その目はわらわに何かを訴えているようだ。
「………………いや。ミーは、わらわと一緒に行きたいと言っておる」
「ラベンダー」「いつから魔物の言葉がわかるようになったのですか?」
勇者と聖女の声が重なる。それでも、わらわは諦めたくない。
ミーは、わらわが守ってみせる。
「いやじゃいやじゃ。ミーは、わらわと一緒に生きるのじゃ!」
「ラベンダー……」
わらわが勇者の膝に顔をうずめていると、頭上から聖女の吐くため息が聞こえて来た。
「……仕方ないですねぇ」
聖女が腰をかがめて、持っていた聖杖の先端をミーの頭にあてる。
「や、やめろっ! 何をする!!」
わらわは手を伸ばした。止めようとしたが、やはり腰に力が入らない。
くっ……こんな時に…………!
「……安心してください。殺したりはしません」
聖女は、穏やかな表情で口を開く。
――月の女神セレーヌの名の元に、この者へ光の加護を与えん。
聖女が詠唱をとなえると、聖杖の先から光が零れた。
「ミーーーー!!!」
光は、ミーの頭を包むと、ぴかりと瞬き、すぐに消えた。ミーは無事のようだ。
聖女が聖杖をミーの頭から離して立ち上がる。
「……はい、これでこの魔物は、月の女神セレーヌの加護を受け、その眷属となりました。額にある三日月の印がその証です」
よく見れば、ミーの額に三日月のハゲができている。
「ハゲじゃ……」「ハゲ、だな」
わらわと勇者の声が重なった。
「ハゲではありません! これは立派な聖紋です!」
聖女が頬を膨らませて怒る。
「ミーは一体どうなったのじゃ」
「何も変わりはありません。ただ、女神セレーヌの印をつけさせていただきました。ですので、もしこの子が暴走して人を襲うようなことがあれば、すぐ私に伝わります」
「つまり、監視して様子を見る、ということか?」
「とりあえず、です」
だから早くそこをどきなさい、と聖女の顔に書いてある。
わらわは、勇者と聖女に手を引いてもらい、何とかその場で立ち上がった。
「…………あ、ありがとう……」
面と向かって言うのは照れくさい。視線を聖女からずらして告げた。
すると聖女は、意外そうな顔でわらわを見て、それから柔らかく微笑んだ。
「仲間ですから」
今は少しだけその言葉を信じてやってもいい気がする。
それで、と勇者が言葉を続ける。
「これからどうするんだ? 老人が使う杖でコスプレでもするか?」
「何を言っておる。わらわは、まだあきらめておらぬ」
「でも、ボブは杖を作らないって言ってるぞ」
勇者がボブを見た。ボブは、怯えたように肩をすくめて、首を左右に振る。
「要は、戦うこと以外で魔法を使えばよいのじゃろう?」
勇者が、わらわを憐れむような目で見る。
「豊胸の魔法か?」
「おお、そうじゃ! 豊胸の…………って、ええい、わらわのチチを見て言うでない! それもちょっぴりだけあるが……それよりも大事なことじゃ!」
勇者と聖女が揃ってわらわの顔を見る。後ろでボブとミーも、顔をあげた。
「決めたぞ。わらわは、ミーが安心して生きていける世界をつくる! そのために魔法を使うのじゃ!」
それならどうじゃ、とわらわはボブを見た。
ボブは、相変わらず感情の読めないしわくちゃの顔でわらわを見つめている。
勇者に聞かれて、わらわは大事なことを思い出した。
「おお、そういえば連れ歩くなら呼び名がないとな。見たところ…………ベアか?」
いや、ウルに似ているような気がしなくもない。
まさかミーではないだろう。何せ三頭の中で一番小さくて弱々しかったからな。
かわいそうじゃが、冒険者に殺されてしまったのじゃろう…………。
「み、みみみ……」
ボブが後ろで何かを呟いた。わらわは、聞き返そうとしてそちらを向く。
「なんじゃ、ボブ。何か言ったか?」
わらわの注意がボブへ逸れた時、ぐいっ、と物凄い力でわらわの腕が引っ張られた。引き綱を握っているほうの腕だ。
抵抗する間もなかった。あっという間に、わらわは宙を飛んでいた。ぽかんとした顔でわらわを見る勇者と聖女が、ぐんぐん遠ざかっていく。
「きょえぇ~~~~っ!!!!」
「ラベンダー?!」「どこへ行くんですかー?!」
どこへ行くかだと? そんなものはベア(?)に聞いてくれ!
ベア(?)は、巨木を出た途端、物凄いスピードで草っぱらを駆けだしたのだ。
それは、わらわが地に引きずられることなく、宙で浮くほどに…………って、見ておらんで誰か止めてくれぇ~~!
手綱を離すわけにはいかない。今、ここで離せばわらわは確実に、落ちる!
「み、みみみ、ミー!!」
ボブが叫んだ。すると、それまで猪突猛進に駆け続けていたベア(?)が急ブレーキをかけて止まる。そして、そのまま身体を反転し、ボブの方へと駆け戻っていく。
おかげでわらわは、宙で身体が引き千切れんばかりの重力を受けた。
身体がバラバラになりそうだ…………。
再び戻ってきた反動で、巨木に激突しそうになったわらわを、寸前のところで勇者が抱き留めてくれた。
「だ、大丈夫か? ラベンダー!」
「……これが大丈夫に見えるか? え?」
文句の一つでも言ってやろうと、元凶を見やれば、尻尾をふりふりボブにすり寄っている。
「よしよし、ミー、いいこだ、いいこ」
わらわは自分の耳を疑った。
「み、みぃじゃと……?」
「な、なな名前、ミー」
くぅ~ん♡ ……と、甘えた声を出してボブにすり寄っているベアウルフの子どもが……まさか、ミーじゃと?!
「まさか……こんなに力強く育っていたとは…………」
何を食ったらそんなに強くなれるのじゃ。教えてほしい。
「それで、いつまでそうしているのですか? 早く勇者さまから離れなさいっ!」
いつの間にか目の前に立っていた聖女が、恐い顔でわらわを見下ろしている。
「こ、腰が抜けて動けぬのじゃ。不可抗力じゃ……!」
わらわは、勇者の膝にあごを乗せた状態で答える。く、屈辱じゃ!
「これじゃあ、連れて行くのは無理じゃないか?」
勇者が、わらわの頭上でため息を吐く。
「ぬぬぬ…………そうじゃ、ボブを連れて行こう。ボブはいつも散歩させておるから平気じゃ」
「ホブゴブリンまで連れ歩くつもりですか? 無理です! 仮装行列じゃないんですよ?!」
「コスプレすればよい。いつもそうしとるそうじゃ、のうボブ?」
「い、いい嫌だ、おいらここ、離れたくない」
「う、裏切り者めっ! ミーが、この聖女に殺されてもよいのか!」
「どうして私が悪役に……」
聖女が不服そうに唇をとがらせる。
聖女は人族のためを思って考えているのだろうが、ミーから見れば悪役だ。
「なぁ、ラベンダー。ミーも、この森を離れたくないんじゃないかな」
「ミーが……?」
わらわは、勇者に言われてミーを見た。黒いもふもふの毛に覆われて、つぶらな茶褐色の目が二つ、わらわを見返す。確かに、その目はわらわに何かを訴えているようだ。
「………………いや。ミーは、わらわと一緒に行きたいと言っておる」
「ラベンダー」「いつから魔物の言葉がわかるようになったのですか?」
勇者と聖女の声が重なる。それでも、わらわは諦めたくない。
ミーは、わらわが守ってみせる。
「いやじゃいやじゃ。ミーは、わらわと一緒に生きるのじゃ!」
「ラベンダー……」
わらわが勇者の膝に顔をうずめていると、頭上から聖女の吐くため息が聞こえて来た。
「……仕方ないですねぇ」
聖女が腰をかがめて、持っていた聖杖の先端をミーの頭にあてる。
「や、やめろっ! 何をする!!」
わらわは手を伸ばした。止めようとしたが、やはり腰に力が入らない。
くっ……こんな時に…………!
「……安心してください。殺したりはしません」
聖女は、穏やかな表情で口を開く。
――月の女神セレーヌの名の元に、この者へ光の加護を与えん。
聖女が詠唱をとなえると、聖杖の先から光が零れた。
「ミーーーー!!!」
光は、ミーの頭を包むと、ぴかりと瞬き、すぐに消えた。ミーは無事のようだ。
聖女が聖杖をミーの頭から離して立ち上がる。
「……はい、これでこの魔物は、月の女神セレーヌの加護を受け、その眷属となりました。額にある三日月の印がその証です」
よく見れば、ミーの額に三日月のハゲができている。
「ハゲじゃ……」「ハゲ、だな」
わらわと勇者の声が重なった。
「ハゲではありません! これは立派な聖紋です!」
聖女が頬を膨らませて怒る。
「ミーは一体どうなったのじゃ」
「何も変わりはありません。ただ、女神セレーヌの印をつけさせていただきました。ですので、もしこの子が暴走して人を襲うようなことがあれば、すぐ私に伝わります」
「つまり、監視して様子を見る、ということか?」
「とりあえず、です」
だから早くそこをどきなさい、と聖女の顔に書いてある。
わらわは、勇者と聖女に手を引いてもらい、何とかその場で立ち上がった。
「…………あ、ありがとう……」
面と向かって言うのは照れくさい。視線を聖女からずらして告げた。
すると聖女は、意外そうな顔でわらわを見て、それから柔らかく微笑んだ。
「仲間ですから」
今は少しだけその言葉を信じてやってもいい気がする。
それで、と勇者が言葉を続ける。
「これからどうするんだ? 老人が使う杖でコスプレでもするか?」
「何を言っておる。わらわは、まだあきらめておらぬ」
「でも、ボブは杖を作らないって言ってるぞ」
勇者がボブを見た。ボブは、怯えたように肩をすくめて、首を左右に振る。
「要は、戦うこと以外で魔法を使えばよいのじゃろう?」
勇者が、わらわを憐れむような目で見る。
「豊胸の魔法か?」
「おお、そうじゃ! 豊胸の…………って、ええい、わらわのチチを見て言うでない! それもちょっぴりだけあるが……それよりも大事なことじゃ!」
勇者と聖女が揃ってわらわの顔を見る。後ろでボブとミーも、顔をあげた。
「決めたぞ。わらわは、ミーが安心して生きていける世界をつくる! そのために魔法を使うのじゃ!」
それならどうじゃ、とわらわはボブを見た。
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