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本編
マッチョに合法ショタ、そしてエルフ
しおりを挟む「いやぁー、さすが勇者様だな!ハヤト!2ヶ月ぽっちでこんなに戦えるようになるとは!」
「はぁっ、はぁっ……いや、みんなの教え方がいいんだよ」
身長と同じぐらいの長さと胴体ぐらいの幅のある剣を、どしん!と地面に突き刺し、なんとか戦える様になったものの、体力の無さから息が上がる俺を見下ろしながらハッハッハ!と豪快に笑っているのは騎士団長であり、旅の仲間1人目のゴウシュ。28歳。
180cmある俺よりもさらにデカく、身体もムキムキマッチョなゴウシュは、赤く燃えるような色の髪は後ろに豪快に撫で付けられていてライオンみたいだ。
見た目も中身もワイルドで豪快で、だけど頼りになる兄貴肌。男が憧れる男、いや、【漢】という感じ。
金色の瞳は訓練中は鋭く隙がないが、それ以外の時は太陽の様に覇気のある輝きがある。
事ある毎に俺を気にかけ、声を掛けて輪に入りやすくしてくれたり、戦闘の訓練はもちろん、2ヶ月しかいないとはいえ城内で肩身が狭いことのないようにさりげなく気を配ってくれたのはゴウシュだ。
最初の頃は敬語を使っていたのだが、
「長ぇ旅の仲間になるんだ、そんな堅苦しいのはやめろ!お前は勇者なんだ、上も下もねぇよ!」
と敬語を使う度に言われたので、年下だし、教えてもらう立場ながらタメ口を使っている。
「いやはや、我もハヤトはさすが勇者サマだと思うぞ?魔法がない世界から来たとは誰も思えんセンスよ」
そう言いながらゴウシュにおぶさりひょこっと顔を出すのは、魔法使いのミーグ。
腰まである紺色のローブに膝が丸見えの短パン。
水色のサラサラの髪がキュートなどう見ても中学生ぐらいの男の子なのだが、妖精族という種族は成人してもしばらくは幼い容姿のまんまの様で、ミーグはなんと120歳。人間に換算しても30歳位にはなるらしい。
喋り方はまんまおじいちゃんなのに、合法ショタとはこの事か……と最初に出会った時はすこし感動した。のじゃショタ……?ミーグは魔法使いを纏めている魔塔の長で国1番の魔法使いらしい。
「フィーネもそう思うであろう?」
そう、感動したと言えば、もう1人。
ゴウシュの斜め後ろで控えめに微笑んでいるその人は、絹の様なキラキラと光る金色の腰まである髪、新緑の様なキラキラとした瞳。
まさに歩く芸術品。美しさの塊。そしてファンタジー好きなら絶対に知っている尖った耳が特徴の種族、Theエルフ。フィーネだ。
「うん、ハヤトすごい」
にこにこと笑って頷くフィーネは、まんまファンタジー作品に出てくるようなエルフで、治癒魔法や弓が得意だ。
性格はほんわかしていて控えめで、作品でよくみるエルフみたいに他の種族を見下していたりとかは全然ない。
最初に挨拶をした時は本当に存在するんだ……!とひどく感動した。
後から聞いたら緊張していただけらしいが、真顔でこちらを見ているフィーネを見た時は
「これだから短命種族は……」とか「必要以上に話しかけないでください、世界を救うために仕方なく下等種族に手を貸しているだけなのですから」とか言っちゃうタイプのエルフかと思ってドキドキしてしまった。
でもまったくそんな事はなく、口数は少ないが友好的でにこやかなほんわか美人だ。フィーネはどこに所属しているとかではないらしいが、ミーグの古い友人みたいなものでミーグの頼みでこのパーティを手伝ってくれることになったそうだ。
歳は110歳。地球で施設の隣に住んでいたじいちゃんは83歳と言っていたので年齢を意識すると頭がこんがらがってしまう。
そんな凄い3人と俺の4人でパーティを組むことになった。
この2ヶ月俺はせめて足を引っ張らない様に必死で勉強も訓練もしたのだった。
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