23 / 80
本編
ぴったりの魔道具1
しおりを挟む「シャン!早くこれらを紹介してくれぬか……!」
ミーグは目をキラキラと輝かせ、シャンを急かす。
「師匠ったら♡可愛すぎぃ♡♡」
それを見てジルクが両頬を押さえ、蕩けるように呟いた。
「りょーかーい!じゃあこれはハヤトのだよ!」
そう言ってシャンが手渡してくれたのは青い10センチほどの石だった。光にかざすと少し透き通っていて、よく見ると中に黄色の亀裂のような模様が走っている。
「ごろごろストーンだよ!」
「ごろごろストーン……」
「ハヤトの剣に着けると、攻撃したら雷がごろごろーってなってびりびりーってなるの」
「……なるほど、ありがとうシャン」
「えへへ、あとで剣につけたげるね!」
つまり、剣に雷属性が付与される感じなのだろう。
お礼を言うとシャンは照れくさそうに笑った。
「フィーネにはこれー!ぽかぽかバングル!」
「わ、めっちゃ綺麗!」
フィーネもシャンからバングルを受け取る。フィーネの金色の髪に良く似合う細かい彫刻がされた細めの金色のバングルだった。
「これはね、回復ーってするといつもよりぐーんってすぐ元気になるよ!あとフィーネがあんまりしんどくならないの!」
「んっ……と、回復魔法の効果アップと消費魔力軽減……なんかな?」
「……多分?」
フィーネはちらりとこちらを見るが、俺もそのぐらいしか分からなかったので確信が持てなかった。
バングルは普通に装着するだけでいいということなので、フィーネは早速バングルに手を通す。
すると、しゅるっと植物のつるのように動いたバングルが、フィーネの手首に丁度いい大きさに縮んだ。
「えっ!?すごぉ……!」
「でっしょー?戦ってる時にぶらぶらしたら邪魔だもんね?」
「そんなとこまで考えてくれて……シャン、ほんまにありがとう!」
手を取り合い、にこにこと笑い合うシャンとフィーネを見ていると、なんだかとても癒された。
「シャン!次は我のを頼む!」
ミーグが待ちきれない様子で2人の間に割って入る。
「そうだったそうだったー!ミーグのはこれだよー、もりもりブレスレット!」
「おお……!これにはどんな効果があるのだ?!」
「んとねぇ、ミーグは魔力もいっぱいあるし、無詠唱で魔法も使えちゃうからね、いちおあんましんどくならないのも付けたけど、近くのお花とかと仲良くなれるのにしたよ!」
「消費魔力軽減と近くの植物と仲良く……?」
「仲良くなったらお手伝いしてくれるのー」
「おお!!!素晴らしいのぉ!シャン!」
ミーグも張り切ってすぐに腕に装着した。それもフィーネのバングル同様ミーグの腕の細さに合わせて縮む。
ミーグのはブレスレットというだけあって、フィーネのバングルより華奢な造りになっている。
チェーンタイプになっていて、葉っぱのようなモチーフがしゃらしゃらも邪魔にならない程度に揺れていた。
「師匠にめちゃくちゃ似合う~♡わかってんじゃん!いい仕事するねぇー!」
「えへへ、ミーグは妖精さんだからしゃらしゃらにしてみたよ」
「やるじゃねぇか!」
今度はミーグより何故かジルクのテンションが上がっていた。
ミーグはブレスレットを興味深そうに上下左右色々な角度から眺めている。
「ありがとうな、シャン」
「んーん!こちらこそ旅に誘ってくれてありがとーね!」
ミーグとシャンもニッコリと微笑みあった。
29
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「レジ袋はご利用になりますか?」
すずかけあおい
BL
仕事帰りに寄る、いつものコンビニで五十嵐 歩(いがらし あゆむ)はイヤホンをつけたまま会計をしてしまい、「――――?」なにかを聞かれたけれどきちんと聞き取れず。
「レジ袋はご利用になりますか?」だと思い、「はい」と答えたら、実際はそれは可愛い女性店員からの告白。
でも、ネームプレートを見たら『横山 天志(よこやま たかし)』…店員は男性でした。
天志は歩に「俺だけのネコになってください」と言って…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる