召喚勇者と関西弁エルフ

えびまる

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本編

ぴったりの魔道具1

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「シャン!早くこれらを紹介してくれぬか……!」

 ミーグは目をキラキラと輝かせ、シャンを急かす。

「師匠ったら♡可愛すぎぃ♡♡」
 
 それを見てジルクが両頬を押さえ、蕩けるように呟いた。
 

「りょーかーい!じゃあこれはハヤトのだよ!」

 そう言ってシャンが手渡してくれたのは青い10センチほどの石だった。光にかざすと少し透き通っていて、よく見ると中に黄色の亀裂のような模様が走っている。

「ごろごろストーンだよ!」
「ごろごろストーン……」
「ハヤトの剣に着けると、攻撃したら雷がごろごろーってなってびりびりーってなるの」
「……なるほど、ありがとうシャン」
「えへへ、あとで剣につけたげるね!」

 つまり、剣に雷属性が付与される感じなのだろう。
 お礼を言うとシャンは照れくさそうに笑った。

「フィーネにはこれー!ぽかぽかバングル!」
「わ、めっちゃ綺麗!」

 フィーネもシャンからバングルを受け取る。フィーネの金色の髪に良く似合う細かい彫刻がされた細めの金色のバングルだった。

「これはね、回復ーってするといつもよりぐーんってすぐ元気になるよ!あとフィーネがあんまりしんどくならないの!」
「んっ……と、回復魔法の効果アップと消費魔力軽減……なんかな?」
「……多分?」

 フィーネはちらりとこちらを見るが、俺もそのぐらいしか分からなかったので確信が持てなかった。
 
 バングルは普通に装着するだけでいいということなので、フィーネは早速バングルに手を通す。
 すると、しゅるっと植物のつるのように動いたバングルが、フィーネの手首に丁度いい大きさに縮んだ。

「えっ!?すごぉ……!」
「でっしょー?戦ってる時にぶらぶらしたら邪魔だもんね?」
「そんなとこまで考えてくれて……シャン、ほんまにありがとう!」

 手を取り合い、にこにこと笑い合うシャンとフィーネを見ていると、なんだかとても癒された。

「シャン!次は我のを頼む!」

 ミーグが待ちきれない様子で2人の間に割って入る。

「そうだったそうだったー!ミーグのはこれだよー、もりもりブレスレット!」
「おお……!これにはどんな効果があるのだ?!」
「んとねぇ、ミーグは魔力もいっぱいあるし、無詠唱で魔法も使えちゃうからね、いちおあんましんどくならないのも付けたけど、近くのお花とかと仲良くなれるのにしたよ!」
「消費魔力軽減と近くの植物と仲良く……?」
「仲良くなったらお手伝いしてくれるのー」
「おお!!!素晴らしいのぉ!シャン!」

 ミーグも張り切ってすぐに腕に装着した。それもフィーネのバングル同様ミーグの腕の細さに合わせて縮む。
 ミーグのはブレスレットというだけあって、フィーネのバングルより華奢な造りになっている。
 チェーンタイプになっていて、葉っぱのようなモチーフがしゃらしゃらも邪魔にならない程度に揺れていた。

「師匠にめちゃくちゃ似合う~♡わかってんじゃん!いい仕事するねぇー!」
「えへへ、ミーグは妖精さんだからしゃらしゃらにしてみたよ」
「やるじゃねぇか!」

 今度はミーグより何故かジルクのテンションが上がっていた。
 ミーグはブレスレットを興味深そうに上下左右色々な角度から眺めている。

「ありがとうな、シャン」
「んーん!こちらこそ旅に誘ってくれてありがとーね!」

 ミーグとシャンもニッコリと微笑みあった。

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