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第一章 王道的転生
混沌の目覚め 1/2
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ナンダカは、このあたりでは名の知られた冒険者だ。一般人の壁と言われるEランクを突破し、Dランクの凄腕として知られている。
得意とするのは片手剣だ。取り回しやすい細身の剣を操る彼には剣神カヌストンの加護があり、その速さと切れ味はオークの首を一撃で跳ね飛ばす。これがEランクなら、五人以上のパーティが要る強敵だ。
魔法も使えた。むしろそっちで知られているくらいだ。
どうして神から頂戴した力を「魔の法」と呼ぶのかはわからないが、とにかく彼には〈溶岩〉の——炎と水の加護があり、剣で斬り殺した魔物の肉を焼き、渇いた喉を冷たい水で潤すことができた。
これは冒険者として重要なスキルだ。ダンジョンで獲物を殺すくらいは誰にでもできるが、火のための薪や、飲むための水を持ち運ぶのは大変な労力になる。〈常世の倉庫〉というスキルがあれば異空間にある程度の荷物を収納できるが、倉庫を持つ冒険者は多くない。
ナンダカは幼い頃から魔法を買われて先輩冒険者のパーティに参加し、そこで剣の才能すら開花させ、千人に一人とされるDランク冒険者の称号を得た。
下積みを続け、二十歳の春に自分のパーティも作った。
村の南部には村と同名の「ウユギワ」というダンジョンがあるが、その20階層を初めて突破したのは〈剣閃の風〉を名乗る彼のパーティだ。その日ウユギワの村は大騒ぎになった。
持ち帰ったイビルアントというアリの化物の死骸は南部にあるラーナボルカ市の貴族に高値で売れた。ナンダカの剣をボロボロにしたほど硬い殻で鎧でも作るのかと思ったが、どうやら食べるらしい。物好きもいるものだ。
パーティの斥候だったナサティヤと恋に落ち、結婚したのは去年の暮れだった。
大切な斥候を妊娠させてしまった彼は他のメンバーから総スカンを受け、特にナサティヤの双子の兄で、大剣使いのラヴァナは激怒したが——それも短い間だった。
ラヴァナが後衛の魔術師で獣人のポコニャとデキて結婚した。ラヴァナは妹と同じ美しい栗毛ではあったが、髭面の大男だ。ナンダカはポコニャの趣味の悪さに驚いたが、結果としては助かった。
ラヴァナは手のひらを返して大人しくなり、「一緒に良い父親になろうぜ」とすっとぼけ、斥候と魔術師を失ったパーティはそれまでのような活躍が困難になった。ダンジョン攻略は10層前後が限界になった。
だから、その日もナンダカたちは苦戦した。ウユギワ迷宮の浅層で格闘した彼らは村に続く夕暮れのあぜ道を歩き、今日の収穫についてぼやいていた。
「惜しかったよな。もう少し早くゴブリンどもを殺せたらゴドリーたちのパーティにオークを横取りされることも無かった。……娘に良いモノを食わせてやれたんだが」
「よせよラヴァナ。明日は数年ぶりの星辰際だから、この数日は豚を狙うパーティが多いんだ。俺だって、ようやく歯が生えた息子にうまい肉を——」
「おい親父ども、子供トークはその辺にしろっす」
斥候と魔術師の抜けたパーティは、現在ナンダカとラヴァナの前衛二名に、盾スキルと〈倉庫〉を持つ「ムサ」の計三名だ。
痩身の18歳で珍しい緑の髪を持つムサは、パーティ内の女性を奪って行ったナンダカとラヴァナを許していない。
「それより提案なんすけど、明日は森で蜂を狩りません? 一昨日死んだ木こりのリュッケ、酒場のマキリンから聞いた話じゃ『ツキヨ蜂』に殺られたらしいすよ。ヤギのミルクを奢ったら教えてくれました。明日にはギルドに討伐依頼が出るだろうし……てめーらのお子さんに蜂蜜を食わせてやれます」
「うーん、蜂蜜か……大人は平気だが、子供はたまに毒にやられるぞ。それに……」
ナンダカは否定しようとしたが、ヒゲのラヴァナが遮った。
「いいじゃねえか、それ。ポコニャは蜂蜜が好きだ。娘の世話で疲れてるから食べさせてやりてえ。それに蜂蜜は俺の妹も好きだぞ」
「いや、ダメだよラヴァナ。ツキヨ蜂は毒を使うし、素早く解毒できるのはうちの嫁だけだ。おまえも愉快を持ってはいるけど、詠唱は苦手だろ? そっちの嫁は攻撃魔法が専門だし……」
「クソ親父どもがッ……今度は嫁の話を始めやがった! いいかてめーら……」
ムサが独身の素晴らしい魅力について演説を始め、おっさん二人は仕方なく傾聴することにした。
ムサ曰く、冒険者たるものは偉大なる女神ファレシラ様以外の女など念慮の外に置くのが正道である。冒険者らの夢といえる〈絶対防御〉を得たければ、結婚だの娘・息子だのにうつつを抜かす暇はないのであるッ。
「だからな、おっさんども。俺は——」
「うわ、待ってくれムサ……」
ナンダカは立ち止まり、ムサを遮って耳に手を当てた。
「うわ……来た。聞こえる……叡智の神様が呼んでる……」
「「 マジで!? 」」
ナンダカは興奮して両耳をふさいだ。美しく静かで、豊かな知性を感じさせる声が脳内に響く。
〈ウユギワ村の冒険者、ナンダカよ。その時が来ました。あなたに息子に通名を与えます。あなたの子供を、今日から「カオスシェイド」と呼びなさい。こっ……「混沌の影」という意味、です……〉
叡智の女神アクシノの言葉が心に響き、ナンダカは感動で膝が崩れそうだった。アクシノは中2ネームに笑いそうだったのだが、ナンダカはそれに気づかない。
この世界に生まれた子供は皆、実の親が決めた「本当の名前」の他に、叡智の神様から頂いた「通名」を持つ。真実の名前を知られることは敵に弱みを見せるのと同じで、例えばナンダカはナサティヤの本当の名前を知っているが、それは結婚したからであり、彼女の真の名は双子のラヴァナすら知らない。
カオスシェイド、カオスシェイド、混沌の影、カオスシェイド……ナンダカは神様にもらった息子の名前を反芻したが、しかし、続く言葉はそれよりもっとナンダカを狂わせた。
〈ウユギワ村のナンダカ。あなたの息子には叡智たるワタシの加護があり、そして、偉大なる星と歌の女神からの加護がある。ファレシラ様の神名において、カオスシェイドの名はこの星を振るわせるでしょう……〉
叡智の女神の〈お告げ〉が終わった瞬間、ナンダカは吠えた。
「ファレシラ! 俺の息子は——カオスシェイドは、ファレシラ様の加護を得た!」
「はあ!? 聞き間違いだろ!?」
ラヴァナが怒鳴った。その顔には嫉妬が滲んでいるし、ムサにしても同じだ。
「ありえねっすよ!」
ムサは両手を振って否定した。
「世界神すよ!? 一日三回の〈絶対防御〉すよ!? そんなの——」
「おおおお、お前ら、走るぞ!? 魔石をギルドで換金したい! そんで、そんで……俺は家に帰る! 今頃ナサティヤも同じお告げを聞いてるはずだ!」
ナンダカは全力であぜ道を走った。Dランク冒険者の「全力」は凄まじく、Eランクのムサはすぐに置き去りにされたし、先日Dに上がったばかりのラヴァナも追うのは難しい。
ナンダカは村のギルドでゴブリンの魔石を換金し、自分のぶんを受け取って「他のやつらは後で取りに来るから、渡しといて!」と職員に叫んだ。
八百屋に突っ込み、夕食用に豆や少しの野菜を買って、自宅に向けた足を急停止させる。
(ヤギの乳を買ってやろう……!)
ヤギのミルクはこのところ高騰気味でゴブリン3体ぶんのカネを取られるが、今夜はお祝いだ。酪農家の厩舎で壺ごとミルクを買ったナンダカは、こぼさないよう慎重に歩いた。
村のはずれにある自宅が見えてくる。
岩を重ねた土台に木の柱と屋根を葺き、柱の合間を粘土と漆喰で固めただけの粗末な家だが、彼は自宅を気に入っていた。大工に頼らず、自分と嫁と、パーティに手伝ってもらった手作りの家だ。同じようにして作ったラヴァナの家がすぐ隣にあるのも良い。
木のドアを開き——鍵は無い。泥棒が来ても嫁はEランク冒険者だ——寝室に向かって「帰ったぞ」と声をかけると、ナサティヤが嬉しそうな顔をして走ってきた。
「カオスシェイドはどうしてる?」
あぜ道で叡智の女神様から賜った名前を口にすると、ナサティヤは太陽のような笑顔を見せた。
「お帰りなさい! やっぱりあなたも〈お告げ〉を聞いた? あの子ったら、なかなか寝てくれなくて……カオスシェイドったら!」
夫婦は互いに少々露骨なほど「カオスシェイド」という名を口にして笑い合った。
そんな時間は、ナンダカにとって幸福な時間であった。
寝室で籐カゴに揺られている息子を撫でたいが、そんなことをして良いものか迷う。ナサティヤは息子を寝かせようと頑張っていたみたいだし、寝るのが子供の仕事だし、でも俺は、ヤギのミルクを買ってきたのだし……。
幸せな選択に迷いつつ、ナンダカは寝室に入ろうとした。
「あ……」
愛妻の小さな悲鳴が聞こえた。
得意とするのは片手剣だ。取り回しやすい細身の剣を操る彼には剣神カヌストンの加護があり、その速さと切れ味はオークの首を一撃で跳ね飛ばす。これがEランクなら、五人以上のパーティが要る強敵だ。
魔法も使えた。むしろそっちで知られているくらいだ。
どうして神から頂戴した力を「魔の法」と呼ぶのかはわからないが、とにかく彼には〈溶岩〉の——炎と水の加護があり、剣で斬り殺した魔物の肉を焼き、渇いた喉を冷たい水で潤すことができた。
これは冒険者として重要なスキルだ。ダンジョンで獲物を殺すくらいは誰にでもできるが、火のための薪や、飲むための水を持ち運ぶのは大変な労力になる。〈常世の倉庫〉というスキルがあれば異空間にある程度の荷物を収納できるが、倉庫を持つ冒険者は多くない。
ナンダカは幼い頃から魔法を買われて先輩冒険者のパーティに参加し、そこで剣の才能すら開花させ、千人に一人とされるDランク冒険者の称号を得た。
下積みを続け、二十歳の春に自分のパーティも作った。
村の南部には村と同名の「ウユギワ」というダンジョンがあるが、その20階層を初めて突破したのは〈剣閃の風〉を名乗る彼のパーティだ。その日ウユギワの村は大騒ぎになった。
持ち帰ったイビルアントというアリの化物の死骸は南部にあるラーナボルカ市の貴族に高値で売れた。ナンダカの剣をボロボロにしたほど硬い殻で鎧でも作るのかと思ったが、どうやら食べるらしい。物好きもいるものだ。
パーティの斥候だったナサティヤと恋に落ち、結婚したのは去年の暮れだった。
大切な斥候を妊娠させてしまった彼は他のメンバーから総スカンを受け、特にナサティヤの双子の兄で、大剣使いのラヴァナは激怒したが——それも短い間だった。
ラヴァナが後衛の魔術師で獣人のポコニャとデキて結婚した。ラヴァナは妹と同じ美しい栗毛ではあったが、髭面の大男だ。ナンダカはポコニャの趣味の悪さに驚いたが、結果としては助かった。
ラヴァナは手のひらを返して大人しくなり、「一緒に良い父親になろうぜ」とすっとぼけ、斥候と魔術師を失ったパーティはそれまでのような活躍が困難になった。ダンジョン攻略は10層前後が限界になった。
だから、その日もナンダカたちは苦戦した。ウユギワ迷宮の浅層で格闘した彼らは村に続く夕暮れのあぜ道を歩き、今日の収穫についてぼやいていた。
「惜しかったよな。もう少し早くゴブリンどもを殺せたらゴドリーたちのパーティにオークを横取りされることも無かった。……娘に良いモノを食わせてやれたんだが」
「よせよラヴァナ。明日は数年ぶりの星辰際だから、この数日は豚を狙うパーティが多いんだ。俺だって、ようやく歯が生えた息子にうまい肉を——」
「おい親父ども、子供トークはその辺にしろっす」
斥候と魔術師の抜けたパーティは、現在ナンダカとラヴァナの前衛二名に、盾スキルと〈倉庫〉を持つ「ムサ」の計三名だ。
痩身の18歳で珍しい緑の髪を持つムサは、パーティ内の女性を奪って行ったナンダカとラヴァナを許していない。
「それより提案なんすけど、明日は森で蜂を狩りません? 一昨日死んだ木こりのリュッケ、酒場のマキリンから聞いた話じゃ『ツキヨ蜂』に殺られたらしいすよ。ヤギのミルクを奢ったら教えてくれました。明日にはギルドに討伐依頼が出るだろうし……てめーらのお子さんに蜂蜜を食わせてやれます」
「うーん、蜂蜜か……大人は平気だが、子供はたまに毒にやられるぞ。それに……」
ナンダカは否定しようとしたが、ヒゲのラヴァナが遮った。
「いいじゃねえか、それ。ポコニャは蜂蜜が好きだ。娘の世話で疲れてるから食べさせてやりてえ。それに蜂蜜は俺の妹も好きだぞ」
「いや、ダメだよラヴァナ。ツキヨ蜂は毒を使うし、素早く解毒できるのはうちの嫁だけだ。おまえも愉快を持ってはいるけど、詠唱は苦手だろ? そっちの嫁は攻撃魔法が専門だし……」
「クソ親父どもがッ……今度は嫁の話を始めやがった! いいかてめーら……」
ムサが独身の素晴らしい魅力について演説を始め、おっさん二人は仕方なく傾聴することにした。
ムサ曰く、冒険者たるものは偉大なる女神ファレシラ様以外の女など念慮の外に置くのが正道である。冒険者らの夢といえる〈絶対防御〉を得たければ、結婚だの娘・息子だのにうつつを抜かす暇はないのであるッ。
「だからな、おっさんども。俺は——」
「うわ、待ってくれムサ……」
ナンダカは立ち止まり、ムサを遮って耳に手を当てた。
「うわ……来た。聞こえる……叡智の神様が呼んでる……」
「「 マジで!? 」」
ナンダカは興奮して両耳をふさいだ。美しく静かで、豊かな知性を感じさせる声が脳内に響く。
〈ウユギワ村の冒険者、ナンダカよ。その時が来ました。あなたに息子に通名を与えます。あなたの子供を、今日から「カオスシェイド」と呼びなさい。こっ……「混沌の影」という意味、です……〉
叡智の女神アクシノの言葉が心に響き、ナンダカは感動で膝が崩れそうだった。アクシノは中2ネームに笑いそうだったのだが、ナンダカはそれに気づかない。
この世界に生まれた子供は皆、実の親が決めた「本当の名前」の他に、叡智の神様から頂いた「通名」を持つ。真実の名前を知られることは敵に弱みを見せるのと同じで、例えばナンダカはナサティヤの本当の名前を知っているが、それは結婚したからであり、彼女の真の名は双子のラヴァナすら知らない。
カオスシェイド、カオスシェイド、混沌の影、カオスシェイド……ナンダカは神様にもらった息子の名前を反芻したが、しかし、続く言葉はそれよりもっとナンダカを狂わせた。
〈ウユギワ村のナンダカ。あなたの息子には叡智たるワタシの加護があり、そして、偉大なる星と歌の女神からの加護がある。ファレシラ様の神名において、カオスシェイドの名はこの星を振るわせるでしょう……〉
叡智の女神の〈お告げ〉が終わった瞬間、ナンダカは吠えた。
「ファレシラ! 俺の息子は——カオスシェイドは、ファレシラ様の加護を得た!」
「はあ!? 聞き間違いだろ!?」
ラヴァナが怒鳴った。その顔には嫉妬が滲んでいるし、ムサにしても同じだ。
「ありえねっすよ!」
ムサは両手を振って否定した。
「世界神すよ!? 一日三回の〈絶対防御〉すよ!? そんなの——」
「おおおお、お前ら、走るぞ!? 魔石をギルドで換金したい! そんで、そんで……俺は家に帰る! 今頃ナサティヤも同じお告げを聞いてるはずだ!」
ナンダカは全力であぜ道を走った。Dランク冒険者の「全力」は凄まじく、Eランクのムサはすぐに置き去りにされたし、先日Dに上がったばかりのラヴァナも追うのは難しい。
ナンダカは村のギルドでゴブリンの魔石を換金し、自分のぶんを受け取って「他のやつらは後で取りに来るから、渡しといて!」と職員に叫んだ。
八百屋に突っ込み、夕食用に豆や少しの野菜を買って、自宅に向けた足を急停止させる。
(ヤギの乳を買ってやろう……!)
ヤギのミルクはこのところ高騰気味でゴブリン3体ぶんのカネを取られるが、今夜はお祝いだ。酪農家の厩舎で壺ごとミルクを買ったナンダカは、こぼさないよう慎重に歩いた。
村のはずれにある自宅が見えてくる。
岩を重ねた土台に木の柱と屋根を葺き、柱の合間を粘土と漆喰で固めただけの粗末な家だが、彼は自宅を気に入っていた。大工に頼らず、自分と嫁と、パーティに手伝ってもらった手作りの家だ。同じようにして作ったラヴァナの家がすぐ隣にあるのも良い。
木のドアを開き——鍵は無い。泥棒が来ても嫁はEランク冒険者だ——寝室に向かって「帰ったぞ」と声をかけると、ナサティヤが嬉しそうな顔をして走ってきた。
「カオスシェイドはどうしてる?」
あぜ道で叡智の女神様から賜った名前を口にすると、ナサティヤは太陽のような笑顔を見せた。
「お帰りなさい! やっぱりあなたも〈お告げ〉を聞いた? あの子ったら、なかなか寝てくれなくて……カオスシェイドったら!」
夫婦は互いに少々露骨なほど「カオスシェイド」という名を口にして笑い合った。
そんな時間は、ナンダカにとって幸福な時間であった。
寝室で籐カゴに揺られている息子を撫でたいが、そんなことをして良いものか迷う。ナサティヤは息子を寝かせようと頑張っていたみたいだし、寝るのが子供の仕事だし、でも俺は、ヤギのミルクを買ってきたのだし……。
幸せな選択に迷いつつ、ナンダカは寝室に入ろうとした。
「あ……」
愛妻の小さな悲鳴が聞こえた。
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