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第六章 スリー・オン・スリー
配給の鎧
しおりを挟む波打ち際に人だかりができている。
後ろの荷台に黒猫のギルドマスターを乗せ事件現場にチャリで到着したボクはおでこに指を当てて古畑任●郎のマネをしてみたが誰にも理解してもらえなかった。転生者は孤独だっ。
昨晩、娘の無罪を祝い盛大に飲んだギルマスには酒が残っていて、ふらふらしながら新市街の外れに降り立った。旦那は二日酔いで寝てるし、娘は猫なので普通にまだ寝ている。
海辺の先には切り立った崖があり、崖の下には大きな洞窟が口を開いている。
冒険の神ニケによってインフラを整備された新市街には地下に縦横無尽に下水道が走っていて、すべての汚水はあの洞窟から海に流れるようになっているのだが、あまり臭いがしないのは下水道の中に大量のスライムが生息しているおかげだ。
実際、死体には10匹ほどのスライムがたかっていた。その死体はスライムに体を喰われながら海辺の岩にひっかかっていて、
「にゃ……」
酒で気分が悪いのに水死体を見せられた黒猫さんは5歩ほど下がり、俺や、俺のチャリにダッシュでついてきたギルド職員の背中を押した。
「おまいらが鑑定しちくれ。あちしホントは今日、非番だし」
俺だって、ヒトの死体は嫌なんだけどな。
〈——キラヒノマンサの婦女暴行及び殺人犯で、ゴップという名の男です。長らく指名手配中でした。死因は低体温症です——〉
アクシノさんは簡潔に答えてくれたが、キラヒノマンサ? それに、低体温……?
伝言するとポコニャさんも首をひねった。
「……誰にゃそれ。人狼が強盗したって言ってたよにゃ、ウラル?」
ギルド職員で中年太りのウラルさんが頷いた。
「ギルドへの通報によると、昨晩、旧市街にある八百屋に例の人狼が入ったそうで。香辛料を盗んで行きました。しかし連日の強盗騒ぎの後ですから店側も警戒していて……」
八百屋の店主は冒険者でもあり、ノモヒノジア迷宮が海の向こうのツイウスに繋がっているのを利用し、陸路でツイウスからスパイスを仕入れていたそうだ。この手の商人は「冒険商人」と呼ばれていて、冒険のニケの厳命で迷宮間の行き来には関税がかからないが、一方で、命がけで迷宮を踏破しなければ利益が得られない。
それはともかく、冒険者なので寝る場所にこだわりの無い店主は昨夜、店内に寝袋を置いて警戒していて、ドアをぶち破って侵入してきた5名の賊と戦った。
「全員、布で顔を隠していました。人狼だとわかったのは覆面していても頭から犬耳を生やした奴がいたからです。その犬以外は鎧を身に付けていませんでした。しかし強盗は全員手練で、勝てなかったそうですが、向こうも命を取るつもりはなかったようで……」
強盗たちはスパイスを奪うと退散し、店主はそのうち一番ノロマな男を追いかけた。その男はふらふらとした足取りで仲間とは別のルートを走り、とある路地に開いた側溝から下水道に飛び込んだという。
下水は臭いし、店主は追跡を諦めてギルドに犯人の討伐依頼を出しに来た。
「にゃるほど、そんで手続きしてたら漁師から死体発見の通報が来て……下水に逃げた男があれか。外国の奴だし、死体はほっとこう。うちの市民じゃねーならどーでも良い。人狼にしても、手口が違うから最近話題の狼ではにゃかろう。てゆーか本来、泥棒なんてギルドとは無関係にゃのににゃ。国の憲兵が捜査すべきにゃ」
ポコニャさんは別に警察でもなんでもないし、正義のヒーローでもない。しかし区長なので、新市街で人が死んだら各種報告書を作り領地に提出しなければならなかった。
ウラルさんは頷いた。
「わかりました。ではアレはスライムに食わせる方向で」
「にゃ。ラーナボルカに『外人が死んだ』って報告しにゃきゃ……めんどくせえ。今日は休みのはずなのに……カッシェは残るかにゃ?」
「ええ、パルテが遅れて来ると思うし……」
ポコニャさんはミケの裁判のため昨日の午後から休みを取っていたが、職員と共にふらふらしながらギルドに向かった。敏捷ステータスの悪い吸血鬼が日傘を差して浜辺に歩いてくる。
事情を聞くと、金髪・赤目のパルテ店長は自分でも死体を鑑定して言った。
「おれも区長に賛成だな。裁判の直後に盗みをするとは思えないし、犬以外は鎧を着てなかったんだろ? それに奴らは竜の素材みたいな高価な品物を狙うはずだから、犯人はニョキシーじゃないだろう。人狼が出たって聞いたときは剣閃の家に泊まっといて良かったと思ったが、別の強盗がたまたま犬系だっただけみたいだな」
リドウスさんから買い取った竜の牙はパルテの倉庫の中に入れてある。裁判沙汰になったとはいえ盗まれるリスクは消えていないから昨夜は俺の家で大事を取ったが、杞憂だったかな。ちなみに騎士3名の死体は裁判所に提出したきりで、そのあとどうなったのかは知らない。
「それじゃパルテも別の犬だと思うか?」
「鑑定Lv9じゃ違う神託なのかよ?」
「いや、アクシノは特になにも……」
俺もニョキシーとは違う犬だと思いはしたが、死体の方に違和感がある。外国で指名手配されていた犯罪者が、犬系獣人と組んでレテアリタで泥棒し、凍え死んだ……?
「それよりカッシェ、ラーナボルカが騎士の鎧を寄越すはずだから、今日は鍛冶を頼むぜ。リーダーの体に合わせてやらないといけないが、おれら服屋は金属をいじれない」
「今日は写真屋は休みかな」
「だな。まずは市場で肉や魚を仕入れなきゃ。おれらは朝から夜まで飯屋をやるから、おまえは鎧に専念してくれ。営業が終わったら素材集めの相談をしよう……竜皮奪還はリーダーに任せるとして、フォーコの衣装も考えないと。昨日交渉してジジイと親父たちの店から少し譲ってもらうことになったが、値段がな……あいつら息子に厳しすぎる」
パルテは羽をパタつかせ、俺は特になにも言わず、店長をチャリに乗せて事件現場を去った。
結局犯人はよくわからないままです。古畑●三郎でした。
◇
3匹の小動物は重役出勤した。昨晩、パーティのため狐と狸を自宅に泊めた子猫は3人で夜更かししたらしく、いつも以上に寝不足の顔で、客寄せのギターに熱が籠もっていなかった。
黄金色の髪をツーサイドアップにしたユエフーはほとんどひとりで懸命にギターを鳴らし、ちょっと可哀想に思った俺は、鎧が全然届かないうえ写真屋が休みで手持ち無沙汰だったのもあり、子猫と交代で店先に立つことにした。
そもそも店が「飯屋」モードの場合、〈股旅〉を使えるミケは呼び込みよりウェイトレスに向いている。これもバイトの一環だ。お仕事だ。なら仕方ない——。
「……へえ、わたしを手伝ってくれるんだ、カッシェ?」
おそらく邪神から「カオスに演奏させろ」と指示されている狐は俺がミケからギターを奪うと目の色を変えたが、彼女は同時に「バレるな」と指示を受けていると見て間違いない。なにせ〈大本営〉が通知するステータスが〈■■の加護〉状態だ。
「まっ、まあ、あなたが演奏したいなら、わたしは別に構わないわ!」
子狐は必死にどうでも良いという顔を演じていたが、制服のスカートから出した太い狐のしっぽを嬉しそうにブンブンと振った。
俺はしっぽが見えていないフリをして中学生の女子に告げた。
「……今度2人に教えようと思ってた曲なんだけど、謎の帝国イングランドのレディ●ヘッドの曲をやってみようか。静かな曲だけど、いつもは明るい曲で客を呼んでるから、逆にお客の目を引くかも」
本来は写真用の紙に楽譜を印刷して見せるとユエフーはいよいよしっぽを強く振った。邪神の思惑通りにするのは癪だが、まあ、狐がさっき「カッシェ」と呼んだのに免じて許すことにする。
「この歌、どういう意味なの? そもそもどこの国の言葉?」
ユエフーは俺が見せた英語の歌詞に質問したが、そんなもん俺が知ってるわけないじゃないか。英語はずっと超苦手だし、名曲は、歌詞の意味がわからなくても聞けるものだ。
「気にするな。ほんとはこれを『いらっしゃいませー』みたいな替え歌にして狐と猫に歌わせるつもりだったんだけど、まだレテアリタ語の歌詞を用意してない。発音だけはメモしてあるからその通りに歌ってくれ。頼むぞ? 歌うのは苦手だから、俺は歌えない」
そんな感じで少し打ち合わせしたあとクリ●プという曲を試してみると、いつもと違って静かな曲に多くの通行人が足を止めてくれた。耳慣れない英語の歌ってのも良かったと思う。
路上で演奏とか、大昔を思い出すね。
急な新曲だしユエフーはアコギの演奏を大量にミスったが、そこは暗譜している俺がサポートに入れば良い。子狐は、楽器はともかく歌は俺より遥かに上手いのでお互い様だ。
そうして午後も4時を過ぎたころ、店がそろそろ閉じるタイミングでようやくラーナボルカ伯爵からの使いが店を訪れ、ずっとウェイトレスをしていた子猫は「にゃ」と鳴いた。
「こちらをお使いください。ミケ様にはおそらく貴族街の門番をしていただくことになるでしょうから、高貴な方々や市民に見られても恥ずかしく無いよう、きれいに磨いておいてください」
「にゃ。では明日から騎士か?」
「さあ、わたくしには知らされておりません。では」
白髪の召使いは一方的に要件を伝えると鎧を手渡して帰ってしまい、全身鎧を受け取った子猫は、すぐに装備して小首をかしげた。銀の板を張り合わせたスケイルメイルで、見た目はかっこいい。
「にゃ……鎧を着るのは初めて。でも……これは……素早さがとても悪くなりそう」
「服の良さがわかったか、リーダー? いつも着ている『黒の制服』に比べるとクソだろ」
店長が少し得意げに言った。
「鎧はなにせ金属だ。そりゃ防御力は高くなるけど、剣閃を含め、愚かな冒険者どもは『重さ』を忘れてやがる。正しい技術さえあれば、服は丈夫さだって鎧に負けないのに……まあ、ともかく心配するな。〈剣閃の風〉の盾たるムサさんを思い出せ。鎧はおれの専門外だが、しっかり体に合わせればあの人と同じように素早く動けるはずだ」
ミケに銀色の鎧を届けたラーナボルカの使いはそそくさと帰って行ったが、最高級の紳士服に身を包んだ吸血鬼は自信に満ちていた。
「一旦脱げよ、リーダー。鍛冶職人のスキル次第では、鎧もまあ、動きやすい防具にできるはずだ。そうだろバイト?」
路上ライブを終えた俺は店長から銀色の鎧を押し付けられ、両椀の筋力を試すかのような重たい装備にため息をついた。
「……逃げてった従者を捕まえて殴りたいね」
「にゃ? 良くない鎧を寄越して来たのか」
予備はこれしか無かったんだろうが、面倒なことになった。
「いや、鑑定によると素材は悪く無い。むしろよく鍛えられた銀で、充分な防御力だ……でもこれ、“男用”なんだよ」
「にゃにゃ? ミケはいたいけなか弱い幼女だが?」
俺は子猫の戯言を無視して、仕立屋パルテを襲撃した子犬の姿を思い出した。
あの時ミケはニョキシーを生け捕りにするために手加減するしか無かったし、そのせいで取り逃がした。しかし手抜きは子犬も同じだったのかもしれない。
あの夜、ニョキシーは全身を覆う黒い重厚な鎧を身に着けていたが、あれはどう考えても体に合った装備ではなかったし……あの子犬が着ていた鎧は、子猫に配給されたコレと同じくらいぶかぶかで、よく考えると男用の装備だったのではないかと思える。
思い違いだよね……?
あの子犬は——英雄イサウの娘ニョキシーは、そんな滅茶苦茶な鎧を装備した状態で〈冒険〉スキルを発動した子猫と互角に戦っていたのか……?
——いや、きっと勘違いだ。
あの夜子猫は「鑑定連打」をしていたし、冒険スキルで強化された三毛猫の腕力は、軽く1万の大台を突破していたのだから。
その夜、ラーナボルカ市は再び人狼に襲われた。今度は肉屋だった。
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